しんちゃんの徒然なる映画日記

劇場で観た映画の感想を中心に綴っていきます。これからの参考になれば・・・

るろうに剣心 伝説の最期編

2014年09月28日 23時29分47秒 | 作品名(ら行)
第360回「前編よりも盛り上がらない後編って・・・」
前編である「京都大火編」をかなり評価していたので、結構楽しみにしていました。他に観たい作品もあったのですが、まずはと選んだのは前作の出来の良さからだと思います。批判的な見方をしている2部作ものですが、珍しく期待しながら劇場へと向かったのでした。ところが・・・今回の作品は「るろうに剣心 伝説の最期編」です。

明治政府転覆を画策し、闇で暗躍する志々雄真実を食い止める為に京都へと向かった緋村剣心達。志々雄が計画した京都大火を阻止したかに思えたが、真の目的は軍艦を使っての江戸急襲だった。志々雄にさらわれた薫を追って軍艦に乗り込んだ剣心だったが、薫と共に海へと投げ出されてしまった。海岸へと流れ着いた剣心は、かつて飛天御剣流の師匠である比古清十郎によって救われる。今の実力では志々雄を倒すことは出来ないと悟った剣心は15年前に途中で投げ出した飛天御剣流の奥義を授けて欲しいと頭を下げた。剣心の思いを聞き入れた比古清十郎は剣心に奥義を伝授するための特訓を開始する。時を同じくして志々雄真実は浦賀沖に軍艦を停泊し、緋村剣心を見つけ出し処刑しろと政府に詰め寄る。指名手配された剣心。志々雄真実の計画は着々と進行していく。

タイトルにも書いたように、初めてきちんと鑑賞した「るろうに剣心 京都大火編」が衝撃的過ぎたのか?この後編に関してはあまりにもお話がテンポ良く進み過ぎてしまって、時間内に収めようとするあまり、中身の薄い後編になってしまったように思います。奥義の習得もアッサリと終わってしまうし、四乃森蒼紫との対決も取って付けたような感じになってしまったし、せっかく魅力的なキャラクターが沢山いたのにまったく生かされていない。特に宇水なんて、牙突一撃とは・・・十本刀の半分以上がまったく活躍しないなんてガッカリでした。

やはりこのお話を2本(約4時間)に収めようとするのがやはり無理があったのだろうと思います。伊勢谷さんの演じた蒼紫はとても魅力的なキャラクターなのだから、蒼紫中心で1本作った後に志々雄真実編が2本というのなら、もっと物語を濃密でドラマティックに描けたのではないでしょうか?最後の戦いの場に現れた蒼紫の行動がまったく納得できずに観ていました。さらには前作でベタ褒めした瀬田宗次郎についてもビックリするくらいにアッサリと決着してしまってガッカリでした。前作と今作との剣心の強さの違いがセリフでは説明されるのですが、アクションとしてうまく表現されていなかったように思います。

酷評をつらつらと書き綴りましたが、良かったところが無かったわけではありません。前作同様に志々雄真実役の藤原竜也さんの演技は見事でしたし、巻町操役の土屋太凰さんは今後が楽しみな女優さんだと期待させてくれる見事な演技でした。

点数としては★★★☆☆です。良いところも多かっただけに、脚本をもっと良く練って魅力的なキャラクターをもっと活かせていたら、点数がもっと高かったのだと思います。それでも日本のアクション映画がここまで出来るのだということを示すのには成功していたと思います。

るろうに剣心 伝説の最期編 通常版 [Blu-ray]
佐藤 健
アミューズソフトエンタテインメント


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