スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

サンケイスポーツ盃優駿スプリント&第二部自然学②補助定理七備考

2013-06-27 18:45:45 | 地方競馬
 一昨日の第3回優駿スプリント。御神本騎手が負傷でカイロスは佐原騎手に騎乗変更。
 逃げたのはサブノハゴロモですが,リコーシルエットはほとんど並んでいきました。3番手に控えたのがカイロス。オキナワレッドとアヅマキュートがその後ろを併走。ハードデイズナイト,マケマケ,ネコセンプー,ネオディオスが中団馬群を形成。最初の600mは34秒8でお決まりのハイペース。
 先行勢がもがく中,抜け出してきたのはオキナワレッド。これを詰まりそうになりながら内から馬群を割ってきたハードデイズナイトが捕えると,1馬身半の差をつけて快勝。オキナワレッドが2着。中団の後ろから内目を差してきたオグリタイムが3馬身半差で3着。
 優勝したハードデイズナイトは前々走は水沢に遠征して当地の重賞を逃げ切って制覇。前走はこのレースのトライアルを中団から差し切っていて,これで3連勝。南関東重賞は初制覇。前々走は1600mでしたが,これは相手関係があってのもので,おそらくスプリント戦が最も力を出せる舞台だと思います。脚質には自在性があり,馬群を割る根性もありますので,地方馬同士でのスプリント戦ならば,先々まで期待できる馬ではないかと思います。父はサウスヴィグラス。祖母のはとこに1993年にニュージーランドトロフィー4歳ステークス,1994年に平安ステークス,1995年にマーチステークスを勝っているトーヨーリファール
 騎乗した川崎の山崎誠士騎手は2011年に浦和記念を勝って以来となる重賞・南関東重賞制覇。優駿スプリントは初勝利。管理している川崎の佐々木仁調教師も優駿スプリント初勝利。

 間接無限様態の場合も,それがres particularisではあり得ないというのが僕の結論です。しかしその一方で,以下の事柄に関しては,それを認めなければならないであろうとも思うのです。
 res singularisを定義している第二部定義七は,res singularisには単純なものから複雑なものまで様ざまであるということが示唆されています。簡単にいえば,複数のres singularisによってその部分を構成される単独のres singularisが存在するということをスピノザは認めています。もちろん,いくら複数のres singularisによって組織されているひとつのres singularisではあっても,それはあくまでもres singularisであることに変わりはないのですから,この点はまったく問題とはなりません。
 しかしスピノザが第二部自然学の最後の備考で述べている事柄に関しては看過できません。スピノザはそこで,いくつかの単純なres singularisによって組織される複雑なres singularisがあり,さらにそうしたいくつかの複雑なres singularisによって組織されるより複雑なres singularisというものがあって,これを無限に先に進めていくならば,全自然はひとつの個体であり,その全自然を構成する物体が,全自然には何の変化も生じさせることなく無限に多くの仕方で変化するということを,僕たちは理解することができるという主旨のことをいっています。
 ここでスピノザがいいたかったのは,なぜ個々の物体が変化したとしても,全自然には何の変化も生じないかということの根拠を示すことであったと思います。しかしそこから離れてこの主張をみるならば,明らかに全自然というものは,その複雑さを無限に先まで進めたところにあるひとつのres singularisであるということが含まれていると思います。スピノザがここで全自然といっているのは,延長の様態の全自然のことですが,これは明らかに延長の属性の間接無限様態であると考えられるのです。

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