スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

馬インフルエンザ&部分的否定

2007-08-20 21:29:16 | 中央競馬
 JRA所属馬の馬インフルエンザ感染に伴い,ブリーダーズゴールドカップはJRA所属の4頭が除外になったわけですが,その後この感染(正確には感染した馬の発見)は拡大傾向となり,先週末の中央競馬は開催中止となりました。こういうケースでの開催中止は,僕の競馬キャリアの中では初めて。この週末は個人的にも不思議な感じでした。
 馬インフルエンザは馬に特有の疾病。症状は高熱,鼻水,咳ということで,人間のインフルエンザに似ています。この夏は前から発熱する馬が多かったということで,そのうちの何頭かも,馬インフルエンザを発症したものと推測されます。ただし,感染するのと発症するのは別のようです。疫学には詳しくありませんが,人間の場合もそうなのでしょうか。
 感染源は分かりませんが,状況的にみると,最初の1頭は栗東所属の馬ではないかと考えています。ウイルスは空気感染するということですから,感染の万延を防止するためには移動の制限と消毒しかなく,開催中止は賢明な判断でしょう。ただ16日以前には輸送されていたわけで,すでに金沢,名古屋,北海道の各公営競馬には感染した馬がいるとのことで開催が中止に。大井も症状を見せた馬がいたので土曜の開催は中止になりましたが,この馬は検査したら非感染ということで,南関東は今日からは開催されています。
 夏は基本的に強い馬はお休みですので,多くの馬が放牧に出ています。移動が制限されればこうした馬がトレーニングセンターや各競馬場に帰ってこられなくなります。JRAがいつ開催を再開するか分かりませんが,実際に開始するにあたって僕が心配するのはその点。しばらくは日本の競馬はレベルの低下を余儀なくされるのではないかと思われます。同時に,22日には春の天皇賞を制したメイショウサムソンが凱旋門賞を目指して出国の予定でしたが,自身も感染ということもあって足止め。海外遠征を予定しているほかの馬も,予定変更を余儀なくされると考えられます。

 明日は小田原記念の決勝。並びは武田-飯嶋の茨城栃木に鰐渕,吉川-真原の地元神奈川,佐藤に岩津-大塚-宇根の西国で変則3分戦。ライン的には佐藤選手より武田選手の方が駆けやすそうなので,飯嶋選手を狙ってみたいです。

 事物が有限であるということは,その事物の存在が,時間的な観点においてもある限定を受けるということを意味します。もちろん有限なものとして実在するすべてのものについてそれを逐一確認するというわけにもいかないでしょうが,知性がある事物を有限であると認識する場合には,そのことがそれ自体で含まれていなければならないと僕は思います。するとこのことから,もしも知性がある事物Xを有限なものとして認識する場合には,つまりある知性のうちに有限である事物Xの真の観念がある場合には,その知性はXについて,それを実在し得るものと認識するのは間違いありませんが,同時にそれを永遠のうちには実在しないもの,いい換えれば,この観点からは実在しないと考えることもできるようなあるものとして認識することになると思います。
 そこで第一部公理七に注目するならば,これはまさに実在しないと考えることができるあるものについての認識であるということになりますから,同時に知性による有限である事物Xについての認識は,その本性にそれ自体の存在が含まれないようなあるものの認識であるということになります。したがってこれは,確かにXの存在の部分的な否定であるということができると考えられます。
 ただしこれは,あくまでもその部分的な否定なのであって,無限であるものが存在の絶対的な肯定であると前提されるのに対して,絶対的な否定というわけではありません。永遠ではないが実在し得る,有限なものは正しく把握される限り,常にそのように認識され,かつそれが現実的に実在する場合にもそのように実在する。これが事物が有限であるということが,その事物の存在の部分的な否定であるということの意味であり,この前提は正しい前提であると僕は思います。
コメント
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