スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

第三部定理四〇系二&土曜レクリエーション

2018-08-04 19:01:11 | 哲学
 第三部諸感情の定義三七の復讐心vindictaという欲望cupiditasが,どのようなメカニズムで僕たちのうちに発生するのかを示した系Corollariumがあります。第三部定理四〇系二です。
                                
 第三部定理四〇は,僕たちがいかにして他人を憎み返すようになるのかを示していました。復讐心というのは憎み返しの一種で,単に相手から憎まれていると表象するimaginariだけでなく,現実的に害悪を被った,いい換えれば悲しみtristitiaを齎されたと感じている場合の憎み返しです。ですからこの系がこの定理Propositioに付随しているのは自然なことだといえるでしょう。
 「もしある人が,前に自分がいかなる感情もいだいていなかった他人から憎しみのゆえにある害悪を加えられたことを表象するなら,彼はただちに同じ害悪をその他人に報いようと努めるであろう」。
 これは,同じ害悪という点を除くと証明Demonstratioは容易です。
 まず,第三部定理四〇から,僕たちはその相手を憎みます。よって第三部定理二六によりその相手を悲しませるものいい換えればその相手に害悪を与えるものを肯定します。そして第三部定理三九により,その相手に害悪を与えようとする,つまりその相手を悲しませようとするでしょう。
 このとき,害悪として表象される第一のものは,この系の場合では自身が与えられたと表象している害悪であるとスピノザはいいます。つまり目には目をとか,歯には歯をというように表象するのだとスピノザはいっているのです。よって自分が与えられたと表象している害悪と同じ害悪を,自分に害悪を与えた相手に与え返そうとするというのがスピノザの証明の主旨です。
 この最後の部分が成立するかどうかは僕には何ともいえません。ただ,害悪を与えられたと表象すれば,何らかの害悪を与え返そうとするのは間違いないところで,そこの部分が確かであれば,その害悪が同一であるか否かにはこだわる必要はないと思います。

 妹がグループホームで過ごす週末はこれが最初でした。この週に設定したのにはふたつの理由があります。
 今年の作業の開始は1月4日でした。だから僕はその日に送って行ったのです。そして週末に帰るとなると,翌5日に迎えに行くことになります。これは僕も大変ですが妹にとっても大変です。むしろグループホームでゆっくりできる方が妹にとってよかろうと判断したのです。妹は,住民票は移していませんが基本的にはグループホームで生活する日の方が家で生活する日よりは多くなることが確実で,グループホームの妹の部屋は実質的な妹の住居です。妹が初めてグループホームに宿泊したのが12月25日のことで,グループホームでの生活に慣れさせるためには,1度は早いうちにグループホームで週末も過ごすようにした方がいいであろうという判断もありました。
 もうひとつは,1月6日に作業所で土曜レクリエーションというのが設定されていたからです。これがこれまでの通所施設での土曜出勤に該当するものです。実際には土曜出勤といっても,何か作業をするわけではなく,レクリエーションといっていい行事が開催されていたわけで,この土曜レクリエーションという名称は,実際に行う内容に沿ったものであるといえるでしょう。ですから6日の土曜日は,妹はグループホームから作業所に通うことになっていました。せっかくですからそれに参加できるときに週末をグループホームで過ごすのがよいだろうというのがもうひとつの理由です。この土曜レクリエーションはそれまでの土曜出勤と同様に月に1度で,基本的にこれがある週は妹が参加できるようにするために,金曜日は迎えに行かず,週末もグループホームで過ごすように設定しています。ただこれもあくまでも基本的にであり,例外が発生します。なお,土曜レクリエーションが終った後に施設に迎えに行くことも可能ですが,土曜日は僕の家の最寄りの停留所と上大岡駅を結ぶバスの本数が少なく,迎えにあまりに時間を要してしまいますので,土曜日に迎えに行くということはしません。こちらは例外なしです。
 1月6日,土曜日。母の友人のYさんが訪ねてきました。
コメント
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