analog player & Vacuum valve amplifier (Electron Tube Amp)

こちらの記事は製作・修理・改造を推奨するものではありません。
故障・事故等が起きても当方責任は負いかねます。

MfD-8 調整7 はあ、もう一度改造。

2019-08-10 00:03:41 | MfD‐4 (Mullard)

これでダメだったらもう回路変更か配置を検討し直しだ。

記憶を遡る。音が歪っぽく聴こえたのは、発振対策してからだ。発振対策をしたのはOPTの配線をプッシュとプルで入れ替えた、カップリングコンデンサーの配置を変え、それに付随してグリッドリーク抵抗の位置を変えた。合わせて出力段のアースを変えた。この辺が始まりだったと思う。

元に戻してみるか。

前にカップリングコンデンサーのリード線を短く切ってしまったのでアムトランスの単線を両端に継ぎ足してある。片側は真空管の6番ソケットへ、もう片方はアクロテックの6NAWG18リード線を介して位相反転段のソケットへ。

元の配置から接点が3か所増えている。単線の接点には熱収縮チューブを被せている。

グリッドリーク抵抗はガラスチューブを被せ、以前は「卍」に似た形にリードを曲げ取付け。

カップリングコンデンサーは位相反転段のプレートから来てるので、一緒にプレートに付いている抵抗の取り付けを変えた。三次元的にリードを曲げてるので「コ」の字ににだけ曲げた。同じくカソードバイアス抵抗、グリッドからアースしてるコンデンサも取り付け直した。ソケット端子から水平方向にいったん出してたのでワイヤーが三次元的になってたが、これも「コ」の字に近い形になるようにした。アース側は気が変わってアース側を出力段に向けた。

各HPを見るとグリッドに高圧を近づけない、と有るのだがソケットが一番近い。矛盾だよなと思いながら・・・。

ついでにアースもシンプルに。継ぎ足し継ぎ足しだったのを、一本単線を通して、そこにカソードバイアス抵抗、グリッドリーク抵抗、OPTの二次側0Ωとスピーカー端子、前段のアースをそれぞれ落とした。

電源トランスも熱くなるのでドロップ抵抗を75Ωから100Ωに上げた。画面上中央の黄色いメタルクラッド抵抗25W。

これでだめだったら無駄になるが、気力が萎える。

Lch、片チャンだけ何とか終わり、音出し。いつもの事だが、なんかいい感じ。ステレオで聴かないと分かんないのだが。

 

 

Rch、Lch両方とも改造が終わった。はやる気持ちも無く、落ち着いている。 

電圧測定を行う。いきなり整流管後の電圧が470Vと高い。ドロップ抵抗を見たら30Ωと間違っていた。早速100Ωに交換。 

 

Lchは初段が若干高いが、Rchは若干低め。まあ、10%には入ってるので良しとする。 

周波数特性。下の方から測定。おお、良い感じ、と上げて行く。問題は上だ。 

と、良い感じに伸びた。一旦少し上がってからロールオフ。おお、良い感じ。これなら高音が少し伸びてない不満も解消されよう。 

 

青と茶の重なったか、近い線が今回の物。黄色は変更前の物。 

さて、音出し。 

 

なんという事か、すべて問題が解消されてる。なのにいつもより私のテンションが上がらない。 

中高音の解像度がまた上がった。聴こえてたのだが、はっきり聴こえるようになった。 

低音は少し物足りないかな。でもこの前に聴いた地響きのようなものは何だったんだろう?今思うと位相ずれのようにも思える。時に位相ずれの音は妙な迫力を伴う。 

はっきり言って、特徴のない音。でも何というか、ちゃんと出てるのでつまらなくはない。うるさく聴こえたときはなんかつまらなかった。 

スタンドを換え、スピーカーの位置を下げると広がりは無くなるのだが、普通に広がる。そして音像の密度感が上がる。薄く漂ってしまう感じが無くなり、濃くなる。これは調子のよい時にしか聴く気になれない。調子の悪いシステムで聴くとなんかつまらなくなる。 

ツイーターが耳の高さに来るというのも良い。 

濃い低音。ほんとひっさびさに聴いた。オーディオを始めた頃、オンキョーのM-3Ⅱで出てた音だ。重く、なんか大きな塊をイメージさせる?そういや奥行き感も有るんだな、この低音。 

苦しんだが、ようやっとまともに鳴った。 

アナログを掛けよう。

折角なので型式を変える。MfD-8.1。


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