スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

テイエムオペラオー&森林公園

2009-04-16 19:09:19 | 名馬
 2月の金盃を勝ったバグパイプウィンドの父はテイエムオペラオーで,これは近年の日本競馬でも屈指の名馬の1頭といえます。
 3歳2月に3戦目の未勝利を勝つと,特別,重賞と連勝。追加登録料を払って皐月賞に出走するとこれも勝って一気に大レースを制覇しました。しかし続くダービーではアドマイヤベガの3着。
 秋は古馬相手の京都大賞典から復帰。3着とまずまずのスタートでしたが菊花賞は2着。ステイヤーズステークス2着を挟んだ有馬記念は,グラスワンダー,スペシャルウィークに続く3着と,3歳馬にしては健闘したともいえますが,この秋は勝ち星を上げられませんでした。しかし安定した成績から,最優秀3歳牡馬に選出されています。
 この馬の真骨頂は4歳時。2月の京都記念を勝つと,阪神大賞典も勝ち,さらに天皇賞,宝塚記念と大レースも連勝。秋も復帰戦の京都大賞典を勝つと,天皇賞,ジャパンカップ,有馬記念と大レース3連勝。この年8戦8勝,大レース5勝という特筆すべき成績で年度代表馬に輝きました。
 翌年も現役続行。大阪杯4着で連勝が途切れましたが天皇賞は勝って大レース7勝目。しかし続く宝塚記念は厳しい競馬となり,2着に破れました。
 秋初戦の京都大賞典は2着入線でしたが,1着入線のステイゴールドの失格により繰り上がり優勝。しかし天皇賞はアグネスデジタルに差されての2着,ジャパンカップもジャングルポケットに差されて2着。有馬記念も5着に破れ,引退の花道を飾ることはできませんでした。2004年に殿堂入りしています。
 血統構成が重厚なタイプで,こういう馬は何頭かの非常に優れた産駒と多くの凡庸な産駒を出す傾向があります。まだ代表的な産駒は出ていませんが,いずれは数は少ないでしょうが活躍できる馬を出してくるものと思います。

 中学時代の陸上部での主な練習の舞台となった根岸森林公園ですが,実はここは競馬場の跡地です。戦前は根岸競馬場として,大レースも行われていました。現在もJRAでは根岸ステークスという名のレースが,フェブラリーステークスの前哨戦として行われていますが,これは根岸に競馬場があったからです。
 僕たちが走ったコースというのは,したがって競馬場のコースを模したものだろうと思います。ただし現在のコースは馬が競走できるほどの広さはありませんし,カーブもいささか急すぎるような感じもあります。スタンドは一部が保存されているのですが,その中に入ることはできないようになっています。
 馬の博物館が併設してありますが,ここは博物館として期待していきますと,もしかしたら期待外れになるかもしれません。というのはここは基本的にその名の通りの馬の博物館であって,競馬の博物館ではありません。ですから馬という動物に興味がある人が行くべきところで,単に競馬が好きという理由で行くところではないかと思います。ただ,博物館だけが施設としてあるわけでなく,広大な森林公園の一部としてあるという感じですので,散策などの目的と同時に行く分にはまったく問題ありません。シンザンの銅像もあります。
 稀に日本最古の近代競馬場といわれることもあるようですが,少なくとも横浜にはこれ以前,現在の元町から中華街にかけての一帯に競馬場はあったようです。ただし,何をもって近代競馬というのかは見解が分かれるところかもしれません。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« クラウンカップ&練習内容 | トップ | 中山グランドジャンプ&ウォ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

名馬」カテゴリの最新記事