スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

農林水産大臣賞典桜花賞&間接無限様態の場合

2014-03-27 19:10:15 | 地方競馬
 南関東は早くもクラシックが開幕。第60回桜花賞。断然の人気だったノットオーソリティーが輪乗りの間にラチに接触して跛行したため競走除外となってしまい10頭。売り上げにも相当の影響が出たものと思います。
 逃げたかったのはタントタントでしょうがやはり外枠は不利。シャークファングの逃げとなり,クライリングとテイクユアチョイスが並んで追いました。前半の800mは51秒3でこれはスローペースに近いくらいのミドルペース。
 残り600mからペースアップ。前の3頭で4番手以下を引き離しました。逃げたシャークファングには余裕があり,中のクライリングは苦しげ。直線手前では脱落してテイクユアチョイスが2番手に。しかしシャークファングはこれを引き離していき,逃げ切って優勝。出遅れて最後尾を追走し,3コーナー過ぎから大外を捲りあげてきたブルーセレブが最後までよく伸びて2馬身差の2着に浮上。テイクユアチョイスは半馬身差の3着まで。
 優勝したシャークファングはこれが3勝目で南関東重賞初制覇。上級クラスで戦うと厳しい結果が続いていたのですが,前走のトライアルで2着と初めての好走。そのレースは外枠が幸いした感もあり,内目の枠に入ってどうかというのがありましたが,スムーズに先手を奪い,揉まれずにレースができたので問題ありませんでした。ただ強力馬が除外になっての結果なので,3歳牝馬のトップに立ったとはいいにくい面が残るのも事実です。母の父がクリアアンバー産駒のアンバーシャダイ。4代母が超名牝で,世界的にも,また日本でも多数の活躍馬が輩出している一族です。
 騎乗した大井の矢野貴之騎手は高崎競馬廃止に伴い南関東に移籍。南関東重賞はこれが初勝利。最近になって勝利数を伸ばしていますので,今後も南関東重賞での活躍が期待できます。管理しているのは大井の秋吉和実調教師でこちらも南関東重賞初勝利。

 無限に多くの割合があるのだから,延長の属性の直接無限様態である運動と静止から,無限に多くの物体が必然的に生じるということが,スピノザの果たすことができなかった約束の内容であったということ,いい換えるなら,スピノザは運動と静止から無限に多くの物体が必然的に生起するということを,このような仕方で説明しようとしていたとまで断言するだけの自信は僕にはありません。けれども,僕の論証で,このことが真理であるということは確保できていると思います。なのでここでは,まず直接無限様態が媒介となって個物が生起するということの,延長の属性における具体的な意味というのはこのようなことなのであると結論しておきます。何度もいっていますが,この媒介というのは,神あるいは神の絶対的本性としての延長の属性と物体との間を媒介する原因という意味での媒介ではありません。
 ただし,このことのうちには,間接無限様態,延長の属性でいえば不変の形相を有する全宇宙の存在というものがすっぽりと抜け落ちてしまっています。これについても考えておかなければならないでしょう。
 まず最初に,間接無限様態が媒介となって個物が生起するということの説明として適切ではありませんが,運動と静止を媒介として無限に多くの物体が生起するということのうちに,不変の形相を有する全宇宙というものが実在しなければならないということは含まれていると僕は理解します。というのは,物体というのは第二部定義一により延長の属性の個物res particularisですが,僕がこれと同一の訳を与えて構わないと理解している個物res singularisは,第二部定義七から分かるように,単に有限で定まった存在を有する個々のものという意味だけを有するのではなく,複数のres singularisによって組織される単一のres singularisの存在も含んでいるからです。つまり延長の属性に限定していうならば,複数の物体によって組織される単一の物体もまた,第二部定義一における物体の要件を満たすからです。岩波文庫版117ページの第二部自然学②要請一は,人間の身体がそういう物体であるといっています。
コメント
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