よもや今のアンプから興味が失せるとは思わなかった。
音は良いのだが、データが良くない。多くは歪率。
EL34PPの回路図をネットで探すと、位相反転段は大体ミューラード型だ。
しかし、どうもミューラード型は私には合わない気がする。
もう一度入力トランス付きのアンプMfD-3に挑戦するか?
過去のラジ技誌を久しぶりに開く・2007年7月号。ここからキットで買ったOPT、BW-PP-5kとの付き合いが始まった。
このトランスは、ISOのFX-40-5と入れ替えて音場が広がり、凄いと思った。今、記事を読み直すと、どうもそんな事だけではない能力を持っているような書き方がしてある。
「シングルを凌駕するPP」
そんなわけあるか。
待てよ、回路を組み直さなくても、OPTだけ入れ替えれねか?
Rchのみ入れ替えた。
音出しの前に測定しておく。
各部の直流電圧は極普通だった。当たり前か。
各段の交流電圧を測る。出力の歪みが下がってる。おかげで3%歪み時の出力が上がった。効率を無視してバランス巻を重視したとか記事に有ったのでこれは嬉しい。後段=負荷(OPT)が変わると前段も変わるのか、歪率が下がり、各段の交流出力電圧も上がる。
周波数特性も変わる。高域は変わらないのだが、低域は右肩下がりだったのが、なだらかな下がり方になった。
黄色のラインだ。
まだ片チャンしかやってないのだが、なるほど三極管チックな音がする。こりゃ期待できる。ひずみっぽさも無いかな。
今回OPTを換えようと思ったのは、今使ってるFM-45P-5kが歪の原因?と考えたからだ。もちろんそんなことはあってはならないのだが。
なので、また出力段のプッシュとプルのEkを測ってみた。
上側の二股に分かれてるやつだが、FM-45P-5kとそう変わらなかった。
いやあ前はOPTの能力出し切ってなかったな。インプットトランスのA-8713に振り回された。ラジ技誌では、どうせ10cm角のフルレンジコーンでしか鳴らしてないんで低域は分からなかったんだろう、そんな風に思ってた。
本気で作り直したくなった。理由は、
音量を上げると煩い感じがする。これは、入力信号の1kHzを入れて出力段のカソード電圧をプッシュとプルで測ると、有るところで電圧の差が広がっていく。これが大きいと所謂DCバランスが取れてない、となるのではないか。これは某HPの達人さんが言ってたのだが、位相反転段には欠陥のミューラード型は使わない。確かこのようなことだったと思う。トランス、もしくはP-K分割が良いと。
カップリングコンデンサ―の足を延長して取り付けているので、電圧増幅段の位置を変える。
電源部のアース線が長いので、コンデンサーとチョークの位置を換えたい。これは電源トランスとチョークの温度が高いので、整流管からも少し離したいというのも有る。
整流管の後のコンデンサーは100μFから40μFにしたい。
入力トランスを使い真空管を一本減らす。こうすれば330Vタップでも行けるのではないか。足りなければブリーダー抵抗の調整。
などである。
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