スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

ローレル賞&エピソード

2010-10-28 13:23:08 | 地方競馬
 木枯らし1号も吹き,夜の競馬もだいぶ厳しくなってきた印象ですが,昨晩の川崎競馬場では第10回ローレル賞がありました。
                         
 最内のエリーフラッシュの先導。カイルア,ソニア,デリス,ピーチマキアートと続き,マルヒロブライティはその後ろ。オリークックは前半は控える形に。前半の800mが49秒7。出走馬のレベルからすれば超ハイペースでしょう。
 エリーフラッシュは向正面,カイルアも3コーナー過ぎで一杯。自然とソニアが先頭に立ち,その外にマルヒロブライティが並び掛ける形で直線。競り合う2頭の外から向正面に入って漸進してきたオリークックがあっさりと捕え,2馬身の差をつけまずは快勝。内のソニアを競り落としたマルヒロブライティが2着を確保し3着にはソニア。
 優勝したオリークックはこれが5戦目。鎌倉記念では牡馬を相手にかなりいい内容の4着。ここは牝馬限定でしたので順当な勝利といういい方が可能かと思います。ただ,レースのレベルはかなり凡庸な感が否めず,今後も活躍していくためには自身の成長も必要となるのではないでしょうか。ドーナツの原型はオランダうまれで,オランダ人はそれをオリークックといっていたそうです。
 騎乗した大井の坂井英光騎手は先月のトゥインクルレディー賞以来の南関東重賞制覇。管理している大井の荒山勝徳調教師とともにローレル賞初勝利となりました。

 最後に,次のことを書き記しておきます。
 北部斎場での遺体を焼いている間,治療が不可能になった父が退院した後は,自宅にもみなと赤十字病院にも毎日見舞いに来てくれたT先生と長い時間にわたって話す機会がありました。実はT先生の奥さんも,現在は回復されていますがかつて乳癌に見舞われたことがあったのです。そしてその際には抗癌剤治療も行ったとのこと。その副作用にはひどいものがあったそうです。
 当初の父のスケジュールの中には抗癌剤治療がありました。ただ,父の場合はこの治療は,癌の治癒を目的としたものではなく,生きる時間を少しでも長くするという目的で行われる筈だったものでした。奥さんの副作用を目の当たりにしていたT先生の話では,もしもそういう目的での抗癌剤を用いる治療であるなら,それを行って少しの間だけでも生きながらえるか,それともそれができずに早く死んでしまうか,どちらがよいかということは一概にはいえないかもしれないとのことでした。もちろん抗癌剤を使用することによる副作用の症状というのには,個人差というものもあるでしょう。ただ,少なくともT先生の奥さんに関しては,その副作用というものが,T先生にそう思わせるほどひどかったのです。
 よく知られるように,抗癌剤を用いますと髪の毛が抜けます。T先生の奥さんはそのことをひどく気に掛け,鬘を買いに行きたいと言ったそうです。T先生はそんなことはどうでもいいのではないかと思ったそうなのですが,買いに連れていきました。しかしその車中で,やはりこれも副作用のひとつなのでしょう,嘔吐してしまったそうです。T先生はなぜそんな思いをしてまで鬘を買わなければならなかったのかが分からないと言っていました。
 僕は後にこのエピソードを別の形で思い出すことになりました。それについてはまた後で,詳しくお話しすることにします。父の大腸癌に関する記述はとりあえずここまでとして,本来の糖尿病共生記という枠組みに戻し,また時系列でこの後のことを書いて行くことにしましょう。

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