しんちゃんの徒然なる映画日記

劇場で観た映画の感想を中心に綴っていきます。これからの参考になれば・・・

カリフォルニア・ダウン

2015年09月27日 18時53分29秒 | 作品名(か行)
第389回「地震に起こされた日の夜にこの作品を観るとは。」
さて今回の作品「カリフォルニア・ダウン」をブログに書くにあたって、色々考えてしまい、アントマンよりも前に鑑賞していたのに、今頃の更新になってしまいました。この映画をどのように伝えたらいいのか、考える必要があったからです。
このブログでも何度も語っているが、私はディザスタームービーが好きだ。俗に「パニック映画」と呼ばれるジャンルである。「タワーリング・インフェルノ」や「大空港シリーズ」「タイタニック」や「2012」など、それらは決して観ていて楽しい映画ではない、ではなぜ観るのか?それはそこには重厚で多くの人間ドラマが描かれているからだ。そして今回の作品「カリフォルニア・ダウン」もそんなディザスタームービーの1本だ。

ロサンゼルスの消防局に勤めるレイ・ゲインズは抜群のテクニックを持ったヘリコプターパイロットだ。幾多の現場で多くの人々を救助してきた。しかし、数年前に次女を川の事故で失ってからは妻のエマ、長女のブレイクとの関係をうまく築くことが出来ず、別居し離婚寸前の状況だった。そんなある日、カルフォルニア州を大地震が襲う。しかし、それは前触れに過ぎなかった。カリフォルニア州の太平洋岸に1300キロにわたってのびるサン・アンドレアス断層が横ずれを起こしたことで発生した地震は、その先にあるサンフランシスコでも大きな地震を起こす可能性があった。仕事でヘリに乗っていたレイはサンフランシスコにいるエマとブレイクに連絡をした。と、その最中に地震が起きた。すぐさま現地へ向かうレイ。家族を救うことは出来るのか?

こういう作品は私が子供の頃はあくまで映画の中でのお話だった。しかし阪神大震災、東日本大震災が起こった日本では被災者の人達はまともに観ることは出来ないだろう。もはや架空の話では無く、いつ自身に起こっても不思議じゃない話なのだ。だからこそ、配給会社は公開を延期したり、CMなどでは「本作には地震・津波のシーンが含まれています。」とテロップを入れたりして配慮をしている。これはエンターテイメント作品ではあるが、楽しいとか面白いと表現していい作品ではない。

ではなんと表現すべきか考えた。これは「不可避の未曽有の大惨事の中で、それでも前に進もうとする人間のドラマ」である。どこかの被害者が1人も出ないようなくだらない映画ではない。スクリーンにはとてつもないシーンが繰り広げられていく、多くの人々が亡くなったのは容易に想像できる。そんな中、家族の為に奮闘する父親の姿に心が動かされる。そんな作品だ。

ただ残念なのは、主人公家族にスポットを当てすぎて、私個人的に好きな群像劇にはなっていませんでした。多くの被災者が出ているはずなのに、乗っていた救助用ヘリを家族の為だけに使ってしまったり、アッサリを家族を見つけてしまったり、ちょっとご都合主義的な展開が気になりましたが、連続ドラマではなく劇場作品だからと思うとしましょう。

点数は★★★★☆です。そんな緊迫した作品の中で私は娘・ブレイクを演じたアレクサンドラ・ダダリオに目を奪われてしまった。とても魅力的で、とても表情が豊かな女優さんだ。ネットで検索するとバッチリとメイクした画像ばかりが出てくるが、この作品中の彼女は薄化粧だったが、とても魅力的に映りました。すっかりファンになってしまった。今後の活躍が楽しみだ。

それにしても、この映画はついてない、公開を延期したにも関わらず、直前で豪雨被害があり、公開の朝には地震と映画の公開を阻むかのような出来事が起こった。なにか因縁的なものを感じてしまうのは私だけだろうか?

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ドウェイン・ジョンソン,カーラ・グギノ,アレクサンドラ・ダダリオ,ポール・ジアマッティ
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