しんちゃんの徒然なる映画日記

劇場で観た映画の感想を中心に綴っていきます。これからの参考になれば・・・

レ・ミゼラブル

2013年01月06日 18時11分08秒 | 作品名(ら行)
第290回「やっぱり、ミュージカルは苦手です。」
2012年から13年の年末年始には、映画会社も休みのせいなのか、新作が公開されずにすっかり映画館から足が遠のいていましたが、自分らしいお正月を・・・と思い、さほど観たい衝動も無いまま映画館へ行きました。そんな状態の中で選んだ映画が昔から嫌いなミュージカル映画「レ・ミゼラブル」だなんて・・・なんという巡り合わせでしょうか。

1815年のフランス、ジャン・バルジャンは、妹の子供の為にパンを盗んだ罪により19年もの間、刑務所に服役していたが仮釈放されることになった。真面目に働こうとするものの前科者という負い目が彼を苦しめていた。疲労と空腹でやっとたどり着いたある町で飛び込んだ教会で温かい食事と寝床にありつくが、彼は教会にあった銀食器を盗んで逃げだしてしまう。すぐに捕まり教会に連れ戻されると、老司教は「その銀食器は彼に差し上げたものだ」と言う。彼は司教の慈悲深い気持ちに触れ改心することを誓うのだった。
時は流れ1823年、工場主として成功を収め市長になった彼は、以前自分の工場で働いていて、娘を養うため自らの身を売り、極貧生活を送るファンテーヌと知り合う。そんな生活に追い込んだのは自分のせいだと聞いた彼は、彼女を連れ出すが時すでに遅く、彼女は命を落としてしまう。彼女の死の間際に幼い娘・コゼットの面倒を見ると約束した彼は預けられた宿屋へ金を渡しコゼットを引き取り育てることにする。そんなある日、ジャン・バルジャン逮捕の知らせを耳にした彼は、無実の罪で裁かれる見知らぬ誰かを助けるために、法廷で自分の正体を明かし再び追われる身となってしまうのだった。

世界中でミュージカルとして長い期間に渡って上演され、高い評価を受けるこの作品ですが、前述したようにミュージカル嫌いな私はジャン・バルジャンというキャラクター名を知っている程度の浅い知識しか持ち合わせていない状態での鑑賞でした。公開日に観にいかず、今頃になっての鑑賞というだけでも、そのモチベーションの低いことがわかります。

まず、なぜミュージカルを観ないのか?それはタモリさんが発言している理由と一緒です。登場人物が突然歌い出すという状況が不自然以外の何物でもなく、どうしても馴染めませんでした。(ミュージカルファンの方には申し訳ない)それでも多少の興味はあったので映画館まで足を運びました。
観終わった今の感想といえば、やっぱりミュージカルは苦手ですが映画そのものはとても素晴らしいものでした。セリフの9割が歌唱によるもので、楽曲も素晴らしくてラストシーンでは鳥肌が立つほど素晴らしい作品でした。が、常に登場人物が感情を歌によって表現する様は、やはり違和感を持たずにはいられませんでした。

出演する俳優達が自ら歌う姿は見事でした。もっと普通のセリフが多いのかと思っていましたが、セリフのほとんどを歌い続けるのは、楽曲の良さもさることながら素晴らしかったです。しかし、悲しい場面でも歌う姿に私はどうしても馴染めませんでした。

点数は★★★★☆です。ミュージカル云々という話は抜きにして1本の映画として観た時に、ちょっと引っかかる部分があったのでマイナス1点としました。ストーリーそのものが少し薄っぺらい感じを受けました。逃亡犯であるジャン・バルジャンが改心を決め、次に現れた時には市長になっている。その間の期間のお話や、コゼットを連れてからの話など、劇中で省略されたエピソードのほうが気になってしまいました。

そんな私でもエンディングでは思わずウルッとしてしまうほどいい出来の作品です。ミュージカルが嫌いな人でも観ておいて損はないと思います。

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