「下げ止まり」から「持ち直し」へ

　日銀が発表した地域経済報告において、

　北海道、東北、関東甲信越、東海、北陸、近畿、中国、四国、九州・沖縄の八つの地域全てに、

　景気は「持ち直し」ていると発表しました。

　とりわけ自動車関連産業の多い東海では、

　「年度内は（各企業とも）忙しい状況が続く」と。

　北海道でも「雇い止め」した労働者を再雇用する動きが出てきた、と

　明るい状況ですね。

　ただ、持ち直しはあくまでも外需主導で、「生産の持ち直しを消費者の節約志向が打ち消している」としています。

　節約志向の根本はやはり、雇用・所得への不安ですね。

　アメリカでも景気の見通しが明るくなったと、株は大きく反発していますが、

　ここでも、１０％に迫ろうかという失業率が、個人消費を抑えています。

　個人生活が明るくなってはじめて「本格持ち直し」ですね。