しんちゃんの徒然なる映画日記

劇場で観た映画の感想を中心に綴っていきます。これからの参考になれば・・・

THE 有頂天ホテル

2006年01月15日 01時44分37秒 | 作品名(あ行)
第34回「今年最初の映画が、この映画で良かった」

ずいぶんブログをサボってしまいました。映画館へ足を運ぶ楽しさを忘れてしまいそうでした。でも今夜の映画でその楽しさを思い出しました。そう!いい映画を観終わった後は、今夜みたいな気分になるもんなんです。

今日は「THE 有頂天ホテル」を観て来ました。最近、このブログで三谷幸喜の話題に触れる事が増えているような・・・。その時にも話したのですが、個人的には三谷幸喜の脚本は「舞台向き」なんだと思ってるんです。ある場面、ある時刻、ある人たちに降りかかる不可思議な出来事。さらにそれを取り繕う為につく「嘘」によって、さらに状況は悪化していく・・・以前に「フォーガットン」の時にも例えた事があるのですが、ストーリーを料理のように表現したのを覚えていますか?
三谷幸喜の作品は、テーブルの上に並べられた料理が、多くの登場人物によってそれはもうグチャグチャになるんです。その状況は、おかしくておかしくて・・・でもそのグチャグチャの状況を最後の数十分で見事なくらいに綺麗に片付けてしまうのです。テーブルの上に残る料理も食器もすべてを見事に。

それは、舞台だから可能な作業なのだと思っていました。この映画を観るまでは・・・
この映画にも多くの登場人物が出てきます。洋画だったら顔と名前が一致する前に作品が終わってしまうくらいに・・・舞台の脚本だったら、その中の数人を主人公にお話を進めていくであろう状況が、いくつもいくつも。その用意されたテーブルはお腹がいっぱいになるくらい料理(俳優)が登場し、幾重にも絡み合い、その全てが綺麗に片付けられていくのです。

たぶん、どんな世代や、性別の人が見ても、登場人物の中の誰かに自分を重ねて、映画の最後には笑顔になれる。そんな作品でした。点数は★★★★★です。

本当に今年最初の作品が、この「THE有頂天ホテル」で良かった。そんな風に思える作品でした。

THE 有頂天ホテル スペシャル・エディション [DVD]
役所広司,松たか子,佐藤浩市,香取慎吾,篠原涼子
東宝


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