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米貿易赤字拡大、原油高が追い討ちー学校で教えてくれない経済学

2005-10-14 13:44:43 | 経済学
10月13日、米商務省は、8月の米貿易赤字が、前月比1.8%増加し、590.3億ドルと発表した。

8月の輸出が1.7%増、1,081.8億ドルと過去最高を記録したが、輸入が1.8%増、1,672.1億ドルとこれまた過去最高を記録したため赤字幅が拡大した。

原油輸入額が7月の153億ドルから8月には171.6億ドルの過去最高を記録したことが影響している。輸入原油の平均単価が7月からバレル3.62ドル値上がりし、バレル52.65ドルに達した。原油輸入数量は、7月の日量1,007万バレルから1,051万バレルへ増加したが値上がりが大きく金額が増えた。

原油関連のその他を入れて、米国はエネルギー関連の輸入額は7月の2,097億ドルから2,318億ドルへ増加した。今後原油、天然ガス、石油関連商品のその後の値上がりから米国の輸入代金は増加が避けられず、貿易赤字拡大は必至と見られている。

貿易相手国では、対中国の貿易赤字が7月の176.5の億ドルから8月に184.7億ドルへ拡大した。米国の貿易赤字額の30%が中国の責任とブッシュ政権も議会、産業界の矢面に立たされているが、現在訪中の米政府高官から色よい便りは届いていないようだ。

為替レートは、ゴルフのハンディキャップのようなものである。人民元の対ドルレートを最低30%はアップしないとまともなプレーは中国と出来ないといわれている。7月上げた2.1%の中国のハンデ修正では、米国の貿易赤字改善には何の効果もないだろう。

石油輸入単価は7月に前年比7.3%上昇、7月までの一年間で48.9%上げた。昨年7月までの一年間では53.5%上げに2年連続で大幅上昇が続いている。

石油以外の工業製品の7月の輸入単価は5%上げた。輸入インフレがじわじわ進んでいることも米金融当局のインフレ懸念を募らせている背景と見られる。

10月13日、NYダウは、原油相場がバレル1ドル強下げて63ドル台へ戻したにも関わらず、インフレ懸念を嫌気して、相場は乱高下したが、前日比横ばいで取引を終了した。

貿易赤字拡大でドルが買われる道理はない。しかし、10月13日のNY為替市場では、日米の金利差拡大を材料に、1ドル=115円目前まで買われた(円は売られた)。日本人は円が大幅に売られて初めて原油高を実感するのであろう。そのときでは手遅れだ。(了)

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