第421回「やっぱり苦手なのかもね・・・」
以前から公言していますが、「私はミュージカルが苦手です。」いきなり登場人物が歌いだすというあの不可思議な状況をどう理解すればいいのか?歌のシーンはファンタジーと考えればいいのか?どのように解釈すればいいのか?と色々と考えてしまうのです。おそらくミュージカル好きの人から言わせれば、そんな難しいことは考えずにただ楽しめばいいんだよ。と言われるでしょうが・・・そんな私が今回鑑賞したのは「ラ・ラ・ランド」です。
映画会社のスタジオ内にあるカフェで女優を夢見て働いているミアは、数多くのオーディションを受け続けているが、なかなか女優として芽が出ないでいた。ある日、オーディションに落ち、落ち込んでいるミアを元気付けようと友人たちと言ったパーティーだったが、さらに落ち込んで1人帰路について、夜道を歩くミアの耳にとあるバーからピアノの音色が聞こえてきた。それに導かれるようにミアは店内へと入った。そこで、ピアニストのセバスチャンと出会うが、彼は店長のいう通りの曲を弾かずにクビになり店を出ていくのだった。そんな2人が再び出会う。とあるパーティーでバンドに交じりキーボードを弾くセバスチャンにミアが声をかけた。2人は導かれるかのように恋に落ちた。
ミュージカル映画には2つのシーンがある。それは正にミュージカルシーンと通常シーンの2つである。私が苦手なのは通常シーンが突如としてミュージカルシーンとなり、再び通常シーンに戻るところだ。ミュージカルシーンをどう捉えればいいのかで困惑する。あくまでファンタジーだと捉えれば、そのシーン内で起こったことはあくまでイメージとなり、あまり重要ではなくなってしまう。逆だと考えると、あまりに不自然だ。そこを見事に作品としたのは「レ・ミゼラブル」だった。あの作品は通常シーンはほとんどなく、ほぼ全てのシーンが素晴らしい楽曲でお話が進んで行った。その事が苦手なミュージカル映画もすんなりと世界観に入り込むことができた。しかしこの「ラ・ラ・ランド」という作品はそうではなかった。
しかし、それでもアカデミー賞で歌曲賞を受賞したメインテーマを筆頭にどの楽曲もとても耳に残る印象的な曲ばかりだったし、あえて原色を使った人物の衣装もとても綺麗で作品にいい影響を与えていたことは事実です。だからこそ今年度のアカデミー賞を5部門の受賞となったのでしょう。
では私の評価はどうなのか?それは★★★☆☆です。残念ながらお話そのものは取り立てて評価を上げるような出来ではありませんでした。よくある普通の恋愛物語です。(500)日のサマーが普通の恋愛を時間軸を動かすことで、魅力的に見せたように、この作品も普通の恋愛をミュージカル仕立てにすることで、見事に描いて見せました。おそらくミュージカル映画好きな人が見たのなら満足する作品だったのかも知れません。それでもオープニングのシーンなど、素晴らしいシーンはいくつもありました。見ておいて損な作品では無いと思います。
それにしてもJ・K・シモンズは名優なのに作品を選ばずに、色んな作品に顔を出しますよね。「ターミネーター」やつい先だってみた「ザ・コンサルタント」など最近やけに目に付く役者さんの1人です。この作品でもチョイ役でいい味を出してます。
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以前から公言していますが、「私はミュージカルが苦手です。」いきなり登場人物が歌いだすというあの不可思議な状況をどう理解すればいいのか?歌のシーンはファンタジーと考えればいいのか?どのように解釈すればいいのか?と色々と考えてしまうのです。おそらくミュージカル好きの人から言わせれば、そんな難しいことは考えずにただ楽しめばいいんだよ。と言われるでしょうが・・・そんな私が今回鑑賞したのは「ラ・ラ・ランド」です。
映画会社のスタジオ内にあるカフェで女優を夢見て働いているミアは、数多くのオーディションを受け続けているが、なかなか女優として芽が出ないでいた。ある日、オーディションに落ち、落ち込んでいるミアを元気付けようと友人たちと言ったパーティーだったが、さらに落ち込んで1人帰路について、夜道を歩くミアの耳にとあるバーからピアノの音色が聞こえてきた。それに導かれるようにミアは店内へと入った。そこで、ピアニストのセバスチャンと出会うが、彼は店長のいう通りの曲を弾かずにクビになり店を出ていくのだった。そんな2人が再び出会う。とあるパーティーでバンドに交じりキーボードを弾くセバスチャンにミアが声をかけた。2人は導かれるかのように恋に落ちた。
ミュージカル映画には2つのシーンがある。それは正にミュージカルシーンと通常シーンの2つである。私が苦手なのは通常シーンが突如としてミュージカルシーンとなり、再び通常シーンに戻るところだ。ミュージカルシーンをどう捉えればいいのかで困惑する。あくまでファンタジーだと捉えれば、そのシーン内で起こったことはあくまでイメージとなり、あまり重要ではなくなってしまう。逆だと考えると、あまりに不自然だ。そこを見事に作品としたのは「レ・ミゼラブル」だった。あの作品は通常シーンはほとんどなく、ほぼ全てのシーンが素晴らしい楽曲でお話が進んで行った。その事が苦手なミュージカル映画もすんなりと世界観に入り込むことができた。しかしこの「ラ・ラ・ランド」という作品はそうではなかった。
しかし、それでもアカデミー賞で歌曲賞を受賞したメインテーマを筆頭にどの楽曲もとても耳に残る印象的な曲ばかりだったし、あえて原色を使った人物の衣装もとても綺麗で作品にいい影響を与えていたことは事実です。だからこそ今年度のアカデミー賞を5部門の受賞となったのでしょう。
では私の評価はどうなのか?それは★★★☆☆です。残念ながらお話そのものは取り立てて評価を上げるような出来ではありませんでした。よくある普通の恋愛物語です。(500)日のサマーが普通の恋愛を時間軸を動かすことで、魅力的に見せたように、この作品も普通の恋愛をミュージカル仕立てにすることで、見事に描いて見せました。おそらくミュージカル映画好きな人が見たのなら満足する作品だったのかも知れません。それでもオープニングのシーンなど、素晴らしいシーンはいくつもありました。見ておいて損な作品では無いと思います。
それにしてもJ・K・シモンズは名優なのに作品を選ばずに、色んな作品に顔を出しますよね。「ターミネーター」やつい先だってみた「ザ・コンサルタント」など最近やけに目に付く役者さんの1人です。この作品でもチョイ役でいい味を出してます。
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