格付けってどこまで知っている？（５）

　格付けは、「発行された個別債券の元利金支払いなどの信用リスク」を評価するものですが、

　最近では、個々の債券のみならず債券の発行体自体の評価をする格付けもあります。

　私たちが新聞、テレビなどで知る情報では、

　債券を指しているのか、発行体を指しているのか、分かりにくいことがよくありますね。

　債券の信用格付けの評価は、

　格付会社のポリシーや見解の相違などで、会社ごとに異なる場合があります。

　また、低い信用格付けをつけられた発行体から反論が行われることもしばしばです。

　日本でもそうでしたし、最近のアメリカでも大統領が反論をしましたね。

　いずれにせよ、債券に対する信用格付けは、

　あくまでも「元利金の支払い能力」であって、

　それを発行している国・企業の総合的評価や

　成長性を示したものではないことに注意しましょう。