goo blog サービス終了のお知らせ 

しんちゃんの徒然なる映画日記

劇場で観た映画の感想を中心に綴っていきます。これからの参考になれば・・・

ミュージアム

2016年12月12日 20時53分26秒 | 作品名(ま行)
第415回「最悪の後味を期待していましたが・・・」
すっかりご無沙汰しています。今年はそんな状況がたびたび訪れる年だったなぁ・・・と年末に来てブログを書きながら思っています。どんな映画でも良ければ毎週でも行くのですが、ブログの執筆を考えると中途半端な作品だと書くのに苦労するからなぁ・・と色々と言っていますが、単に私の筆不精が発揮されているということです。今日の映画はそんな状況がこのままだと来週の「ローグ・ワン」まで続いてしまいそうだったので、都合よく割引デーだったこともあり、土曜日の昼間に「ミュージアム」を観てきました。

とある雨の日に惨殺された女性の死体が見つかる。その女性は磔にされ、腹をすかせた獰猛な大型犬を放たれ、生きたまま犬に喰い殺されたのだった。捜査を始めた沢村久志刑事はその事件の異様さに何かを感じていた。すると被害者を喰い殺した犬の胃の中から「ドッグフードの刑」と書かれた紙きれが見つかる。犯人は被害者に対し私刑を行っていると沢村は考えるが上司は耳を貸さない。しかし、事件はまた雨の日に起こる。今度は引きこもりの青年が「母の痛みを知りましょうの刑」と称し、出生体重分の身体を刃物で切り裂かれて殺された。その2人にはある共通点があった。2年前に起こった幼女誘拐殺人事件の裁判員を務めていたのだ。沢村に戦慄が走る。それは2週間前に家を出た妻の遥もその事件の裁判員だったからだ。遥に連絡を取ろうとするが電話は繋がらない。さらに事件は起こっていく。その事件の裁判官が「均等の愛の刑」と称し、自宅と愛人の元へ身体を2つに切られて送り付けられた。妻と息子を心配する沢村だったが、犯人の魔の手は確実に忍び寄るのだった。

原作がマンガのようなのですが、全く知りませんでした。さらにネットの記事で「後味の悪い映画」紹介みたいな記事で、この映画の公開に合わせて昔の後味の悪い映画を紹介していたので、この映画も後味が悪いのだろうなぁ・・と思っていました。個人的に後味の悪い映画といえば、「セブン」や「殺人の追憶」「チェイサー」などが思い浮かびますが・・・この作品も思いっきり心の準備をして劇場へ足を運びました。

とある部分までは本当に後味の悪い映画でした。もしかしたら、原作はその後味の悪さのまま終わっているのかもしれませんが、この映画の製作陣は救いを残しました。個人的にはその良心を評価しますが、それをダメだと評価する人もいるかもしれません。わざとそれを連想させる演出だったのであそこで終わっていたら、それはそれは夢見が悪かったことでしょう。

逆に犯人の動機について。猟奇的殺人鬼を描いているのですが、最初の動機は納得できるものだったのですが、映画が進むにつれて一貫性が無くなっていきます。完璧主義なわりには前の事件で失敗しているし、自己顕示欲が強いわりには、わざわざ失敗しそうな手段を取ったりと、物語が進み犯人の動機や人物像が明確になるにつれて、破綻が目立っていきます。

それでも観客をスクリーンにくぎ付けにし、エンディングまでの流れは見事でした。テンポがいいので最後までダレることなく鑑賞できました。主人公の沢村を演じた小栗旬も、犯人役を演じた妻夫木聡も緊迫したスゴイ演技でした。

ネタバレが怖くてはっきりしない書き方をしましたが、点数としては★★★★☆といったところでしょうか。もう少し犯人の性格と行動に一貫性を持たせると、犯人側の行動にも納得ができたと思います。

ミュージアム [Blu-ray]
小栗旬,尾野真千子,野村周平,丸山智己,田畑智子
ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント


【ランキングに参加しています。クリックにご協力を】

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ジャック・リーチャー NEVER ... | トップ | ローグ・ワン/スター・ウォ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

作品名(ま行)」カテゴリの最新記事