スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

サンケイスポーツ盃船橋記念&不当な要求

2019-01-16 19:45:05 | 地方競馬
 第63回船橋記念
 発馬後はクルセイズスピリツ,アピア,ドラゴンゲートの3頭が並ぶ形。アポロリュウセイ,ビヨンドボーダーズの順で前の3頭を追い,ここまで一団。前に行かれずに下がったウェイトアンドシーとラッキープリンスが並んでその後ろにユアマイラブ。ここからまた差が開いてジョーオリオン,ユメノヒト。また離れて最後尾にアメリカントップと,この距離にしては縦長の隊列。最初の400mは22秒8のハイペース。
 3コーナーを回ってから単独で先頭になったアピアが,後ろを離していき,事実上ここでレースに決着をつける形。クルセイズスピリツは何とか追っていきましたが,ドラゴンゲートは一杯に。直線でもアピアはさらに差を広げて圧勝。追ったクルセイズスピリツは苦しくなり,馬場の中ほどから差し込んだビヨンドボーダーズが3馬身差で2着。大外を追いこんだユアマイラブが1馬身半差の3着。クルセイズスピリツはクビ差で4着。
 優勝したアピアは前走のオープンから連勝。南関東重賞は昨年の習志野きらっとスプリント以来の4勝目。船橋記念は第62回からの連覇で2勝目。今日はメンバー構成から負けることはほぼないだろうと思っていましたが,予想以上の圧勝になりました。ただ,時計はさほど早くないので,ほかの馬が走らな過ぎたという面もあったのではないかと思います。母の父はアグネスタキオンビューチフルドリーマーオーマツカゼの分枝。
 騎乗した大井の御神本訓史騎手は東京シンデレラマイル以来の南関東重賞32勝目。船橋記念は連覇で2勝目。管理している大井の藤田輝信調教師は南関東重賞11勝目。船橋記念は連覇で2勝目。
 船橋競馬は騎手の防寒対策のためアンダーウェアを着用。このために斤量が一律に加算されています。500gのこととはいえ,競走馬に負担を強いて競馬を開催することには僕は反対します。

 第四部序言から分かるように,僕たちは排泄を完全に統御することができる,あるいは管理することができる人間を想定し,そういう人間について,排泄を完全に統御しまた管理できる人間であると判断します。この意味において,排泄を完全に統御しまた管理できる人間は現実的に存在しません。このことは僕も肯定します。ですがより多く排泄を管理しまた統御できる人間はより完全で,より少なくしか管理し統御することができない人間はより不完全であるということは否定するのです。それは謬見でありまた偏見であるからです。これは単により少なくしかできない人間に対する偏見であるというわけではなく,より多くできる人間に対しても偏見であると僕は考えます。ただ,もし偏見というのが否定的ニュアンスだけを伴うのだというなら,それは少なくしかできない人に対してのみ偏見であるといういい方にも僕は異を唱えません。
                                
 ある人間の現実的本性actualis essentiaと別の人間の現実的本性は異なるのですから,よく統御できる人間とあまり統御できない人間が現実的に存在することは何ら不思議なことではありません。このとき,あまり統御することができない人間に対して,よりよくできる人間のようになれと要求するのは,ある与えられた現実的本性から別の現実的本性になれと要求していることになり,これは不当な要求です。本性という点でいえば,猫に対して馬になれといっているのと同じ要求であり,人間に対して神Deusになれといっているのと変わるところがない要求であるからです。ですから実はトイレトレーニングによって獲得される,あるいは獲得し得るレベルには,予め個体差があると考えておくべきです。したがってすべての人間に対して同じレベルの要求をするトイレトレーニングがあるとすれば,それは人間の現実的本性を無視した不当なトレーニングを課していることだと僕は考えます。そしてこの考えは,トレーニングすなわち訓練一般について考えてみればよく理解できるでしょう。たとえばサッカーの技術を万人に同程度に要求することとか,将棋を指す能力を万人に同じだけ要求するのは,無茶な要求であると判断されるのではないでしょうか。

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