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あきない世傳 金と銀 13 大海篇 高田郁(著)2022年8月発行
『あきない世傳』シリーズ最終巻。
大阪の呉服の「五十鈴屋」を背負い、様々な困難を乗り越え店を軌道に乗せ、更に江戸に
進出してもなお、大火災、疫病、人災、肉親の裏切りなどにより苦境に立たされながらも、
五十鈴屋のモットー「買う手の幸い、売っての幸せ」を忘れず、従業員と共に真心と知恵と
行動で周囲からの信頼を得て歩み続ける「幸」の人生。ついに本作が最終篇。
長らく楽しみながら読み続けていたので、少し寂しいですが、納得の終わり方でした。
今後、特別巻の予告もあるので、楽しみに待ちましょう。
わがまま母
— 本の案内文 —
宝暦元年に浅草田原町に江戸店を開いた五十鈴屋は、仲間の尽力を得て、一度は断たれた
呉服商いに復帰、身分の高い武家を顧客に持つことで豪奢な絹織も扱うようになっていた。
だが、もとは手頃な品々で人気を博しただけに、次第に葛藤が生まれていく。
吉原での衣裳競べ、新店開業、まさかの裏切りや災禍を乗り越え、店主の幸や奉公人たちは
「衣裳とは何か」「商いとは何か」、五十鈴屋なりの答えを見出していく。
時代は宝暦から明和へ、「買うての幸い、売っての幸せ」を掲げて商いの大海へと漕ぎ進む
五十鈴屋の物語、いよいよ、ここに完結。