しんちゃんの徒然なる映画日記

劇場で観た映画の感想を中心に綴っていきます。これからの参考になれば・・・

レディ・イン・ザ・ウォーター

2006年10月01日 15時17分56秒 | 作品名(ら行)
第60回「おとぎ話を本気で信じる自信ありますか?」

あの「シックス・センス」のM.ナイト・シャマラン監督が送る珠玉の作品・・・だなんて、数年前なら、朝はめざましテレビで軽部さんが、王様のブランチではLiLiCoが「今週末公開!」「本日公開!」と大騒ぎしたであろう作品「レディ・イン・ザ・ウォーター」を観てきました。このマスコミでの取り上げの小ささは、先週からシャマランレポートで書いている彼の作品の評価の低さを物語っているような気がします。やはり万人受けする作品でないとマスコミは取り上げないですかねぇ?
しかも、また予告編だけ見ると「ホラー」や「スリラー」を想像させる作りになっています。ここで断言してしまいましょう。この作品は「ファンタジー」です。あ、これってネタバレになりますかね?でも、劇場で「怖く無いじゃん」の声を聞くよりマシです。

このお話はフィラデルフィアのアパートに現れた「水の精」を名乗る美女とその住人達とのおとぎ話なんです。よく考えると、彼女が本当に「水の精」である証拠はないし、いい歳した大人達が真剣になって彼女の為にする事は、馬鹿げて見えるかも知れません。でもこれはおとぎ話なんです。子供の頃、両親からベッドの中で話してもらったおとぎ話にワクワクドキドキした経験ありませんか?その感覚って、いつの間にか忘れてしまいますが、この映画はその気分を少し思い出させてくれます。観る側はその感覚を思い出し、楽しめばいいんです。

この映画の中で気になったのは、監督がカメオ出演ではなくて、ドラマのキーマンとして出演している点でした。というのも、シャマラン監督は必ず作品に登場するのですが、チョイ役でない時は作品が失敗すると思っています。(サインがそうであったように。)
確かに、監督が映画にカメオ出演するのはよくある話です。有名なところではアルフレッド・ヒッチコック監督。最近ではジェリー・ブラッカイマーなどもカメオ出演しています。しかし、それはあくまでカメオ、物語の主要人物として登場し、演技をしていたわけではありません。個人的にはカメオ出演は楽しみの1つではあるのですが、監督は監督としての仕事に集中してほしいと思っています。出たがりなんですかねぇ?

作品の点数は★★★★★でした。あくまで個人的な感想ではありますが、最初から「ホラー」や「スリラー」でないだろうと思って鑑賞したからだと思います。子供の頃に読んだおとぎ話を「くだらない」なんて思わずに素直に観ることができると、この作品はとてもいい作品だと思います。

映画会社もそろそろ、シャマラン監督がホラーやスリラーだけを描きたい監督じゃないんだと、世間に言ってもいいんじゃないですかねぇ。

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ポール・ジアマッティ,ブライス・ダラス・ハワード,ジェフリー・ライト,ボブ・バラバン
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