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チキン・ゲームはいつまで続くのか?欧州金融危機深刻化が懸念される

2011-11-26 10:28:08 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)


チキンゲームという言葉が25日付けのWSJ紙電子版に登場した。チキンゲームとは、「別々の車に乗った2人のプレーヤーが互いの車に向かって一直線に走行するゲーム。激突を避けるために先にハンドルを切ったプレーヤーがチキン(臆病者)と称され、屈辱を味わう結果になる」とフリー百科事典「ウイキぺディア」に出ていた。

WSJ紙によれば、ECB(欧州中央銀行)は、チキンゲームを演じている。欧州金融危機に際して、ギリギリのところまで債務国への歯止めない資金供給に応じないが、最後には衝突を避けるだろうと多くの人間が期待している、と書いていた。一方、25日、イタリア国債の利回りが7.3%を突破した。ポルトガル国債の格下げを格付け会社S&Pが発表した。10年物ドイツ国債が「札割れ」を来たしたことも響いた。欧州信用不安が欧州域内にとどまらず世界的に広がるとして危機感が強まって来ている。

中国CCTVが、S&Pがポルトガル国債を格下げしたと伝えた後で、日本の株価が低迷している。25日、東京市場で8,135円を付けた。安住財務相が「今、欧州で起こっている金融危機が、アメリカ、日本そして中国にも波及する」と語ったと紹介、韓国、香港の株価値下がりは、欧州不安から世界経済の先行きが不透明なためだと解説していた。

25日のNY株式市場は、勤労感謝祭明けで短縮取引だったが、相変らず欧州問題が影を落とし、商い低調で、NYダウは25ドル安、11,231ドルで取引を終了した。6時台放送の米ブルームバーグは、ベルギー国債の格下げ発表が相場の地合いを悪くした。ユーロが一時、1ユーロ=1.3237ドルまで下げた。イタリア国債の利回りが7.3%を超え、リスクが積み上がっている。事態は深刻化する一方で金融市場は緊迫していると担当記者がNY証券取引所からレポートする映像を流していた。

「ワールドWaveMorning」が紹介したスペインTVEも「ベルギー国債が格下げされた。ドイツ国債との利回り格差が360ポイントへ拡大、イタリア国債の利回りも上昇し、利回り格差は500ポイント以上まで広がった。格付け会社、フイッチは、独仏イタリア首脳が会談した。イタリアが崩壊すればユーロは終わりだからだという認識が強まっていると解説していた。「ワールドWaveMorninng」でシンガポールCNAが「仏独伊3者会談では具体的な進展はなかった」と紹介していた。

「ワールドWaveMorning」(経済情報)に出演した東京三菱UFJ銀行、原久充氏は「ユーロ債務危機拡大でユーロが売られ、ドルが対ユーロで買われた。1ドル=77.72~77円、1ユーロ=102.86~95で取引された。欧州からの資金逃避が鮮明になっている。来週も不安定な展開が予測される」などと解説していた。

その他の「ワールドWaveMorning」では、カタール、アルジャジ―ラと英BBCが緊迫化するシリアとエジプト情勢を伝えていた。アルジャジ―ラは25日、シリア反政府デモ隊で26名が死亡ここ2日間で死者は40人に達した。シリア政府はアラブ連合の25日期限を切った提案を正式に拒否したと報じた。英BBCは、「自由シリア」軍と共にシリアに侵入した記者が現地の生々しい状況をレポートしていた。エジプトではシャラフ暫定政府の後継者としてカマズ・ガンズ―リ元副首相が演説する様子をアルジャジ―ラが紹介していた。

チキン・ゲームの話に戻す。ドイツはEFSF(欧州金融安定化基金)の歯止めなき運用やユーロ債発行に反対している。先日発行予定の10年物ドイツ国債を40%売れ残した。怠け者のギリシャ、スペイン、ポルトガル、イタリアは助けられないとタカをくくって、チキンゲームを続けているとドイツ自らが逃げ遅れて命を落とすかもしれない。(了)

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