夕暮れどき、徳島駅から繁華街のある新町川のほうへ向かう途中。
新しいビルが立ち並ぶなかに小さな商店の灯を見かけると、なぜだかほっとする。そして少し、物悲しい気にもなる。
*
木曜、出荷は宅配便のみ。
午前:7時頃から、昨夕のうちにほぼ仕上げておいた宅配便の野菜の箱詰め。
8時半頃に畑に出て追加の収穫、明日金曜配達分の収穫など。戻って11時頃に僕だけあがり。着替えて簡単に早昼。
軽トラの荷台に野菜を積んで宅配便センターで出荷。
そのまま市役所へ。正午にバス出発。
*
これから1泊1.5日の青年農業者協議会、年に一度の視察研修旅行。
今年の視察は初日の今日が香川県観音寺市、夜は徳島県徳島市に泊って明日は同県上勝町。
バスには二十数名御一行さま。共催のグリーン・ツーリズム協議会からも数名が参加されている。
高速道路で1時間、あっという間に観音寺に着き、13時過ぎから「三豊セゾン」での視察研修。
いわゆる農業法人で、レタス、玉葱、青葱、スイートコーンなどを減農薬で、米は紙マルチ等を使った無農薬・減農薬で栽培している。野菜はイオンなどスーパーや生協との契約栽培と地元の学校給食、米は主に生協(コープ自然派)への出荷だそうだ。
40分ほど育苗用の温室内で社長の話を聞き、後半は隣接する出荷作業場と周辺の圃場の見学。
写真も撮らせてもらいましたが、ホームページに同様の写真がたくさん出ているのでそちらをご覧ください。
印象に残ったのは主に次のような点。
得意なものに品目を絞って契約中心に手堅く出荷していること。リーフレタスもグリーンのみで赤(サニーレタス)は作らない。といって大量出荷一辺倒ではなく、学校給食は小規模な学校なら「葱500gとレタス4個」というような配達もあるという。出荷作業場がすべて立ち仕事であること。これはうちも同じで、作業台が高く、長時間作業でも腰への負担が小さい気がする。法人化の背景が、地域の圃場を担うことや将来の担い手を育てる目的であること。あたりまえだけど畑がきれい。かっちりと張られたレタスのトンネルが何列も何十列も続く圃場は壮観だ(それでもトンネルを掛ける手間は課題で、長崎など露地栽培が可能な産地に比べて大きなハンディがあるとのこと)。
従業員は若い就農志望者の社員やその候補となる「ボラバイト」、インドネシアからの研修生たち。
労働条件は休みも保険等も一般の会社並み、労働時間は年2,400~2,600時間程度で残業は非常に少ないようだ。従業員の研修はグループの生産法人と共同で行い、その指導者は栽培技術や簿記については農業高校の教員OB、農機の操作・整備については農機屋さんから来てもらうなどしているとのこと。
などなど勉強になること盛りだくさん。
15時前に終了。再びバスに乗り込み、途中休憩を挟みながら徳島へ。17時過ぎにホテル到着(東横イン徳島駅前。支配人さんのブログはこちら)。
*
17時半に何人かでロビー集合。
懇親会まで1時間ほどあるので市内散策……している途中のワンショットが上の写真。新町川沿いはボードウォークなど親水公園として整備されていて、控えめの灯が美しい。毎月最終日曜には「マルシェ」が開催されているそうだ。
18時半から、近くの居酒屋さん(匿名)で懇親会。
掘りごたつの座敷にどっかと腰を下ろし、グリーンツーリズム協議会を代表してYさんによる挨拶と乾杯の発声のあとは○千円のコース、飲み放題込み。乾杯で「生ビール」をグビッとやったあと、みんなの表情が輝いたように見えたのは錯覚か。飲み放題メニューを改めて見てみると、堂々と大書きされた「生ビール」の下に一転ひかえめの文字サイズで「麦とホップ」。……。
こうなると、話題は本題の農業にまで及ぶ余裕がなく盛り上がる。
酒や料理が運ばれてくるたび、新たな発見に議論百出。鍋のカセットコンロが軒並みすぐに切れるのは煮え過ぎ防止のためだろうとか、つみれ団子が軽量級なのはメタボ対策だろうとか、開始10分後で素早く手配された〆の麺が4人分の鍋に麺1人分と明快なのは喧嘩にならないための親切心だろうとか、冷凍枝豆が鮮魚風味なのは海の近い土地柄だろうかとか、空いた皿が片付けられず卓に飾られたままなのは場を盛り上げるためだろうとか、冷めたスープの残る鍋は防火用水だろうとか、最後に出たおにぎりに刺身が少し載っかっているのはサービスかしらん、メニューには海鮮ちらし寿司と書いてあるけれど、などと会話はとぎれる余地がない。
白眉は炉端焼き盛り合わせ。
串刺しで供された炉端焼きが、あにはからんや、ひとくちソーセージやミートボールだとわかるやいなやの大騒ぎ。小学校のお別れ遠足や高校時代の早弁が思い出されてさながら青春同窓会、時のたつのも忘れて腕時計を2分おきにのぞいては、ひたすらデザートのシャーベットを30分以上も待つより他にすべはなし。
*
さて、喜びも束の間、一団は二次会へ。
20時半に先の店を出て、みんな元気な若者ざかり。歩くこと歩くこと、提灯の灯、ネオンの灯、1時間歩きまわってもまだ止まらないルミナリエ。ふた手に分かれてはまた合流、21時半あたりで僕はついに脱落し、別の人生を歩むことに。
小料理屋さんで刺身ちょっとだけつまみ、本物の生ビールを仕切り直しでおいしく1杯。
予定通りすぐに出て、今夜のクライマックス、徳島ラーメンへ。下調べが不十分だったので、ホテルにあったガイドブックに出ていて帰り道でもあった「麺王」へ。徳島ラーメン(かため)480円に餃子とライスのセット(300円)をつけ、ライスおかわり(無料)も頂いて満腹のうちに本日の予定をすべて終了。
*
<本日の野菜セット>例
人参、大根(大小2本組みなど)、葉つき中蕪、うすべに蕪、ゆるまき白菜、リーフレタス、葱。
その他、セットによってサニーレタス、小さいキャベツ、など。
新しいビルが立ち並ぶなかに小さな商店の灯を見かけると、なぜだかほっとする。そして少し、物悲しい気にもなる。
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木曜、出荷は宅配便のみ。
午前:7時頃から、昨夕のうちにほぼ仕上げておいた宅配便の野菜の箱詰め。
8時半頃に畑に出て追加の収穫、明日金曜配達分の収穫など。戻って11時頃に僕だけあがり。着替えて簡単に早昼。
軽トラの荷台に野菜を積んで宅配便センターで出荷。
そのまま市役所へ。正午にバス出発。
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これから1泊1.5日の青年農業者協議会、年に一度の視察研修旅行。
今年の視察は初日の今日が香川県観音寺市、夜は徳島県徳島市に泊って明日は同県上勝町。
バスには二十数名御一行さま。共催のグリーン・ツーリズム協議会からも数名が参加されている。
高速道路で1時間、あっという間に観音寺に着き、13時過ぎから「三豊セゾン」での視察研修。
いわゆる農業法人で、レタス、玉葱、青葱、スイートコーンなどを減農薬で、米は紙マルチ等を使った無農薬・減農薬で栽培している。野菜はイオンなどスーパーや生協との契約栽培と地元の学校給食、米は主に生協(コープ自然派)への出荷だそうだ。
40分ほど育苗用の温室内で社長の話を聞き、後半は隣接する出荷作業場と周辺の圃場の見学。
写真も撮らせてもらいましたが、ホームページに同様の写真がたくさん出ているのでそちらをご覧ください。
印象に残ったのは主に次のような点。
得意なものに品目を絞って契約中心に手堅く出荷していること。リーフレタスもグリーンのみで赤(サニーレタス)は作らない。といって大量出荷一辺倒ではなく、学校給食は小規模な学校なら「葱500gとレタス4個」というような配達もあるという。出荷作業場がすべて立ち仕事であること。これはうちも同じで、作業台が高く、長時間作業でも腰への負担が小さい気がする。法人化の背景が、地域の圃場を担うことや将来の担い手を育てる目的であること。あたりまえだけど畑がきれい。かっちりと張られたレタスのトンネルが何列も何十列も続く圃場は壮観だ(それでもトンネルを掛ける手間は課題で、長崎など露地栽培が可能な産地に比べて大きなハンディがあるとのこと)。
従業員は若い就農志望者の社員やその候補となる「ボラバイト」、インドネシアからの研修生たち。
労働条件は休みも保険等も一般の会社並み、労働時間は年2,400~2,600時間程度で残業は非常に少ないようだ。従業員の研修はグループの生産法人と共同で行い、その指導者は栽培技術や簿記については農業高校の教員OB、農機の操作・整備については農機屋さんから来てもらうなどしているとのこと。
などなど勉強になること盛りだくさん。
15時前に終了。再びバスに乗り込み、途中休憩を挟みながら徳島へ。17時過ぎにホテル到着(東横イン徳島駅前。支配人さんのブログはこちら)。
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17時半に何人かでロビー集合。
懇親会まで1時間ほどあるので市内散策……している途中のワンショットが上の写真。新町川沿いはボードウォークなど親水公園として整備されていて、控えめの灯が美しい。毎月最終日曜には「マルシェ」が開催されているそうだ。
18時半から、近くの居酒屋さん(匿名)で懇親会。
掘りごたつの座敷にどっかと腰を下ろし、グリーンツーリズム協議会を代表してYさんによる挨拶と乾杯の発声のあとは○千円のコース、飲み放題込み。乾杯で「生ビール」をグビッとやったあと、みんなの表情が輝いたように見えたのは錯覚か。飲み放題メニューを改めて見てみると、堂々と大書きされた「生ビール」の下に一転ひかえめの文字サイズで「麦とホップ」。……。
こうなると、話題は本題の農業にまで及ぶ余裕がなく盛り上がる。
酒や料理が運ばれてくるたび、新たな発見に議論百出。鍋のカセットコンロが軒並みすぐに切れるのは煮え過ぎ防止のためだろうとか、つみれ団子が軽量級なのはメタボ対策だろうとか、開始10分後で素早く手配された〆の麺が4人分の鍋に麺1人分と明快なのは喧嘩にならないための親切心だろうとか、冷凍枝豆が鮮魚風味なのは海の近い土地柄だろうかとか、空いた皿が片付けられず卓に飾られたままなのは場を盛り上げるためだろうとか、冷めたスープの残る鍋は防火用水だろうとか、最後に出たおにぎりに刺身が少し載っかっているのはサービスかしらん、メニューには海鮮ちらし寿司と書いてあるけれど、などと会話はとぎれる余地がない。
白眉は炉端焼き盛り合わせ。
串刺しで供された炉端焼きが、あにはからんや、ひとくちソーセージやミートボールだとわかるやいなやの大騒ぎ。小学校のお別れ遠足や高校時代の早弁が思い出されてさながら青春同窓会、時のたつのも忘れて腕時計を2分おきにのぞいては、ひたすらデザートのシャーベットを30分以上も待つより他にすべはなし。
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さて、喜びも束の間、一団は二次会へ。
20時半に先の店を出て、みんな元気な若者ざかり。歩くこと歩くこと、提灯の灯、ネオンの灯、1時間歩きまわってもまだ止まらないルミナリエ。ふた手に分かれてはまた合流、21時半あたりで僕はついに脱落し、別の人生を歩むことに。
小料理屋さんで刺身ちょっとだけつまみ、本物の生ビールを仕切り直しでおいしく1杯。
予定通りすぐに出て、今夜のクライマックス、徳島ラーメンへ。下調べが不十分だったので、ホテルにあったガイドブックに出ていて帰り道でもあった「麺王」へ。徳島ラーメン(かため)480円に餃子とライスのセット(300円)をつけ、ライスおかわり(無料)も頂いて満腹のうちに本日の予定をすべて終了。
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<本日の野菜セット>例
人参、大根(大小2本組みなど)、葉つき中蕪、うすべに蕪、ゆるまき白菜、リーフレタス、葱。
その他、セットによってサニーレタス、小さいキャベツ、など。
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