しんちゃんの徒然なる映画日記

劇場で観た映画の感想を中心に綴っていきます。これからの参考になれば・・・

■HERO(2015)

2015年08月02日 18時42分14秒 | 作品名(は行)
第384回「わかりきった展開、よくあるお話、それでも・・・」
ずっと否定し続けている「テレビ局制作のテレビドラマ映画」。今回もそんな作品をご紹介することになります。これも乗りかかった舟的な作品なので、それほど期待はしていませんでした。だってここまで来るのに時間がかかり過ぎているから。今回の作品は「HERO(2015)」です。

とある夜に起こった交通事故。突然、道路に飛び出してきた女性を車で撥ねて死亡させてしまった。よくあるただの交通事故のように思えた。捜査にあたる東京地検城西支部の久利生公平検事は女性が裸足だったことが気にかかり、詳しく調査することにする。そこへ大阪地検難波支部から、かつて久利生の事務官をしていた雨宮舞子検事が現れた。事故によって死んだ女性は雨宮が担当している事件の有力な証言者であり、裁判に出廷する予定だったと。2人は事故の現場へと向かうことにする。現場を調べると近くにネウストリア大使館があり、女性はその夜にとあるパーティーでネウストリア人の男と一緒にいた写真が撮られていた。そのことから女性は大使館内にいたのでは?と関係を疑うが、大使館には日本の司法が及ばない治外法権があることから捜査は一向に進まない。久利生達はなんとか大使館を調べられないかと色んな方法を画策するが、外務省からの厳重注意までが城西支部に入り、大使館の壁は思っていたよりも高かった。それでも諦めようとしない久利生は何者かに命を狙われる事件が起こる。

以前にもHEROについてはブログで書かせてもらったことがありますが、この作品のいいところは出演者の豪華さではなく、脚本の出来の良さにあると思っています。今作に関してもテレビシリーズから担当している福田靖による脚本は良く出来ていました。流れるような展開、敷かれた伏線。そしていつもの顔ぶれによる、いつもの展開。テレビシリーズから見続けている私は安心して微笑みながらの鑑賞でした。でもそれはテレビシリーズからのファンは楽しめる作品であると同時にこの作品から観た人はその部分に思い入れが無い為に全部を楽しめる作品では無いということを意味します。

事件もどこかで観たことあるような展開だし、特に目新しさを感じることはありませんでした。久利生が襲われるところや、実はネウストリア大使が意外な人物だったりと、どちらも今までの映画の中で使われてきた展開です。それでも飽きる事無く最後まで観ることが出来たのは、このシリーズのファンであるということが一番影響しているのだろうと思います。

注目されていた久利生と雨宮の恋愛についても、おそらく一般的には低い評価であろうと思いますが、個人的にはこういう展開は嫌いじゃないので、良かったと思います。

点数としては★★★★☆です。完全にファン目線の採点であることは忘れないでください。それにしても最初のテレビシリーズから14年も経ってから第2シリーズ、劇場版となぜそんなに間隔が空いてしまったのでしょう?もっと早い段階であったら、もっと違った展開だったとは思いますが、第2シリーズの登場キャラクター達も魅力的なキャラクターが多かったのは救いです。どうせなら相棒のように定期的にシリーズにしてしまえば、なんて考えてしまうのは私がファンだからでしょう。

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