春作用の畑に牡蠣殻(かきがら)石灰を撒いた。
瀬戸内の養殖牡蠣の殻を細かく砕いたもの。広島県の養殖業者が「副産物」として製造していて、JAで「サンライム」という名で売られている。畑に石灰を入れるのは初めて。酸性土壌を中和するというよりは微量要素を補うという視点で。約3aの畑2枚に2袋(40kg)ずつだから、1反あたり130kgくらい(標準の施用量200kgより少なめ)。
いわゆる「消石灰」に比べると粒が大きく不揃い。
牡蠣殻を砕いたというのが見た目にもよくわかる。子どもの頃、道の真ん中に浅蜊(あさり)の食べ殻を捨ててあって、それを車が踏みつぶしていく光景がよくあったけれど(そういえば最近は見ません)、ちょうどあんなふうに砕かれている(もうちょっと細かいか)。
瀬戸内の牡蠣であれば、その主な栄養分は瀬戸内の山のものだろう。
山から流れてきた数々の微量要素が牡蠣の殻として生成され、それがまた瀬戸内の陸地に還る、という図式ではあるので、ある程度は「地域循環」といえる。ま、その間にかなりのエネルギーを使っているから、手放しで褒められるものではないか。そのあたり歩き回っている川蟹をつかまえてすりつぶして畑に入れればもうちょっと「地域循環」になるけど。自分で食べる浅蜊だってもはや瀬戸内産じゃなくて、よくても高知産だから、なかなか難しい世の中だ。
遠い記憶の夏の朝。
「どっちも大きい」と歌うような声でうちの前まで売りに来ていた草履ばきの浅蜊売りのおじさんも今は昔だ。
西条に自然海岸はほとんどない。
*
火曜、朝から曇り。夜、小雨。
午前:野菜セットの荷作り。
11時前に家を出て冒頭の牡蠣殻石灰の引き取りでJAの営農センターへ。ちょうど中学校同級生の青年農業者K君が来ていて立ち話。こんなところでお互いに軽トラ停めて石灰がどうの鶏糞がどうのとしゃべっているなんて、30年前にどうして想像できただろう。同級生がまたひとり亡くなったことを聞いた。僕ら、そんな歳じゃない。一日でも長く生きよう、みんな。
午後:薫が新居浜方面への配達。
僕は畑で牡蠣殻を播いたりトラクタで耕耘したり、昨日播いた葱の畝にトンネルの支柱を立てたり。
<本日の野菜セット>例
さつま芋、人参、大根、蕪、キャベツ、リーフレタス。
セットによって、壬生菜、葱、里芋。
瀬戸内の養殖牡蠣の殻を細かく砕いたもの。広島県の養殖業者が「副産物」として製造していて、JAで「サンライム」という名で売られている。畑に石灰を入れるのは初めて。酸性土壌を中和するというよりは微量要素を補うという視点で。約3aの畑2枚に2袋(40kg)ずつだから、1反あたり130kgくらい(標準の施用量200kgより少なめ)。
いわゆる「消石灰」に比べると粒が大きく不揃い。
牡蠣殻を砕いたというのが見た目にもよくわかる。子どもの頃、道の真ん中に浅蜊(あさり)の食べ殻を捨ててあって、それを車が踏みつぶしていく光景がよくあったけれど(そういえば最近は見ません)、ちょうどあんなふうに砕かれている(もうちょっと細かいか)。
瀬戸内の牡蠣であれば、その主な栄養分は瀬戸内の山のものだろう。
山から流れてきた数々の微量要素が牡蠣の殻として生成され、それがまた瀬戸内の陸地に還る、という図式ではあるので、ある程度は「地域循環」といえる。ま、その間にかなりのエネルギーを使っているから、手放しで褒められるものではないか。そのあたり歩き回っている川蟹をつかまえてすりつぶして畑に入れればもうちょっと「地域循環」になるけど。自分で食べる浅蜊だってもはや瀬戸内産じゃなくて、よくても高知産だから、なかなか難しい世の中だ。
遠い記憶の夏の朝。
「どっちも大きい」と歌うような声でうちの前まで売りに来ていた草履ばきの浅蜊売りのおじさんも今は昔だ。
西条に自然海岸はほとんどない。
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火曜、朝から曇り。夜、小雨。
午前:野菜セットの荷作り。
11時前に家を出て冒頭の牡蠣殻石灰の引き取りでJAの営農センターへ。ちょうど中学校同級生の青年農業者K君が来ていて立ち話。こんなところでお互いに軽トラ停めて石灰がどうの鶏糞がどうのとしゃべっているなんて、30年前にどうして想像できただろう。同級生がまたひとり亡くなったことを聞いた。僕ら、そんな歳じゃない。一日でも長く生きよう、みんな。
午後:薫が新居浜方面への配達。
僕は畑で牡蠣殻を播いたりトラクタで耕耘したり、昨日播いた葱の畝にトンネルの支柱を立てたり。
<本日の野菜セット>例
さつま芋、人参、大根、蕪、キャベツ、リーフレタス。
セットによって、壬生菜、葱、里芋。
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