analog player & Vacuum valve amplifier (Electron Tube Amp)

こちらの記事は製作・修理・改造を推奨するものではありません。
故障・事故等が起きても当方責任は負いかねます。

MfD-8 調整3 モーターボーティング。

2019-08-06 00:03:33 | MfD‐4 (Mullard)

一連のトラブル対策から変更を重ねてきた。MfD-6(TAP-2type) から MfD-7(TAP-29typeのUL)。そして現在のMfD-8(TAP-29type)へとこの短期間に変更した。

モーターボーティングの対策がされてない。超低域は出ればうれしいが、無くても良いと考えていた。

ちょっと検索してみたら、高域の歪の影響は無いらしい。ウーファーがパカパカ動くとか。ボッボッボッ・・・と音がするとからしい。その影響は出てないが、それでも対策はしておこう。そういや、周波数特性を測ると16Hzで針がゆらゆら揺れてたんだ。

「信号の電圧を上げたとき、出力段の電圧降下が初段に影響する」とかなんとか。以前もチョーク前のドロップ抵抗をチョークの後に付け、出力段専用にしたが効果が見られず止めてしまった。今思うと、対策の目的が間違ってた。その時は中高音の煩さをこれで何とかしようとしていた。

まてよ、初段の電圧が振られるって、デカップリングコンデンサーの容量が小さかったからでないか?最初は10μFだったが、その後20μFに上げた。設計では33μFだったので、10μFを追加してみよう。

測定してみた。

変更前にオシロでも見てみた。入力と出力の信号を比べてみた。結構すっきり重ねることが出来た。

夕べは低域で変な波形が出てたのに今は再現できなかった。その後、40Hzほどでは出力の信号がちらちら動いてたのがそれは無くなった。

波形と波形の間にもう一個波形が出ていたコンデンサー追加前。上の画像。

異常範囲を過ぎると波形が重なる。

 

 

何とも15Hzの揺らぎが再現出来なくなった。仕方なくDMMで見ると、0.04~0.05V程揺らぐのが見られた。

このDMMは400.0mV~0.400V~4.000とV4毎にレンジが自動変更されるので3.4V近辺で自動でレンジが繰り上げられる。

残念ながらコンデンサー追加でもこの現象は治らなかったが、他の周波数では変な電圧・波形ともみられなくなったようだ。ただし、波形をオシロで見ると山が崩れる。

 

 

そういえば初段の電圧がおかしいのが有った。プレートが10%弱、二段目カソードが4%ほど高い。

今回のこのモーターボーティングによって変なことになってるのか?と思い、Lchの真空管を試しに全数Rchと入れ替えてみた。結果はこれが原因だった。四角で囲った部分上から、

初段プレート電圧。51.3Vが56.1Vとなり、Rchの56.9Vに近寄った。

二段目カソード電圧。61.0Vが63.6Vとなり、Rchの64.6Vに近寄った。

ずっと下がってOPT4Ωタップの、6Ω負荷の出力。14.2Wが12.8Wへ少し下がった。

その下、初段と二段目の歪み。この辺は変化が無いのでCR類の影響かと思う。

全体に低めに出ているのは測定した時間帯の100Vが低かったためと思われる。

 

思ったのだが、入力のフィルター、0.47μFと1MΩの抵抗はモーターボーティング対策だったのでは?故上杉氏は不要超低域のカットと記事に書いていた。まあ、戻す気は無いのだが。

 

もう少し検討を続けよう。

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MfD-8 調整1 ハンダ手直し。

2019-08-05 00:04:36 | MfD‐4 (Mullard)

多分今の状態で行ける。そういう感覚。確信では無い。ってまた異常が出ても対応する気力も無いのだが。

なんかしたい。でもやることはない。

そか、ハンダ付けをやり直そう。地味な作業だ。

今の私のハンダ付け方法は、端子にリードや導線を当ててハンダで固定。いわば「点」で接触。もしかしたら浮いてて点も接触して無く、ハンダで導通してるかもしれない。

少なくても直接触るようにしたい。まずは出力段のパーツを外す。そしてハンダを吸い取り、パーツのリード等の弾力を使い、何かで押さえつけなくても接触してるようにする。

まずはRch。結構手間だ。気が萎える。

翌日Lchも終了。

LRとも同じくするため画像を見直したら、一か所ハンダ忘れを見つけた。

早速修正。

 

Rchを終えた時点でRchだけ鳴らしたら、少し大人しくなったが滑らかに聴こえた。さらに未修正のLchを鳴らしたらチリチリと微小なノイズが聴こえる。気のせいか?と思ったがLchも修正して鳴らしたら、チリチリ言わなくなった。

本んの微小なノイズだが、こんなことも分かるようになった。ってそこかい?

ハンダ付けって、大事なんだ。くっついてりゃ良い。ではない。ハンダはあくまで補助的なもの。以前アンプを組む動画をYOUTUBEで見た。ワイヤーをスタンドオフ端子に巻き付けハンダ付け。ギターアンプってこうやって組むんだ。さすがに安定性は良いだろう。と、紹介を見たら中国人で自己流で覚えたとかなんとか。結構衝撃的だった。

以前だったら分かんなかっただろうなー、ってのが今の進歩。そうなるとハンダの材質というよりは作業性、安定性と品質になっていくんだな。

段々部品へのこだわりが変わっていく。

 

 

普段聴きでは良いのだが、音量を上げると危なっかしい。 

時々なんだが、きつい音を出す。動作が不安定なんだろうか。もしくは歪のギリギリのラインなのか。 

一個試してないことが有った。

 

4Ωタップで鳴らすこと。 

 6Ω負荷抵抗で出力を測ったら、8Ω→6Ω→4Ωタップの順で出力が上がった。それぞれ7.8W、 12.6W、 14。2Wとなった。

 

 

 

 

 

管球王国誌を読んでいたら、興味深い内容が有った。 

6CA7の特集記事で、6CA7の使い方が記述あり。 

その中で、 

「この球の特徴を生かすとすれば、やはり5極管接続のAB1級動作が基本ではないかと思います」

「出力を欲張るとP電流を絞るB級動作に近くなり、P電流が大きく振られるため、出力トランスに流れる電流が増えて、低音が痩せ気味になりやすいようです。」 

・・・この辺は、なんとなく分かる気がする。 

 

 

「使用法との注意点としてはP電圧>G2電圧となるようにすべきで・・・」 

じつは教えてgooに質問していた。 

実機(UL)ではP電圧よりSG電圧の方が1Vほど高かった。これについて問題ないか?ということだが、問題ないと回答が来た。ULは局所フィードバックが掛かってる、と言われるが、Pから入った電流がSGから戻る、と思ったからだし、設計の電圧もSGの方が低い。実際に回答者からの内容により、OPTのP端子とSG端子の電圧を測てみた。OPT側はP端子よりSG端子の方が電圧が高かった。まあ、これからすると、出力管のSGの電圧が高くても問題無いな~。

 

それと、NFBは必須らしい・・・

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MfD-8 鳴らす。

2019-08-02 00:02:54 | MfD‐4 (Mullard)

それでは鳴らしてみる。

よぉぉぉぉぉっし。上手くいった。

ひとまず中高音の歪っぽさは無くなった。

これは電圧増幅段+位相反転段と出力段の相性?

MfD-7は本来電圧増幅段が一本の12AX7。

MfD-8は電圧増幅段が12AU7のパラ。

違うとすればインピーダンスと増幅率。

-7は高増幅、高インピーダンス。

-8は中増幅と低インピーダンス。

これらと三結・ULの相性って何だろう。これは勉強が足りないというより謎だ。

なんせ、いま、目の前で良い音楽が鳴っている。

 

思い出した。あの腫れ物を触るような音は、ULにしてから出なくなったんだ。いま、その片鱗が見えている。

SGタップがあるのに何で使わないの勿体ない。という訳でULに入れ込んできた。入力トランスで低音が出なくなってからULで補完しようとしてたんだな。もう3年くらいになる。今はSWも有るし、しいてULにこだわる必要もなくなった。

マンラツが8Bに使った回路はTAP-29にそっくりだ。多分上杉氏は意識したのだろう。

今思うと厚化粧で改造しまくりのあの回路。なぜマンラツが採用したのだろう。一般に評価は高いのだが、自作をしてる人は目もくれまい。

パワーに多極管の三結にするなら三極管使えば?と思ってたが、その答えが出た気がする。

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MfD-7を三結にする

2019-08-01 00:04:06 | MfD‐4 (Mullard)

MfD-7は本来三極管結合だった。それをUL使っていた。元のTAP-29type の話である。

回路を変えるので、MfD-7からMfD-8へと変更する。

TAP-29は感度が460mV。今私のMfD-7は980mVほど。この感度の違いが出てくれば、と期待した。~後で思い出したが、私のが感度悪いのはカソードパスコンを外してたからだった。あはは。

・・・この組み合わせがいけないのかもしれない。EL34のPよりSGの方が電圧高いというのも気に入らなかった。フィードバックが掛からず、フィードフォワードになってねえか?そう思えてきた。

SGの寄生発振防止抵抗をOPTではなくEL34のPに繋ぎ変えるだけだ。それだけではつまんない。コントロールグリッドの寄生発振防止抵抗をVISHAYの4.7kΩ抵抗からAMRGの1kΩに戻した。

ハンダは粘性が低く、融けると下に流れてしまうのでアンプを横にしてハンダ付けを行った。上手くいった。このSGの寄生発振防止抵抗100Ωは外す時、ハンダが良く乗ってないところが一か所あった。まあ、大丈夫だったが念のためしっかり付けた。

OPTのSGタップの配線はそのままラグにハンダ付けしたまま残した。

電圧測定では、出力管のP電圧が少し高いのだが、それはLchだけ、Rchはまあ、良いところまで行ったのでそのままとした。

 

さすがに三結は出力が小さい。歪も少し大きいが問題ない。

F特もULと変わりない。誤差範囲だ。

難なく変更は終わった。

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MfD-7 調整その11 OPT二次側を替えてみる。

2019-07-30 00:03:31 | MfD‐4 (Mullard)

今回は試してみたかったことをやってみる。

OPTのスピーカー側を今まで6Ωで使っていたが、4Ω、8Ωにしてみた。

まずは4Ω。これは出力が上がることが期待できるので試す。

次に8Ωもやってみた。

 

周波数特性。

黒っぽいのが8Ω負荷で8Ωとして出力で測定。

以前測定した周波数特性とほぼ一致した。

黄色は6Ω負荷で電圧を測り、出力を計算。少し良くなったが、ほぼ一緒とみなす。実機と同じとみなす。

負荷によって周波数特性は少し良くなるが、そんなに気にすることも無いと思う。

 

 

次に出力。3%歪み基準で測定した。

 

     ダミー抵抗 6Ω負荷 4Ω負荷 8Ω負荷
6CA7 8Ω3% Wout 1kHz 14.8   10.6
6CA7 8Ω3% Vout 1kHz 10.9 0.0 9.2
6CA7 6Ω3% Vin 1kHz 0.895   0.832
6CA7 6Ω3% Vout 1kHz 8.0 9.2 6.8
6CA7 6Ω3% Wout 1kHz 10.6 14.2 7.8
6CA7 6Ω3% Vout 10kHz 8.0 9.2 6.8
6CA7 6Ω3% Wout 10kHz 10.7 14.0 7.7
6CA7 6Ω3% Vout 100Hz 8.1 9.2 6.8
6CA7 6Ω3% Wout 100Hz 10.9 14.0 7.7
※以下、この時(100Hz)の入力電圧固定で測定 Vin.100Hz 0.874 0.868 0.781

 

DS-3000が公称6Ωなのでダミー抵抗を6Ωで測定してみたが6Ωで8.0W、4Ωで9.2W、8Ωで6.8Wとなった。これは4Ωで使いたい。結構違うものだ。ただ、音に現れるかは分からない。

これを確認することを思いついたのは、一次側が適正な負荷になってるかが気になっていたからだ。

一次側5kΩ、二次側は8Ωの時、二次側に6Ωのスピーカーを繋いだ時、一次側は5000Ω×8Ω÷6Ω=6666Ωとなる。

今回4Ωでの出力が一番高かったのでこの時の負荷が一番マッチングしてると考える。

これを試算してみると5000Ω×4Ω÷6Ω=3333Ω。

今は出力管の使い方が負荷低すぎ?なのかな?

この辺のマッチングって重要だと思うんだけど、どうやるかわかんない・・・。

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MfD-7 調整その10 鳴らしてみた。

2019-07-29 00:00:40 | MfD‐4 (Mullard)

ちょっと大きめの音で鳴らしてみた。ゲインが小さいのであまり音量が上がらない。

・・・。

おお、良いかも知れない。若干きついが、これはソースの音ではないか?

いや、そんな音分かるの?

今まではコンデンサーの音を聴いてたのではないか?パスコンの音。調べると、このMfD-7は最初からカソードパスコンを付けていた。ノンNFBアンプなのに、TAP-2TYPEのノンNFBの音が出ないなーおかしいなーと思っていた。

目の前に一列になっているようなことも無い。入力フィルターの癖が減った。

 

しばらく聴いたが、イメージ的には正直まだきついのが残ってる。

ドロップ抵抗で電圧下げたはずなのにまだトランス類が熱い。

後は三結にしてみること、OPTの配線を4Ωにしてみること。

しかし、もう少し聴いていこう。きついのが本当か?確信になるかな?

 

まともな音を聴こうと思いBTLシステムに切り替えた。

 

おっと、こちらもきつい音がするではないか。どうした?

部屋かな?

スピーカーだったらヤダな。

ただ、高域は大人しい。MfD-7はちょっと変かな?

 

少し経ってBTLをもう一回鳴らした。少しうるさいかも知れないが。許容できる程度。

MfD-7をもう少し詳しく見てみよう。

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MfD-7 調整その9 チョークをパラに変更

2019-07-28 00:01:44 | MfD‐4 (Mullard)

歪を測定してて、モーターボーティングが気になりだした。

コンデンサーは充分な容量が有るはずだ。出力段に初段が振られるなら、振られないようにするためにはどうするか。電源のレギュレーションを良くする。チョークで首を絞めてるのを少し緩めてやろう。

タムラのA-4006は二巻き線ある。シリーズで10mH200mAで使っている。電源のリップルは、プッシュプルのアンプでは出力段で相殺されるのであまり問題にならないという。ならばパラで使ってみよう。2.5mH400mAだ。

これで周波数特性を測ったが変わらなかった。

歪みが減って出力がほんの少し上がった。各部の電圧が上がったからだ。パラにして直流抵抗が120Ωから30Ωに下がったからだ。

これだと出力管の動作点がズレてしまう。ドロップ抵抗を復活させる。なんだか本末転倒で同じことを繰り返してるようだが、実験だ。

出力と歪が元に戻った。良いところに来たと思う。

 

今回の変更、測定では、電源の電圧変更では周波数特性は変わらない、歪み・出力が変わる。コンデンサー類:例えば入力フィルター、カップリングコンデンサーの変更では周波数特性が変わる。そんなことが漠然と分かってきたように思われる。ちと乱暴なまとめかも知れない。

 

どうでもいいのだが、エスパー魔美にスピーカーが出てた。ミッドバスの位置から多分DS-5000だ。

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MfD-7 調整その8 測定の基準

2019-07-27 00:06:26 | MfD‐4 (Mullard)

最大出力26~7W(0.775%入力)。この時歪は11%を超える。後に分かることだが、私の言ってた大音量は20W超えていて、そのせいで歪っぽく聴こえるのだと思っていた。

 

まずは出力段のカソードパスコンを外してみよう。

画像の⑧になる。

これで歪みを測ってみた。

 

グラフに取り込むと、前の有りの時とゲインが違ってしまい比較がめんどくさくなった。これではグラフの意味が無い。縦軸は出力、横軸は入力。

今までは入力電圧を0.775Vacで決めていたのだが、そうすると0.775Vでも1W出るアンプと10W出るアンプでは縦軸が揃わなくなる。

5パーセント歪で何ワット出るの?と見直しながら見るのだったら歪み基準で測ることにしよう。故上杉さんは最大出力、感度を3%歪み基準でやっているようだ。以前「歪が5%超えると聞いて分かるようになる」というのをHPで知ったが、それより厳しい値だ。

 

そしてカソードパスコン無しの状態で測定をした。

3%歪みで比較すると10.7W at 0.847Vac ㏌ となった。縦軸は出力、横軸は入力。

 

グラフから読み取った数字で少しずれるが、パスコン有りでは13.7W at 0.3Vac ㏌ となった。

三割減といったところか。ゲインが大きくなったのですごく悪くなった感じだったが、思ったより良い数字だ。

 

これで100Hz、1kHz、10kHz と測ってみた。縦軸は出力、横軸は入力。

最初10kHzの値がとんでもないことになったが、多分測定ミス。「原因はこれか!」とテンションが上がってしまった。

UA-3Sオーディオ測定器はこの三種類の歪が測れるのだが、今までは1kHzしか測ってなかった。

100Hzの歪を小さい入力から段々上げて計ってたら、最初電圧が揺れてやりづらかった。電圧を上げると収まったので、小さい振幅の揺れだと思うが、これがモーターボーティングだと思う。

しかし大きく見ると特に三種類とも違いはない。

周波数特性はカソードパスコン有り(黄色)無し(青)で比べたが、多分負荷抵抗が違う、とかの要因だと思う。

カソードパスコンと周波数特性の関係をネットで調べたのだが、それっぽいのは無かった。手持ちの書籍で武末数馬氏の物を見ると出ていた。

パスコンで通る(正式にはカットされる)信号は上から下まで全周波数だと思っていたが、カットされるのは低域、と理解している。ある程度周波数が高くなるとカソードバイアス抵抗が通してしまうのでカットされるのは低域のみ、かな?まだ頭の中が整理できていない。

 

UA-3Sは、出力を測るときは8Ω規定となってしまうので、DS-3000が6Ωなので6Ωの固定抵抗の負荷でも測っている。この時は出力Wではなく電圧Vを測定して算出していた。その辺の違いが出たのだと思う。

 

最大出力は、入力と出力のグラフを作って頭打ちになるところが分かった。これは歪が5%を超えるところで真空管のDCバランスが崩れ始まるところだ。最大出力をここにするのは苦しいので、クリッピングポイントになるだろう。

 

感度が違うと歪みの比較が出来ないので出力基準で歪率のグラフを作ってみた。なんかそれっぽいグラフになった。

 

 

 

なんとなくグラフと聴感が近付いてきたように思う。

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MfD-7 調整その7 聴いてみる。

2019-07-26 00:01:35 | MfD‐4 (Mullard)

ちょっと大きめの音で聴いてみた。

声のきつい感じは残っている。残念。

ちょっと頭を冷やそう。BTLシステムを持ってくる。

そしてトーレンスのプレーヤーも持ってきた。メインのシステムでカートリッジを付け替えるのはめんどくさい。

 

今ではこのBTLシステム、いまいちになってしまった。抜けが悪い。平面に聴こえる。真空管のダイナミックさ、SNの良さ、今では少し聴き劣りする。

じゃあ何が良いの?

安定感。安心感。音像の輪郭の危うさが無い。

これを聴きながら腰を据えてMfD-7を測定してみよう。

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MfD-7 調整その6 じっくり試聴

2019-07-25 00:02:28 | MfD‐4 (Mullard)

EMINENTでレコードを掛けると音がビビる。減ってきたかなー。レコードかなー。

少し鳴らすのやめよう。

そこで代わりのカートリッジだが、何にしよう。103?ここはやっぱり志向を変えてシュアーのM97HEだ。

このカートリッジは気に入っている。ほわっと鳴る。が、ここはちょっと工夫を凝らして、メインのアクロリンクのシェルリードワイヤ―を使ってみよう。

早速鳴らす。クラシックで行こうか。惑星。

あはは、空気感のない、音だけ鳴っているつまらない音。ミスマッチだったかも。

なんて小一時間も鳴らしていると変わってきた。

全体のほわっとした感じは薄れてるが、一音一音の優しい感じ、これは97HEの奴だ。こじんまりしちゃってるけど、小音量で良い感じに鳴っている。

あーもう一台プレーヤーが欲しいな。って、トーレンス持ってこようかな。どうせ遊んでるし。

 

CDも鳴らしてみた。

何て言うの?やはり電解の音だった。

音像はヘタな絵を紙に書いて切り抜いた感じだった。その周りは水でふやけてるような。

今はちゃんと音・楽器の音として聴こえる。微細なニュアンスも良い。

 

さて、音量を上げてどうなるかな?

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MfD-7 調整その5 取り敢えず試聴

2019-07-24 00:04:24 | MfD‐4 (Mullard)

今日は親がハタケへ行ったので、音量を上げて聴く。

おお、声の歪は無くなったようだ。よく聴かないで改造してしまった自分のミス。

ただ、奥の、遠くから噴き出して来る、ホーンのような鳴り方は無くなった。

今は面がそこにある、CDのような鳴り方だ。この鳴り方は勘弁だ。

高音のチャキチャキ感もなんか作られた感じがする。まあ、これは次期に収まると思う。

 

こうなるとどうしよう。入力フィルター無しでのあの10kHzの盛り上がりを何とかしたい。

カップリングコンデンサーとグリッド抵抗では高域ではなく低域のフィルターだ。

ちと調べたところ、カソードバイパスコンデンサーと信号に直列な抵抗でハイパスコンデンサーらしいが、どれだ?

この辺はもう少し勉強が必要だ。

 

しかし故上杉さんはこのような音が好きなのか?パッと聴きは良いかも知れないが、私はそのうち飽きてくる。氏は結構なスピーカーを使っていたので、その辺が分からないはずはない。むしろよく分かってたはずだ。え?奥行きは充分出てるスピーカーなので問題ない?そんなのも分からないスピーカーを使ってる私が悪い?

わたしのような人間は相手にしてないのね。・・・段々卑屈になって来る。

 

まあ、いろいろ勉強させていただいた。

入力フィルターを外す件は勉強するとして、それまでしばらくの間 今の音を聴くのも良かろうて。

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MfD-7 調整その4 入力フィルター?

2019-07-23 00:03:52 | MfD‐4 (Mullard)

音量を上げると煩い件、もう手詰まりだ。

小音量だと大丈夫なのか?

少なくとも今聴いてる感じでは問題ない。

しかし、スピーカーの各ユニットに耳を付けて聴いてみて愕然とした。ミッドハイがゴショゴショしてる。ああ、聴こえなかっただけなんだ。

 

ちょっと音量上げて聴いてみた。やっぱり残念、中高音ひずみっぽい。

あ~あ、このアンプダメかな。

次はP-K分割の位相反転段にしよう。などと考えた。

声が歪む。今日聴くと声以外の楽器の音も歪む。ああ、段々悪くなる。

何キロHzくらいかなぁ、

声が1kHz、まあ、実際はもう少し低いと思うのだが、として、それとその上、10kHz位かなーと漠然と思った。

そういや歪率測定って1kHzのほかに100Hzと10kHzが有ったっけな。

Rch、10kHz測ってみっか。

いつものように入力にDMM KEW1012を接続、測ってみるととんでもない歪率が出た。数ワットでもう歪が二けた。アレっ?こんな悪いんか?そういやMfD-4(TAP-2type)の時は入力フィルター外したら70kHzが持ち上がったっけ。

Rchの入力フィルターを復活してみる。

 

過去の記事を探した。

5/31にNFBを外して聴いている。この時は歪感無し。

6/3にNFB復帰。視聴結果、覚えてない。まだ発振中だし歪感あったと思う。

 6/29に入力のフィルターを外している。この後からまた音が歪んだ?

 

記録を見ると入力フィルタークサい?

 

入力フィルターを付けて周波数特性測定。

抵抗はAMRGの1MΩ。信号が流れるとは考えないが、かといってどうでもいい抵抗ではない。1MΩで手持ちの一番良いものだ。コンデンサーは600V0.47μFの物で手持ちの一番良いものだ。スプレイグビタミンQ。時期的に有毒なPCBの入ってるものと思う。トライガードと銅テープ巻いて熱収縮チューブ被せたんだっけな?

ここはパワーアンプに置いて、信号が通る最上部なので奮発した。リード線は7Nのスピーカーケーブルを解いて本数減らし熱収縮チューブを被せたものだ。

 

っと、思い出した。さっきのF特は失敗だった。KEW1012は1kHz以上は測定値にずれが生じるんだった。

Lchはフィルター付ける前と後でF特を測ってみた。

歪率(上グラフ)も入力-出力(下グラフ)もフィルター有り無しで特段変わりない。

青線は1kHzのデータ。

 

F特は、フィルター無しで10kHzで持ち上がっている。(赤線)

有りでは持ち上がりは無くなっている。(黒っぽい線)

 

いま、夜中なので小さい音量で鳴らしているが、滑らかになった。反面、奥行き感が無く鳴った。この辺が副作用なんだよな。

 

明日にでも音量上げて聴いてみよう。

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MfD-7 調整その3 さて、どうしよう。

2019-07-22 00:01:51 | MfD‐4 (Mullard)

測定していてなんとなく分かってきたような。

やはり過大出力なのでは。

MfD-7は、元が故上杉氏設計TAP-29の初段・位相反転段に本来は三結の出力段なのだが、TAP-2型のULの出力段を組み合わせた。初段12AU7のパラ、12AU7のミューラード型位相反転段、EL34のUL出力段。ノンNFB。

そして各電圧を合わせるのにドロップ抵抗を外した。初段のデカップリングコンデンサーは33μFでは無く22μF。

整流はダイオードでは無く整流管。違うとすればそれくらいか。

何回も測定してきて、なんとなく見えてきた気がする。

入力(本来は出力)-歪率をグラフにすると28Wくらいで5%となり、それが0.5Vacとなる。これ以上出力が上がるが、曲線が寝てくる。グラフ下。

0.5Vacを超えるとTAC-2型のMfD-5は歪がグンと上がる。これは後から気が付いた。グラフ上。

これらからMfD-7は28Wを超えると歪むのではないか。一般に歪が音として聞こえるのは5%からと言われるし、上杉氏の真空管アンプ製作集を見渡すと、大体歪率は3%、そこを最大出力とし、その時の入力電圧を感度としているようである。EL34のPPアンプは皆そのようである。

一般に20Wで十分と言われるが、DS-3000は90dBでまあ、通常・普通の音圧出力で、私の場合の爆音はもしかしたら28W超えてるんじゃないか?会話は出来なく、二階の部屋から窓を閉め切った外に聞こえるほどの音量。

そしてペアーチューブのばらつき。入力電圧が0.5Vacを超えると、これもプッシュとプルの電流値が離れていく。0.775Vacでカソード電圧が6Vほど差が出る。

OPTのメーカーの説明書では、許容アンバランス電流は10mAとある。カソード抵抗500Ωより5mA×500Ω=2500mV=2.5V。二本で5Vか。これは許容だから音質に影響するのはどれくらいなのかな?

2か月ほど悩んだ結果がこれ?

 

 

とも言ってられないので、まあ、寄生発振防止の抵抗を1kΩから4.7kΩに戻し、カップリングコンデンサーをJENTZENから東一に変更。ハンダ付けはイモハンダになりがちだが丁寧にやり直した。JENTZENのコンデンサーのリードが切れそうだったのでハンダを盛ったらぷしゅっと言って穴が開き油が漏れた。

 

ありゃりゃ、貴重なコンデンサをだめにした。

今小音量で聴いてるのだが、最初は高音がガサガサで発振してるのかな?とも思ったが、1時間ほど聴いてると落ち着いてきて元の音になった。

大音量はおあずけ。

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MfD-7 調整その2 接続ミス

2019-07-19 00:05:48 | MfD‐4 (Mullard)

ドロップ抵抗を換えてて、ちょっとおかしいことが有った。

Rchの二段目のプレート電圧がおかしかった。プレート抵抗がプッシュとプルでそれぞれ51kΩ、68kΩとさを持たせてあってそれぞれ232V、230Vとなるハズなのだが、68kΩの方より51kΩの方が電圧が低かった。測定ミスか記入ミスかなと思ってたのだが、原因を探してみた。二段目のグリッドに2MΩの抵抗がおかしくねえか?と思い測ってみようとしたところ、なんと真空管のカソードとグリッドが短絡してた。

多分初段プレートから二段目グリッドへ繋ぐ水色の配線を短く詰めたときだからTAP-29に変更したときだ。電圧の記録を見返したらその時からだ。

早速これを修正、音出ししたが、声の歪は変わらんかった。

なんでー?

 

合わせて初段のデカップリングコンデンサ―は設計33μFなのだがTAP-29で使用した10μFのままだったので、20μFにした。33μFは有るのだが、350Vばかりだった。10μFよりはマシだろうと交換してる。

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MfD-7 調整および各測定

2019-07-18 00:01:06 | MfD‐4 (Mullard)

音量上げると煩い件、まず、真空管のプッシュとプルで差が気になる。

ネットで調べると、DCバランスと出てきたが、対策するにはちと難しい。

一番悪い状態の真空管EL34にして、入力信号をオーディオ測定器の発振器で上げながら出力段のカソード電圧を上げてみた。

入力が0.5Vacから段々差が出てくる。そこからは6V位に開く。プッシュとプルの電流差が出来るということはOPTに直流磁化が引き起こされる。低音が最初の頃より減ったのはこの所為だったと思う。そして入力との差が出来て歪が大きくなると思われる。

最初に使った真空管はミューラードの古い方、これをエレハモの’10の物、’15の物と換えたが、歪はスピーカー端子で 10.8、 11.9 、12.1%とあまり変わらない。カソード電圧の差も心なし差が縮まったようだが、測定終了後はまた開いたようだった。測ってたわけではないので定かでは無い。

 

続いて電源のドロップ抵抗を替えた。現在は100Ωだが、これを75Ωにしてプレート電圧を上げたい。393Vなので401Vにしたい。合わせて初段、二段目のプレート電圧も低いのでこれも上がらないか?と企んだ。

結果は少し上がったがもう少し。これでF特と歪を測ったが、特に変わった様子はない。この後30Vとしたが、思い切って外してしまった。

変わったのは出力。抵抗を上げる度1Wくらいずつ上がったが、27~8Wだったのが、最終的には31Wを少し超えた。

 

歪と言えば初段、二段目の電圧が低いので、これを上げたら歪がさがるのか?ドロップ抵抗の10kΩに10kΩをパラって5kΩにしてみた。おっと電圧が高すぎたが、TAP-2型では270Vでやってたんだ、だいじょうぶだろう。って、初段、二段目のカソード電圧が高いので気になる。10kΩに20kΩを追加して6.7kΩにした。

これでどうだ!

初段と二段目はそれぞれ、7.数%から6.数%に、11.数%から10.数%に下がった。これはこれで良いのだが、出力段は変わらない。

 

これで音出し。以前のドロップ抵抗無しの、なんというか、ほぐれた、滑らかな音が出たのは嬉しかったが、声の歪っぽいのはそのままだった。

残念。

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