スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

日本テレビ盃&倫理的要求

2023-09-28 19:35:42 | 地方競馬
 昨晩の第70回日本テレビ盃
 セキフウは発馬で右に大きくよれてしまいました。逃げたのはミトノオーで,これは予想通りでしたが,スワーヴアラミスが2番手でマークするというのは意外な展開でした。3番手にウシュバテソーロとマイネルヘリテージで5番手にシルトプレとエイシンデジタル。7番手のテンカハルとブレイヴコールとセキフウまでは差がなく追走。3馬身差でビヨンドボーダーズ。3馬身差の最後尾にサイファリスという隊列。前半の800mは49秒6のスローペース。
 3コーナーからミトノオーとスワーヴアラミスは併走。マイネルヘリテージは3コーナー手前から後退し始め,2馬身差でウシュバテソーロが単独の3番手。直線の入口では一気に差を詰めてきたウシュバテソーロが前の2頭の外に並び掛け,そのまま一気に抜け出して快勝。ミトノオーを競り落として単独の2番手になったスワーヴアラミスを追ってきたのは大外のセキフウと,スワーヴアラミスとセキフウの間に進路を取ったテンカハル。テンカハルが真中から抜け出て2馬身半差の2着。スワーヴアラミスが1馬身半差の3着に残りセキフウはクビ差で4着。
 優勝したウシュバテソーロはこれがドバイワールドカップ以来のレース。6連勝で重賞4勝目。この馬は大レースを3連勝中でしたから能力はこのメンバーでは断然。久々のレースになったことが課題でしたが,力通りの内容になりました。ダートでは現時点で日本馬のトップといっていいと思います。父はオルフェーヴル。母の父はキングカメハメハ。母の7つ上の半兄に2003年の東京新聞杯を勝ったボールドブライアン。Ushbaはジョージアにある山の名前。
                                         
 騎乗した川田将雅騎手第66回以来となる4年ぶりの日本テレビ盃2勝目。管理している高木登調教師は第62回以来となる8年ぶりの日本テレビ盃2勝目。

 僕たちが僕たちの意志作用volitioによって観念ideaを神Deusに帰したり帰さなかったりすることができないのであれば,僕たちはいかにして観念を神に帰すことができるのかということを知り得ないし,それ以前に,僕たちの精神mensのうちに何らかの観念があるとき,その観念を神に帰しているのか帰していないのかということを知ることすらできないように思えます。他面からいえば,僕たちはいかにして能動的であることができるのかということを知り得ないし,そもそも自身が能動的な状態にあるのか受動的な状態にあるのかということを知ることができないように思えます。そしてもしもそうであるとすれば,第二部定理三二は,僕たちにとっては形骸化したような定理Propositioであるということになるでしょう。しかも,スピノザが推奨している倫理というのは,能動的であることを目指し,受動的であることを可能な限りで避けるというものです。ですがもしも僕たちがいかにして能動的であり得るのかということを知り得ないとすれば,この倫理は無効化するでしょう。あるいは現実的に存在する人間にとって,不可能なことを要求していることになるでしょう。スピノザは,理性ratioによって欲望cupiditasを統御するというデカルトRené Descartesが示した倫理を,人間にとって不可能なことを要求として斥けたわけですが,これでは結局のところ,スピノザもまた形を変えてデカルトと同じことをしているということになってしまいます。よって,この種の疑問は解決しておかなければなりません。
 まず,僕たちの精神のうちにある観念があるとき,もしもそれが神に帰せられているのであれば,その観念が神に帰せられていること,あるいは同じことですがその観念を僕たちが神に帰しているということを,僕たちは知ることができます。これは,僕たちがXの観念を神に帰しているということは,Xの真の観念idea veraを有しているという意味である点に注意しさえすれば,第二部定理四三から明白であるといえます。僕たちが真の観念を有しているときにそれを知ることができてかつそのことを疑い得ないというのは,その観念を神に帰していることを知り,同時にそのことを疑い得ないといっているのと同じことだからです。

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