38歳からの百姓志願~実践編。

霊峰・石鎚を仰ぎ、瀬戸内の陽光を望む愛媛県西条市、「有機菜園 藤田家族」無農薬・無化学肥料の野菜と暮らし。

越冬する野菜たち。

2007年01月11日 | 農と暮らしの日記
秋分の頃に渚と一緒に植えたにんにく。
現在、草丈が30~40cmくらいで、葉色もよく、まずまず順調な様子である。一方、写真の右側に少し見えている背の低い(というか、ヘナッとなっている)のは「島にんにく」。寒さに弱いのだろうか、葉も黄色くなっていて、ちょっと心配。



冬晴れの一日、午前中はいつも通りの出荷・収穫・また出荷。
いくつかの野菜セットには、畑に残っていたヤーコンを入れた。水菜、レタス、小松菜が当面は品切れ状態で、みずみずしい葉物が少ない日が続いているが、白菜、キャベツ、ほうれん草などはなんとか毎日収穫することができ、助かっている。

午後2時頃までにすべての出荷が終了。
そして、明日は決まった出荷が少ない金曜日ということで、久しぶりに午後は畑しごとに時間を使う。日没で暗くなるなか収穫に走りまわらなくていい日なんて、年末年始の休みを除くと、ずいぶん久しぶりのような気がする。

まず、キャベツの仮植用の土を畑でふるい取る。
10月中旬に播いたキャベツの苗は、植え時を逃したままセルトレイの中で虫に食われてしまっており、まあでもその次に10月末に播いたのがあるからいいや、と思っていたほうの苗もまた植えられることなく真冬を迎えてしまい、それはいったいいつ植えるんだかったかも忘れてしまっていたのを、なんとか越冬させるためにポットに仮植することにして、そのための土、ということです。

ついでにその畑で、ほうれん草の追肥。
米糠と牛糞のボカシ肥料を振り歩く。追肥なんて、それこそいつぶりなのか。肥料が不足していることはわかっていても、それをひと振りしにいく手間がないまま、黄色くちぢこまってしまった秋冬作の野菜は数多い。隣で発芽し始めている小松菜、人参の畝にも少しずつ振っておく。

さらに、隣の畑で、黒豆とモロヘイヤの片付け。
枯れた茎を引っこ抜いて集め、別の畑の隅に積み重ねておく。同じ畑でもう収穫が終わってしまった牛蒡(ごぼう)の、小さい葉っぱを見つけたので、鉛筆みたいに細いのを掘り出して持って帰る。冬まで牛蒡を取れるようにすることも今年の課題。

そんなあれこれをしても、まだ日は落ちない。
最後は、上の写真のにんにく周りを手で除草。草に埋もれるというような状況ではないけれど、収穫は6月頃なので、これから先、あまり手をかけなくて済むように、できるときにできることをやっておく。

家に戻り、暗くなるまで、なんと軽トラの掃除。
といっても運転席まわりのほこりを軽く拭き取るくらいのもんだけれど、年末にもまったく手のつけられなかったことを、まだ年始のこの時期にちょっとやっておけるのはうれしい。



明日も朝は冷え込む予報。
霜が降りても、このくらいの寒さなら、野菜たちは日が高くなるとともに、元の姿を取り戻す。先住地の神奈川から転送されてくる年賀状がまだかなりあり、いま少し正月気分を楽しめる。
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