柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

災害時の備蓄品って10年たっても概ね異常なし

2021年05月17日 | 生活情報
最近の気がかりはコロナばかりではありません。
地震が多いのも心配なんです。
我家は海に近いので、家の崩壊や水害にはどうしたらいいのか?
よく考えることがあります。
緊急避難袋に入るものは限られてしましますので
家に備蓄をした方が
病気や今回のように外出がしにくい時にも便利ですよね。

国民生活センターで東日本大震災から10年たったので
備蓄の考査をしています。
53.8%の人が食料品を備蓄していました。
(これって意外と少ないような気がしますが)

「飲料水」
「乾麺、カップ麺」
「缶詰」
「レトルト食品」
「アルファ米」「パックご飯」
「乾パン」「パンの缶詰」などが多く
1年に1回は入れ替えをしている人が多いそうです。



ところで気になるのは備蓄していた食料品はどのくらい持つのでしょうね。
10年経過した101点の調査をしてみたら

1)外観調査
容器包装の外側に凹みや汚れ、サビ等がみられたものがありました
2)微生物試験
調べた 81 商品のうち 4 商品から細菌が検出されましたが、衛生上問題となるものはありま
せんでした
3)含まれている油脂の劣化
カップ麺とスナック菓子について、含まれている油脂の劣化の程度を調べたところ、衛生
上問題となるものはありませんでした
4)糊化度
アルファ化米とパックごはんのでんぷんの糊化状態を調べたところ、アルファ化米は炊飯
直後~24 時間後と同程度の状態、パックごはんは加熱して食べる必要がある状態でした

消費者へのアドバイスとしては
(1)備蓄食品は賞味期限や包装状態等を定期的に確認し、入れ替えを行いましょう。賞味期限
が切れた食品は一律に廃棄するのではなく、適切な消費を心掛けましょう

とありました。
ほぼ品質に異常はないようですね。 驚きです!

賞味期限だけで廃棄するのは如何なものかと。
しかしながら
1 割以上の人に、備蓄食品の品質に何らかの異常がみられた
という報告もありますから
備蓄食品にも「ローリングストック」を心がけた方がいいですよ。

これは食料や日用品を少し多めに買い置きして
賞味期限に近いものから使っていき、その分を買い足していく
という考えです。

安心で無駄のない備蓄していきたいものですね。