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ガソリン代が高いとぶつぶつ言う客が増えてきたー学校で教えてくれない経済学

2006-07-30 09:03:51 | 経済学
近くの喫茶「いけだ」のマスターが、ガソリンが値上がりしてきたとぶつぶつ言う客が最近増えてきたとぼやいていた。それでもリッター150円以上にもなったオイルショックのときに比べるとまだ割安だから日本はガソリン代が相対的に安い国なのかもしれない。

WSJ紙(7月29日)によると、米FRBのバーナンキ議長は、値段が上がりその一方で景気がスローダウンする今のアメリカ経済の対応に苦慮している。米国の金融政策の舵取りがいよいよ難しい段階にはいって来たと紹介している。

米商務省は先日、今年4~6月期の米GDP(国内総生産)が、前期の5.6%増から一挙に2.5%増へ低下したと速報値ながら発表した。米株式市場は米FRBがいよいよ利上げ打ち止めに動くとしてこのニュースに飛びついた。NYダウは前日比119ドル値上がりした。

WSJ紙は、米国企業のなかで値上げを打ち出すメーカーや企業が目立つようになったが、
今年上半期でみれば、アパレル、アルコール飲料、家具は値上がり傾向にあるが、映画の入場料やレストランでは値上げの動きは鈍いと報じている。

穀物メーカー最大手Kelloggの会長兼CEO,David Mackay氏は、売り先の小売が我々と同じようにパッケージ買いを始めたと話した。ガソリン値上がりや穀物相場の高騰に対応する動きであろうが、企業も顧客もこの先さらにコストが上がると肌で感じ始めたようだ。

米国のガソリンの値上がりも原油相場の急騰も、採算を理由に新規の設備投資を生産サイドが見送ってきた結果である。20年近く石油の値段はバレル10ドル台だった。米国のガソリン精製能力の絶対的不足が続く限りガソリン相場は値下がりしないと言われている。

ガソリン高騰に直面している航空業界、クルージング業界に値上げの動きが出てきた。クルージング最大手のCarnival社は、欧州航路のサーチャージを最大18.75ドル上げた。

Carnival社、副会長、Haward Frank氏は、インタービューの中で、以前はサーチャージを上げれば客から苦情が出た。今年下半期で当社の燃料代が24%、1億ドル増えると発表したあとは客の反応が違ってきていると話したとWSJ紙は紹介している。

日本では製紙業界がテッシュの値上げを今年7月から実施した。製紙メーカーは燃料代の急騰に悲鳴を上げている。最近の大型統合の動きもあとがなくなった企業のぎりぎりの選択かもしれない。タダでテッシュを配る日本の異常な光景も早晩、姿を消すに違いない。

バーナンキ議長に限らない。先の読めない難しい時代に入ってきたことだけは確かだ。(了)

江嵜企画代表・Ken


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