一連のトラブル対策から変更を重ねてきた。MfD-6(TAP-2type) から MfD-7(TAP-29typeのUL)。そして現在のMfD-8(TAP-29type)へとこの短期間に変更した。
モーターボーティングの対策がされてない。超低域は出ればうれしいが、無くても良いと考えていた。
ちょっと検索してみたら、高域の歪の影響は無いらしい。ウーファーがパカパカ動くとか。ボッボッボッ・・・と音がするとからしい。その影響は出てないが、それでも対策はしておこう。そういや、周波数特性を測ると16Hzで針がゆらゆら揺れてたんだ。
「信号の電圧を上げたとき、出力段の電圧降下が初段に影響する」とかなんとか。以前もチョーク前のドロップ抵抗をチョークの後に付け、出力段専用にしたが効果が見られず止めてしまった。今思うと、対策の目的が間違ってた。その時は中高音の煩さをこれで何とかしようとしていた。
まてよ、初段の電圧が振られるって、デカップリングコンデンサーの容量が小さかったからでないか?最初は10μFだったが、その後20μFに上げた。設計では33μFだったので、10μFを追加してみよう。
測定してみた。
変更前にオシロでも見てみた。入力と出力の信号を比べてみた。結構すっきり重ねることが出来た。
夕べは低域で変な波形が出てたのに今は再現できなかった。その後、40Hzほどでは出力の信号がちらちら動いてたのがそれは無くなった。
波形と波形の間にもう一個波形が出ていたコンデンサー追加前。上の画像。
異常範囲を過ぎると波形が重なる。
何とも15Hzの揺らぎが再現出来なくなった。仕方なくDMMで見ると、0.04~0.05V程揺らぐのが見られた。
このDMMは400.0mV~0.400V~4.000とV4毎にレンジが自動変更されるので3.4V近辺で自動でレンジが繰り上げられる。
残念ながらコンデンサー追加でもこの現象は治らなかったが、他の周波数では変な電圧・波形ともみられなくなったようだ。ただし、波形をオシロで見ると山が崩れる。
そういえば初段の電圧がおかしいのが有った。プレートが10%弱、二段目カソードが4%ほど高い。
今回のこのモーターボーティングによって変なことになってるのか?と思い、Lchの真空管を試しに全数Rchと入れ替えてみた。結果はこれが原因だった。四角で囲った部分上から、
初段プレート電圧。51.3Vが56.1Vとなり、Rchの56.9Vに近寄った。
二段目カソード電圧。61.0Vが63.6Vとなり、Rchの64.6Vに近寄った。
ずっと下がってOPT4Ωタップの、6Ω負荷の出力。14.2Wが12.8Wへ少し下がった。
その下、初段と二段目の歪み。この辺は変化が無いのでCR類の影響かと思う。
全体に低めに出ているのは測定した時間帯の100Vが低かったためと思われる。
思ったのだが、入力のフィルター、0.47μFと1MΩの抵抗はモーターボーティング対策だったのでは?故上杉氏は不要超低域のカットと記事に書いていた。まあ、戻す気は無いのだが。
もう少し検討を続けよう。