スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

ジャングルポケット&第二部定義七

2008-01-14 19:04:08 | 名馬
 抽選を潜り抜けて出走した阪神ジュベナイルフィリーズで見事に大レース制覇を達成,JRA賞の最優秀2歳牝馬にも選出されたトールポピー。この馬の父,ジャングルポケットも日本の名馬の1頭です。
 デビューは2歳の9月。新馬と重賞を連勝して一気に注目馬に。一息入れて暮れの重賞に出走すると2着。このレースは1着がアグネスタキオン,3着はクロフネですので,超豪華メンバーでした。
 目標はダービーということで2月に東京の重賞に出走してこれを快勝。間隔をあけて挑んだ皐月賞は内枠の不利もあってアグネスタキオンの3着。しかしアグネスタキオンの引退で1番人気に推されたダービーは,直線で大外に出されると一気に伸び,大レース初制覇となりました。
 この後,少し変わったローテーションを採用し,8月に古馬相手の札幌記念に出走し3着。ここから菊花賞に向かったもののこれは4着。しかし続いてジャパンカップに挑戦すると古馬の精鋭たちを差しきって大レース2勝目となりました。
 翌年は阪神大賞典2着をステップに天皇賞に出走するも2着。この後,休養が長引き,秋はジャパンカップと有馬記念に出走しただけで引退となりました。
 この馬の父,トニービンは,東京コースの中長距離で力を出す馬を多く出しました。この馬はその典型で,東京では3戦3勝。大レース2勝は共に東京の2400メートル。種牡馬としてはトールポピーが2世代目ですが,すでにほかに重賞の勝ち馬が4頭も出ています。

 明日は大宮記念の2日目優秀の昇竜賞です。並びは僕の想定で,藤田-後閑の関東,海老根-村本の南関東,佐々木-三宅の四国中国,荒井-浜口の西日本,有坂はおそらく関東へ。これを前提で,後閑選手。

 それがそれ自体で公理Axiomaとして成立するのかどうかという意味での公理の正当性については,必ずしも問う必要はないのですが,第四部公理の内容が正しいということに関しては現在の考察に関連しては非常に重要です。そこでこの内容が正しいということを示すために依拠した事柄のうち,第二部定義七に関してはこのブログではまだ詳しく扱ったことがありませんでしたので,ここに詳細を示しておくことにします。
 「個物とは有限で定まった存在を有する物のことであると解する。(Per res singulares intelligo res, quae finitae sunt, et determinatam habent existentiam,)もし多数の個体〈あるいは個物〉がすべて同時に一結果の原因であるようなふうに一つの活動において協同するならば,私はその限りにおいてそのすべてをひとつの個物とみなす」。
 この定義Definitioのうち現在重要なのは,個物res singularesが定まった存在existentiamを有するものであるという点です。そしてこの定まった存在というのを,僕は空間的な意味と時間的な意味の両方に理解します。つまり,個物はある一定の空間のうちに,ある一定の時間内で,現実的に存在するという意味になります。逆に考えればこれが,現実的に存在する個物は必ずその存在を排除されるということを意味するのは間違いないと思います。
 後半部分は,たとえば個物といってもそれはごく単純なものからきわめて複雑なものまで多彩であるという意味だと思います。たとえば人間の身体corpusというのは,きわめて多くの単純な個物によって構成される,きわめて複雑なひとつの個物であるということになるでしょう。また,第二部定理一三により,人間の精神humanam Mentemというのはその人間の身体の観念ideaを意味するわけですから,人間の精神もまた,きわめて多くの個物によって構成されるきわめて複雑なひとつの個物であるということになります。
コメント
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