たとえば、1000円の株を1万株、信用取引で買って300万円の委託保証金を入れました。
その株が890円に下がってしまったとしますと、110万円の評価損が発生しますね。
そうすると、300万円の保証金は、190万円の価値しかないことになります。
1000万円借りていますので、190万円ですと保証金率は19%になります。
委託保証金維持率の20%にするためには、10万円の追証を入れなければなりません。
差し入れた金額は全部で310万円になりますが、
内訳は、委託保証金が200万円、計算上の損失分が110万円です。
委託保証金として差し入れた代用有価証券が値下がりしたときも、
追加保証金を入れなければいけません。
追証を入れないとどうなる?
証券会社は、顧客の計算でその建て株を決済することができるのです。
追証が発生する状況になりますと、
その解消のために建て株を決済する売買や、担保株を売却する動きなどが出て、
株価が乱高下することがあります。