柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

子供がいない人は誰を頼りますか   私がエンディングノートを作った理由

2020年09月12日 | エンディングノート
終活セミナーにはお子さんがいない方も参加されています。

将来の対処を伺うと
まだお元気なせいか
「そんなに困ることはない」とのイメージを抱いているようです。
いざとなったらご兄弟や甥、姪を頼るつもり、と答える方も多いですね。
ご親戚なら誰でもいい訳ではなく
意中の人を決めているようですが
そのことを伝えて、了解まで得ている方は殆どいません。
まだ元気だからその時期ではないと、思っています。

人は一人では生きていけません。
先日、エンドオブライフケアの勉強会で
人の死への過程は、人の誕生の逆をたどる、と教えてもらいました。

人は生まれた時は
食事は少量で成長と共にだんだん増えていきます。
睡眠時間は一日中寝ていたのが、だんだん少なくなり起きている時間が多くなります。
活動範囲は人の手をかりないと何もできない赤ん坊から
やがて、自立した動きができるようになります。

人が死に向かう過程は、その逆で
食事がだんだんとれなくなり
睡眠が徐々に長くなり
だんだん一人では動けなくなります。

事故などの突然死でない限り
自分で何でもできていたのに
やがて人の手を借りなければならなくなるのが人の老いです。
もし、認知症状が出ればもっと早くから手助けが必要になります。

今は元気であっても
病によっては1日で動けなくなったり
判断が出来なくなることがあり得ます

その時に誰に
医師との相談や介護の選択や
お金の管理や
日常生活に必要なあらゆる行為を任せますか。

エンディングノートをみて
「こんな深刻なことまで考えたくない」という方がいますが
少なくても家族がいない、子どもがいない方は
エンデイングノーとを書くときに
そこまで考えるきっかけをつかんで欲しいのです。

例え親孝行な子供達に囲まれていても
中心になって動いてくれる子を決めておくと
問題が起きにくくなります。
何故なら子供によって親への想いが同じとは限らず
意見の違いは生じるものです。

介護や認知症の対策として
そこを考えてもらうためにアクティブノートを作りました。


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