スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

しらさぎ賞&両立の実例

2015-04-29 19:09:13 | 地方競馬
 笠松から1頭,高知から1頭が遠征してきた第53回しらさぎ賞
 オキナワレッドの逃げも考えられるところでしたが,さすがにこのメンバーではスピード能力が劣っていたよう。ノットオーソリティの逃げとなり,エールドランジュが2番手。ケンブリッジナイスが3番手で,最初はケンブリッジナイスと並んでいたシャークファングは2コーナー付近から遅れだして4番手。この後ろは2馬身ほど開き,5番手のマーチャンテイマー以下,残りの各馬が集団での追走に。最初の600mは36秒2のハイペース。
 ノットオーソリティのスピードについていけたのはケンブリッジナイスだけで,直線の入口では内から単独の2番手に。5番手以下の集団から追い上げてきたのはマーチャンテイマー,クラカルメン,トーセンベニザクラの3頭でしたが,マーチャンテイマーは直線入口でギブアップ。ノットオーソリティは最後まで詰め寄られることなく1馬身半差で逃げ切って優勝。追ったケンブリッジナイスが2着を確保。外のクラカルメンと並んで伸びたトーセンベニザクラがアタマ差まで迫って3着。
 優勝したノットオーソリティは年末の東京シンデレラマイル以来の実戦。南関東重賞3連勝で通算4勝目。初対戦のマーチャンテイマー以外の馬よりは能力上位であることが歴然。マーチャンテイーマーはコースか距離かで力通りに走れなかった感があります。したがってコースや距離適性で上回っての優勝でしょう。高い能力があるのは間違いなく,メンバー次第で重賞にも手が届く馬だと思います。母の半弟に2006年のジャパンダートダービーを勝ったフレンドシップ
 騎乗した金沢の吉原寛人騎手は1月のニューイヤーカップ以来の南関東重賞制覇でしらさぎ賞は初勝利。管理している船橋の川島正一調教師もしらさぎ賞初勝利。

 僕の歯茎の傷の一件は,第二部定理一二の実例として適当である可能性があります。
                         
 僕の歯茎に傷ができることは,普通に考えたら,僕の身体の「中に起こること」に該当します。ですから第二部定理一二の新しい意味により,僕はそれを知覚することになります。この場合,僕はその傷が発生する原因を十全に認識できませんから,ここでいう知覚というのは,スピノザの哲学で概念と知覚を明瞭に分節した場合の知覚,すなわち混乱した認識あるいは表象を意味することになります。
 しかし,実際には僕はそれを知覚することはありませんでした。この日に歯科検診に行ったからそれを知ることができたのであり,そうでなければその傷は僕が知るところとはならなかったでしょう。
 では第二部定理一二が誤っていることを主張しているのかといえば,そうではないのです。実際にはこの歯茎の傷が,僕の身体の中に起こることではなかったということなのです。いい換えれば,それは僕の身体の全体の本性ないしは形相に変化をもたらすような運動ではなかったということなのです。要するにこのときの傷は,中に起こったこととして考えるなら,僕の歯茎という,身体を構成する部分の中だけで生じたことなのであり,身体の中に起こったことではないということなのです。だからそれは僕に知覚されることはなかったのです。
 人間の精神が,自分の身体の中に起こることのすべてを認識するということと,人間の身体を構成する部分には,その人間の精神によって知覚されないことが現実的に発生するということは両立します。僕はこの定理をこのように理解することによって,ブログを開設する契機となったこの定理に含まれていると思っていた難題のひとつを解決しました。まさにそれが両立するということの実例が,このときの僕の歯茎にできた傷であったといえるのではないでしょうか。
 逆に,母は歯に痛みを感じていました。いい換えれば何らかの事柄を知覚していたことになります。おそらくそれは,単に母の身体を構成する部分の中に起こっただけでなく,母の身体の現実的本性に変化をもたらすような運動であったからでしょう。
コメント
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