第385回「すっかり長寿シリーズとなった作品ですが、レベルが落ちないのは凄い。」
この作品がかつては「スパイ大作戦」と呼ばれていたのを知っている人はすでに40代以上になっているはずだ。さらに言えば40代である私は「新・スパイ大作戦」を観た記憶はあるが、最初のシリーズはきちんと観た記憶は無い。調べてみると第1シーズンはアメリカで1966年から始まっていた。私が生まれる前から続くシリーズ「ミッション:インポッシブル」。その有名シリーズにプロデューサーとして主演俳優として参加したトム・クルーズ。彼の人気もあり、このシリーズは大成功している。その最新作「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」の公開日に劇場へと急ぐ私の足取りはとても軽やかでした。
IMF随一の優秀なエージェントであるイーサン・ハント、彼はとある組織を追いかけていた。正体不明の多国籍スパイ組織「シンジケート」。その存在すら確認されていないが、イーサンは暗躍するその組織は確かにあると考えていた。ある日、新たなミッションを受ける為にロンドンへと足を運んだイーサン。いつものようにミッションを確認していると、そのメッセージはイーサンの存在を消そうと考えていたシンジケートの罠だった。睡眠ガスによって拉致されたイーサン。目を覚ますとそこにはかつて死んだはずの敵国スパイがいた。拷問を受けそうになったイーサンだったが、シンジケートのエージェントであるはずの女性スパイ・イルサが救ってくれた。彼女はイギリスのMI6に所属するエージェントで潜入捜査中だった。なんとか逃げ出したイーサンだったが、時を同じくしてCIA長官アラン・ハンリーによってIMFの解体が議会に提案され、全てのエージェントはCIA所属となり、その行動は監視下に置かれることとなった。姿を消すイーサン、彼は1人でシンジケートを追いかけることになってしまう。
何に驚いたかといえば、「離陸する軍用機のドア外部に張り付き、時速400キロで高度1500メートルに上昇する機体内へ侵入!」などこの作品の最大の見せ場であるかのようにCMなどにも大々的に取り上げられているあのシーンがなんと、いきなり冒頭のシーンで、いつものタイトルバックの前に終わってしまうこと。その段階で私のニヤニヤは止まりませんでした。これは面白くなりそうだと思ってしまいました。
そう普通の作品であれば、見せ場を冒頭に持ってくるなんてことはしません。しかし製作陣には自信があったのでしょう。これ以上の見せ場がいくつも用意され、観客を魅了する自信が。それはまさにその通りでした。次々と繰り出されてくる格闘シーンにカーチェイス。水中シーンにバイクチェイス。それはもう盛りだくさんです。あれ?このシーンは何の目的の為にこうなったんだっけ?と鑑賞中に考えてしまうくらいに、早いスピードでどんどんお話は展開されていきます。
そして登場するメンバーもとても魅力的です。前作から登場したジェレミー・レナー演じるブラント。ちょっとドジでお茶目なサイモン・ペッグ演じるベンジー。時には味方、時には敵、ちょっと峰不二子のような立ち位置のヒロイン・イルサを演じたレベッカ・ファガーソン。今までのようにお色気ムンムンでないのがちょっと残念だけど。でなにより嬉しかったのは前作ではカメオ出演扱いだったヴィング・レイムス演じるコンピューターのプロ・ルーサー。彼は1作目から大好きなキャラクターだったので、今作でメンバー復帰を知った時はとても嬉しかったのを覚えています。
そしてこのシリーズの特徴でもあるのですが、作品ごとに監督が変わるということです。1作目はブライアン・デ・パルマ、2作目はジョン・ウーと毎回監督が変わり、その監督独特の演出をしながら、それでも「スパイ大作戦」らしさを失わずに撮られているのは凄いと思っていました。今作ももちろんらしさは失われておらず、見事なスパイ大作戦を見せてくれます。今作の監督クリストファー・マッカリーは帰ってきてから調べたことなのですが、私の大好きな作品「ユージュアル・サスペクツ」の脚本家であり、トム・クルーズと何度も仕事をしてきた監督さんでした。彼なら間違いなく面白い作品を作るだろうと納得させられました。
点数は文句無く★★★★★です。前のシリーズから観ていればより楽しめますが、この作品だけでもなんの問題もなく楽しめます。エンターテイメント作品のお手本のような作品でした。どうやらさらに6作目も製作が決定しているようなので、今から楽しみです。
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この作品がかつては「スパイ大作戦」と呼ばれていたのを知っている人はすでに40代以上になっているはずだ。さらに言えば40代である私は「新・スパイ大作戦」を観た記憶はあるが、最初のシリーズはきちんと観た記憶は無い。調べてみると第1シーズンはアメリカで1966年から始まっていた。私が生まれる前から続くシリーズ「ミッション:インポッシブル」。その有名シリーズにプロデューサーとして主演俳優として参加したトム・クルーズ。彼の人気もあり、このシリーズは大成功している。その最新作「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」の公開日に劇場へと急ぐ私の足取りはとても軽やかでした。
IMF随一の優秀なエージェントであるイーサン・ハント、彼はとある組織を追いかけていた。正体不明の多国籍スパイ組織「シンジケート」。その存在すら確認されていないが、イーサンは暗躍するその組織は確かにあると考えていた。ある日、新たなミッションを受ける為にロンドンへと足を運んだイーサン。いつものようにミッションを確認していると、そのメッセージはイーサンの存在を消そうと考えていたシンジケートの罠だった。睡眠ガスによって拉致されたイーサン。目を覚ますとそこにはかつて死んだはずの敵国スパイがいた。拷問を受けそうになったイーサンだったが、シンジケートのエージェントであるはずの女性スパイ・イルサが救ってくれた。彼女はイギリスのMI6に所属するエージェントで潜入捜査中だった。なんとか逃げ出したイーサンだったが、時を同じくしてCIA長官アラン・ハンリーによってIMFの解体が議会に提案され、全てのエージェントはCIA所属となり、その行動は監視下に置かれることとなった。姿を消すイーサン、彼は1人でシンジケートを追いかけることになってしまう。
何に驚いたかといえば、「離陸する軍用機のドア外部に張り付き、時速400キロで高度1500メートルに上昇する機体内へ侵入!」などこの作品の最大の見せ場であるかのようにCMなどにも大々的に取り上げられているあのシーンがなんと、いきなり冒頭のシーンで、いつものタイトルバックの前に終わってしまうこと。その段階で私のニヤニヤは止まりませんでした。これは面白くなりそうだと思ってしまいました。
そう普通の作品であれば、見せ場を冒頭に持ってくるなんてことはしません。しかし製作陣には自信があったのでしょう。これ以上の見せ場がいくつも用意され、観客を魅了する自信が。それはまさにその通りでした。次々と繰り出されてくる格闘シーンにカーチェイス。水中シーンにバイクチェイス。それはもう盛りだくさんです。あれ?このシーンは何の目的の為にこうなったんだっけ?と鑑賞中に考えてしまうくらいに、早いスピードでどんどんお話は展開されていきます。
そして登場するメンバーもとても魅力的です。前作から登場したジェレミー・レナー演じるブラント。ちょっとドジでお茶目なサイモン・ペッグ演じるベンジー。時には味方、時には敵、ちょっと峰不二子のような立ち位置のヒロイン・イルサを演じたレベッカ・ファガーソン。今までのようにお色気ムンムンでないのがちょっと残念だけど。でなにより嬉しかったのは前作ではカメオ出演扱いだったヴィング・レイムス演じるコンピューターのプロ・ルーサー。彼は1作目から大好きなキャラクターだったので、今作でメンバー復帰を知った時はとても嬉しかったのを覚えています。
そしてこのシリーズの特徴でもあるのですが、作品ごとに監督が変わるということです。1作目はブライアン・デ・パルマ、2作目はジョン・ウーと毎回監督が変わり、その監督独特の演出をしながら、それでも「スパイ大作戦」らしさを失わずに撮られているのは凄いと思っていました。今作ももちろんらしさは失われておらず、見事なスパイ大作戦を見せてくれます。今作の監督クリストファー・マッカリーは帰ってきてから調べたことなのですが、私の大好きな作品「ユージュアル・サスペクツ」の脚本家であり、トム・クルーズと何度も仕事をしてきた監督さんでした。彼なら間違いなく面白い作品を作るだろうと納得させられました。
点数は文句無く★★★★★です。前のシリーズから観ていればより楽しめますが、この作品だけでもなんの問題もなく楽しめます。エンターテイメント作品のお手本のような作品でした。どうやらさらに6作目も製作が決定しているようなので、今から楽しみです。
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トム・クルーズ,ジェレミー・レナー,サイモン・ペッグ,レベッカ・ファーガソン,ヴィング・レイムス | |
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