初心者のための証券のある生活

豊かな生活を目指し、廣本修正のよくわかる “株・いろいろ”

信用買残評価損が10%台に

2007-05-24 10:38:25 | 株・いろいろ
 半年ぶりに信用取引買残の評価損が-10.33%と二桁にのせました。

 日経平均株価はこの1週間で154円程度の下げでしたが、買残の評価損は6.51%から3.82%も損の幅を大きくしたのです。

 個人投資家が対象とする中低位株の下げがきつかったのですね。

 ところで今朝の日経の解説記事中「評価損益率のマイナス幅が10%を超えるのは、経験的に損失確定売りが一段と膨らむ契機になりやすいとされる。」とでていますが:

 今はその“経験的に”は生きていない?と思います。

 現在でもルール上「信用取引の委託保証金率は30%以上、保証金維持率は20%以上」となってはいます。

 しかし現実には、維持率を20%以上としている証券会社はほとんどありません。もっと高いところで設定しています。

 つまり、ルールと同じであれば評価損が“保証金率30%と維持率20%の差である10%を超えてくる”と“追加保証金”を入れなければなりません。

 追加保証金を入れることができなければ、“建株を売る”か“担保にしている株を売る”ことが増えてきます。

 上記の記事にある“経験的に”というのは、このルールだけが利用されていた当時のことなのです。

 もちろんルール上のことだけでなく、損の幅が大きくなれば“投げ”もでるのは当然ですが・・・それは10%というラインには限りません。

またまたグリーンスパン発言で

2007-05-24 09:16:30 | 株・いろいろ
 昨日のニューヨーク株式市場は、またまたグリーンスパン前FRB議長の発言で値を消しました。

 “最近の中国株式市場の大幅上昇について、

 「明らかにこれは持続不可能」「ある時点で劇的な収縮がある」と。”

 “中国発の株安”の再現を警戒しているさなかですから効きましたね。

 これまでもグリーンスパン氏の発言で冷や水をかけられた経緯があり、それを書いた私のこのブログに「彼の意図は何か」というコメントが寄せられたこともありました。

 昨年FRB議長を退職したあと、イギリスのブラウン財務相の名誉顧問につくなどしましたが、彼は金融政策の権威であるといった見方は根強いのですね。

 在任中マスコミから「マエストロ」(巨匠、名指揮者の意)の称号が与えられたというほどですから。

 丁度開催されていた米中戦略経済対話で「中国株への投資枠を100億ドルから300億ドルに拡大する」ことを決めたところですね。

 きっとそれも意識した発言でしょう。