初心者のための証券のある生活

豊かな生活を目指し、廣本修正のよくわかる “株・いろいろ”

信用取引の基礎知識(20)追証②

2014-11-06 11:21:42 | 株・いろいろ

 たとえば、1000円の株を1万株、信用取引で買って300万円の委託保証金を入れました。

 その株が890円に下がってしまったとしますと、110万円の評価損が発生しますね。

 そうすると、300万円の保証金は、190万円の価値しかないことになります。

 1000万円借りていますので、190万円ですと保証金率は19%になります。

 委託保証金維持率の20%にするためには、10万円の追証を入れなければなりません。

 差し入れた金額は全部で310万円になりますが、

 内訳は、委託保証金が200万円、計算上の損失分が110万円です。

 委託保証金として差し入れた代用有価証券が値下がりしたときも、

 追加保証金を入れなければいけません。

 追証を入れないとどうなる?

 証券会社は、顧客の計算でその建て株を決済することができるのです。

 追証が発生する状況になりますと、

 その解消のために建て株を決済する売買や、担保株を売却する動きなどが出て、

 株価が乱高下することがあります。