できることを、できる人が、できるかたちで

京都精華大学教員・住友剛のブログ。
関西圏中心に、教育や子ども・若者に関する情報発信を主に行います。

「ひきにげ」の話は、このまま「幕引き」ですか?

2012-01-06 00:19:13 | ニュース

http://oneosaka.jp/news/2012/01/0517.html (大阪維新の会HP:2012年1月4日 大阪維新の会全体会議について)

例の大阪維新の会所属の堺市議が起こしたひきにげ事件についてですが、このページにある橋下代表(大阪市長)や松井幹事長(大阪府知事)の動画ではもっとコメントがあるのかもしれませんが(現在未確認)、文字にすれば、このページにわずか3行で除名処分とおわびのことばが書いてあるだけですね。これで決着をつけたことにするんですかね?

一方、こちらのネット配信記事は、きちんと橋下代表(大阪市長)が謝罪していることを、写真入りで書いているので、一定、評価したいと思います。

http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/120104/waf12010413370018-n1.htm (【激動!橋下維新】「申し訳ない」維新市議逮捕に肉声で謝罪:MSN産経ニュース2012年1月4日付け)

ただ、次のこの記事。「もうちょっとていねいに書いてほしい」とも思いました。

http://www.asahi.com/kansai/news/OSK201201050020.html (ひき逃げ容疑の堺市議、議員辞職をもとめる、維新の会:朝日新聞関西ネット配信記事2012年1月5日付け)

この記事を見ると、橋下代表は「陳謝」とだけ書いています。先の維新の会HPの内容と合わせて読まなければ、事情がよくわかりませんよね。

また、この記事によると、ひきにげ事件を起こした堺の市議が弁護士を通じ、「議員を続けたい」と言っているとも書いている。きっと辞職勧告をされても、この方、辞める気はないのでしょう。でもそのときには「除名処分」をしたので、「もう、この方は大阪維新の会とは関係ない」と維新サイドは言うのでしょうね。

それにしても、マスメディアでこのひきにげ事件を起こした堺の市議の件について、私が知る限り、橋下代表(大阪市長)の謝罪などに触れているのは、この程度のような気がします。ほかのところは、どうなっているんですかね?

しかも、1月5日の朝、テレビでのニュースなどを見ていたのですが、まともにこの堺の市議の件を取り上げたところは、私の見たところなかったような気がします。

この件、もう済んだことにしていいのでしょうか? 

次々と橋下市長サイドからいろんな大阪市政改革(私から見れば改悪でしかないのですが)の提案が出たり、市の職員労組攻撃の話が出たりしていて、マスメディアはそっちを追いかけるのに必死ですが、そのことによって、この「ひきにげ事件」の話が隠され、幕が引かれようとしている点を忘れてはいけないようにも思います。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする