できることを、できる人が、できるかたちで

京都精華大学教員・住友剛のブログ。
関西圏中心に、教育や子ども・若者に関する情報発信を主に行います。

知事失職後はそのまま政界引退してください~兵庫県議会全会一致での知事不信任決議に関して~

2024-09-26 22:45:38 | 国際・政治

今日のマスコミ報道でも大きく取り上げられていましたが、先週19日の兵庫県議会での全会一致の知事不信任決議の可決成立に対して、兵庫県知事は今月末での「失職」をいったん受け容れた上で、あらためて次の知事選挙に出馬する意向を表明したとのことです。

正直なところ「あなたはいったい、なにを考えているんですか?」と、私は兵庫県知事に怒っています。なにしろ、いまの県議たち全員にダメ出しをされているわけですよ、兵庫県知事。その県議会の方を解散するのでなく「失職」を受け容れるということは、「知事失格、ダメ宣告」を受け容れたということ。政治的には「敗北」です。それでもなお次の知事選挙に出馬する意向というのは、「いったい、どういう顔してあなたは選挙に出てきて、県民の前に立つ気なの? 正気なの?」というしかありません。

そもそもこの何か月か、県議会の百条委員会において、たとえば知事や副知事らその側近による公益通報のもみ消し疑惑(もちろん、このような対応は違法)や、知事による県庁職員へのパワハラ問題、知事が県内各地で訪れた企業・団体・商店などへの物品提供の要求(いわゆる「おねだり」)の問題など、数々の問題が指摘されています。また、知事や副知事らその側近たちの数々の不正を告発しようとしたある幹部職員が、副知事らによる高圧的な対応、パソコンのデータなどの不当な調査などの経過を背景にして、自ら命を絶つような出来事も起こっています。そして、百条委員会での聴取などをふまえて、大筋でこのような事実経過は認められてきたはずです。だからこそ、県議会は知事に対して不信任決議を出し、全会一致でそれを可決。「あなたは知事失格、ダメ」という宣告をしたわけです。

その一方で、県議会での不信任決議可決以後、知事のこの間の改革「実績」なるものを評価して擁護しつつ、知事の改革に反対する勢力に不当におとしめられているかのような意見を述べる人がいます。しかしながら、どれだけ改革に「実績」がある知事であっても、県庁内に改革に反対する職員がいたとしても、パワハラや公益通報のもみ消しなどの違法な対応は許されるものではありません。擁護派の人々は、そこが全くわかっていません。「論外」な擁護論です。

また、その擁護派の人々のいう「実績」の内実も、たとえば神戸新聞の記事「斎藤知事の「改革」、内実は? 肝いり3事業を検証 TVでは実績アピールしたが…」(2024年9月26日配信)のように、その中身に批判的なマスコミ報道もあります。たとえば、よく今の知事で財政再建に成功、調整基金の額が積み増しされたということをアピールする人がいますが、県の財政担当者によると、行政改革ではなくて税収増によるものとのことですね。そう考えると「ほんとうに今の知事で改革の成果はあがっているのか?」ということ自体、疑ってかかるべきでしょう。

ちなみに知事自体は今日の「失職、次の知事選出馬」の意向を表明した会見では、「これからも改革を継続したい」という趣旨のことを述べたそうですが…。「いったいなにを、どこまで改革して、どのくらい成果があがっているのか?」という点で、すでにその実績はマスコミ報道レベルでも疑問視されています。

これに加えて、「とにかく、今は自分がまちがっていると言いたくない。道義的に見ても法的に見ても責任のあることが多々あるのだが、それを認めたくない。だから県議会から全会一致で不信任を突き付けられ、「失職」を受け容れたとしても、あらためて知事選挙に出馬する…」っていうのが、いま、知事の思い描くストーリーのようです。でも、それでたとえ当選しても、全会一致で不信任を突きつけた県議会が、そう簡単に元の座に返り咲いた今の知事の動きを容認するとは思えません。そこに見えるのは、兵庫県政の停滞です。いま、県政を停滞させている最大の要因は、県知事の存在そのものです。

そして「失職」前になにかと在阪テレビ各局を中心に、自己正当化の話をくりかえしている知事の様子。これ自体が、亡くなった県庁職員とその遺族、今もなお県知事やその側近らの行ってきたパワハラに苦しんできた県庁職員らに対して、さらなる心身の苦痛を与えている攻撃的な行為です。いま、そのことに対する自覚がない点でも、知事にはパワハラをくりかえすような資質があるように、少なくとも私には見えます。また、そのような知事の「失職」前の動きを擁護するような一部の声にも、やはり大きな問題があると言わざるを得ません。

以上のことから、私としては、いまの兵庫県知事には「失職」後、すみやかに政界を引退していただきたいと思います。また、今後も県議会で百条委員会が開催されると思いますので、「失職」及び政界引退後もその場に出向いて、きちんと事実経過などを説明し、謝罪すべきものは謝罪していただきたい。そして、法的な責任が問われる問題が指摘されたら、きちんとそれについても対応をしていただきたい。そのことを、西宮市内在住の一兵庫県民として切実に願う今日この頃です。


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10月12日(土)「大阪の教育改革」をテーマにした学習会で話します。

2024-09-23 16:34:05 | 受験・学校

ようやく告知の準備が整ったそうなので、案内を始めます。

画像(もともとは案内チラシ)のとおり、10月12日(土)午後、大阪・梅田の「総合生涯学習センター」にて、この15年くらいの「大阪の教育改革」をテーマとした学習会で私が話をします。

ご都合のつく方、ぜひご参加ください。


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9月15日分のプリキュアの話(今日は22日なんですが…)

2024-09-22 10:25:42 | プリキュア話

今日は9月22日なんですが、9月15日放送分のプリキュアを昨夜、やっと動画で見ました。なので、まずは9月15日分からコメントしておきます。

9月15日は、いろは(キュアフレンディ)の父親・犬飼剛さんに焦点があたる回でした。剛さんは、いろはの母親・陽子さん(獣医)といっしょに、動物病院とペットの美容室を経営しています。剛さんがペットのトリマーとして、主に飼いイヌ・飼いネコの毛並みなどの手入れをしています。この回でも、まずはトリマーとしてニコニコしながらイヌに働きかける剛さんが描かれます。そのニコニコ顔が「マルっとアニマルスマイル」というのだとか。

さて、この日は剛さんのところに、まゆ(キュアリリアン)がネコのユキ(キュアニャミー)を連れてきて、家でやったネコの爪切りがこれで大丈夫かどうか、点検を頼みます。最初は嫌そうな顔をしていたユキですが、剛さんに抱かれて爪のチェックを受け、やすりで爪を整えてもらうと、爪がぴかぴかになって喜びます。

一方、子犬のモカの毛の手入れしなくちゃいけない時間になったのですが…。モカはこむぎ(キュアワンダフル)といっしょに、ドッグランを走り回って遊んでいます。モカの飼い主曰く「ぜんぜん自分の言うことを聴いてくれない」し、「外に遊びに出かけると、他のイヌとじゃれて真っ黒になる」とか。そんなモカに、剛さんは「スマイルボイス」で呼びかけます。イヌがこわがらないように、高くてやさしい声をだす。これが「スマイルボイス」だそうです。その「スマイルボイス」でもなおモカがやってこないので、剛さんはこむぎ・モカといっしょになって、ドッグランで遊ぶことにします。

そんなとき、飼っているウサギの大福を連れて、さとるくんが来ます。さとるくんは剛さんに、大福のツメの点検をお願いしたいのだとか。でも、ドッグランでモカ・こむぎと遊ぶ剛さんを見て、さとるくんはどうしようか迷います。そんなとき、いろはが「私の部屋へ」と声をかけます。「好きな子の部屋に行くなんて、緊張するね」とまゆに声をかけられ、さとるくんはますますドキドキします。そんなさとるくんのところに「顔がかたい。ニコニコしないと」と、ニコが現れます。

さて、いろはの部屋に行くと、「爪がひっかからない!」といって、ネコのゆきが驚きます。さとるくんは「男性のペットのトリマーってめずらしいけど、どうしてなろうと思ったの?」と、いろはに聴きます。そこに執事のメエメエといろはの母親・陽子さんが現れます。いろはも「どうして?」と聴いたことがなかったので、ここで陽子さんにあらためて話を聴くことに。

陽子さんの話では…。剛さんはとてもがんばって、トリマーになったのだとか。もともとアニマルタウンの海浜公園のペットエリアで、トリマーになるのが夢だった剛さんは、いろんな動物たちとかかわっていたのだとか。でも、剛さんは声が低くて、動物たちがなかなかなじまない。そこへ陽子さんが通りかかって、「高くてやわらかい声で」とアドバイスをしたとか。そこから何度も練習して、剛さんは顔も声も「マルっとスマイル」にして話しかけるようになった。その様子を見て、陽子さんは「動物病院を開くから、いっしょにやらないか?」って、剛さんに声をかけたのだとか。

こういう陽子さんの話のウラで、モカにロープをおもちゃのようにつかって、こむぎといっしょに、モカをなつかせる剛さんが描かれます。やっとなついたモカは、何事も剛さんのいうことを素直に聞く様子。おとなしくトリミングの台に立って、きれいに毛並みを整えてもらっています。

そんなアニマルタウンに、ガオーの手下・トラメがやってきます。今度は街にいたブタをガオガオーンにします。プリキュアたち4人は変身してガオガオーンの動きを止めようとしますが、いたるところに突進してなかなかとまりません。さとるくんのアドバイスで、ブタが泥遊びが好きなことを使って、川の近くの泥だまりに誘導しようということになりますが…。ここで、キュアフレンディが「スマイルお父さん作戦」を思いつきます。ブタの前にプリキュアたちが交互に立って、やさしい声でかたりかけ、「こっちだよ~」とブタの興味を引き出して誘っていく。シリアスな顔ばかりのキュアニャミーも、今回はマルっとアニマルスマイルで「こっちであそぼ~」と声をかけ、ブタのガオガオーンを誘い出します。そして河川敷の泥だまりの前まで来たとき、プリキュアたちが先に泥のなかに入り、キュアワンダフルが「いっしょに泥あそびしよう!」と声をかける。すると、ブタのガオガオーンがひっかかって泥のなかへ。そこでニコの力を借りて、プリキュアたちはダイヤモンドリボンスタイルにさらにバージョンアップ。エターナルきずなシャワーでブタのガオガオーンを浄化し、ニコガーデンにもどします。

ラストの場面ですが、モカのトリミングがおわって、きれいに毛並みも整って飼い主のところへ戻ってきます。剛さんに対して飼い主は「はじめてのトリマーが犬飼さんでよかった」と伝えて帰ります。このあと、剛さんは陽子さんとお茶を飲みます。そんな剛さんの様子を見て、いろはは「お父さんの手は魔法の手。みんなをマルっとスマイルにする」と思います。そんないろはに「ブラッシングして~」と頼むこむぎ。こむぎの様子を見て「私もブラッシング」というユキ。「たのしいブラッシングタイム。ニコニコがいっぱい」というニコ、剛さん・陽子さん…という感じで、今回の話はおわりです。

ちなみに今日放送分(9月22日)の予告編では、海外で動物の写真をとっているまゆの父が帰国するのと、ネコのユキがアニマルタウンのネコたちの集会に出る話になるようです。「父親つながり」で9月15日、22日の話をつなぐようですね。また、さとるくんのいろはちゃんに対する淡い恋心の話も、今後の物語の展開になにかつながってくるようですね。ということで、9月15日放送分の話はおわります。


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最近読んだ本の紹介です(3694冊目~3717冊目) <予約投稿>

2024-09-19 00:01:00 | 本と雑誌

またまた、最近読んだ本がたまってきたので、ここで紹介します。ちなみに前回は7月半ばくらいだったので、ちょうど2か月くらいたった頃ですね。また、新型コロナに感染して自宅療養中に読んだ本もありますが、今回読んだのは主に新書本ですね。

3694冊目:村中直人『〈叱る依存〉がとまらない』紀伊国屋書店、2022年

3695冊目:服部信子『今すぐ使える誰でもつかえる フラッシュバック対処と予防』2023年

3696冊目:『3か月でマスターする数学(NHKテキスト)』NHK出版、2024年

3697冊目:伴野準一『全学連と全共闘』平凡社新書、2010年

3698冊目:左巻健男『暮らしのなかのニセ科学』平凡社新書、2017年

3699冊目:島泰三『安田講堂1968ー1969』中公新書、2005年

3700冊目:土田宏成『災害の日本近代史』中公新書、2023年

3701冊目:麻田雅文『シベリア出兵』中公新書、2016年

3702冊目:麻田雅文『日ソ戦争』中公新書、2024年

3703冊目:岡本隆司『近代中国史』ちくま新書、2013年

3704冊目:竹内正浩『地図で読み解く日本の戦争』ちくま新書、2013年

3705冊目:太平洋戦争研究会『写真が語る満州国』ちくま新書、2024年

3706冊目:富田武『ものがたり戦後史』ちくま新書、2022年

3707冊目:井上隆史『大江健三郎論』光文社新書、2024年

3708冊目:中西嘉宏『ミャンマー現代史』岩波新書、2022年

3709冊目:岡本裕一朗『戦争と哲学』マイナビ新書、2023年

3710冊目:岡本裕一朗『アメリカ現代思想の教室』PHP新書、2022年

3711冊目:適菜収『自民党の大罪』祥伝社新書、2024年

3712冊目:森口佑介『10代の脳とうまくつきあう』ちくまプリマ―新書、2023年

3713冊目:内田樹『だからあれほど言ったのに』マガジンハウス新書、2024年

3714冊目:エマニュエル・トッドほか『人類の終着点』朝日新書、2024年

3715冊目:長南政義『二〇三高地』角川新書、2024年

3716冊目:福山隆『兵站』扶桑社新書、2024年

3717冊目:杉村新『大地の動きをさぐる』岩波現代文庫、2023年

 


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ここ最近書けてなかったプリキュアの話(3) 9月8日分(予約投稿)

2024-09-18 00:00:45 | プリキュア話

今回も「予約投稿」機能を使って、まだブログに書けていない9月8日放送分のことをまとめておきます。ちょうど9月13日(金)から劇場版映画が公開されるので、この9月8日放送分はその「前置き」みたいな感じでした。

この日の物語の始まりは、いろは(キュアフレンディ)が寝ている間に、幼い頃、父母と動物園に行って、ゾウを初めて見た日のことを夢で見た場面から始まります。翌朝、こむぎ(キュアワンダフル)とニコに起こされて、いろはは「ふれあいパーク」(アニマルタウンの動物園)に行こうと思い立ちます。

ふれあいパークに行くと、そこではまゆ(キュアリリアン)とゆき(キュアニャミー)、さとるくんが待っていました。動物好きのさとるくんは、ふれあいパークの年間パスを持っているそうです。

このふれあいパークは、できるだけ動物たちをもと居た環境に近い状態で飼育したり、おりのなかに入れずになるべく飼育したりする動物園。なので、カンガルーやリスザルなど、いろんな動物たちが人間の近くを通り過ぎます。

ただ、その動物たちをよく見ると…。前のシリーズのプリキュア(ひろがるスカイプリキュア)に出ていたカバトンやミノトン、カイゼリンの後ろ姿が見えます。プリキュアたちがヘビを見に行くと、そのヘビをあやつっているのは、どうも前のシリーズのプリキュアに出ていたスキアヘッドのようなおじさんです。

また、プリキュアたちのそばをカンガルーが通りすぎると、ツバサくんという男の子が、ソラちゃん、マシロちゃん、エルちゃん、アゲハさんにしています。どうやら「ひろがるスカイプリキュア」の5人も、このふれあいパークに来ているようです。このあと「ひろがるスカイプリキュア」の5人は、クォッカという小型のカンガルーを見に行きます。エルちゃんはクオッカの前では、なぜか赤ちゃんから成長した姿になっていました。

一方、うさぎと触れ合えるコーナーにいくと、幼い男の子がどうやってうさぎをさわればいいかわからず、困っていました。そんな男の子に、さとるくんは「うさぎも人間を怖がっているかもしれないね。でも、うさぎはさわられるのが大好きなんだよ」といって、さわりかたを教えます。また、ゆきにはなぜか、うさぎがなつきます。

このあと、ゾウやシマウマ、キリンなどのいるところへプリキュアたちは向かいます。そこで「さくら」という名前の大きなゾウを見て、いろはは「さくらはおばあさんのゾウ。やさしくて、私の推し」とまゆに伝えます。また、プリキュアたちが「おやつだよ~」といってニンジンをあげると、うれしそうにさくらは食べます。ただ、いろはは「はじめてさくらに会ったとき、こわかった。でも、おやつをあげたら、心が通じた気がした。いろはちゃんって声がしたように感じた」と。

このあと、プリキュアたちはさくらの形をしたパンでつくったハンバーガーを食べます。そのハンバーガー屋で働いているのは、どうも前のプリキュアに出ていたバッタモンダーの様子。また、同じハンバーガー屋で、妖精のモフルンとみらい・リコ・ことはの「魔法つかいプリキュア」の3人も座って、ハンバーガーを食べています。そのハンバーガー屋で、まゆは動物園が楽しい、動物に直接さわれるのがいいと。さとるくんは図鑑ではわからないことが学べると言います。

そんなとき「いい男がいない。ワイルドさが足りない。あんたたちをとじこめているものを壊す力を与える」といって、ガオーの手下・ザクロがやってきて、ゾウのさくらをガオガオーンにしてしまいます。4人のプリキュアはすぐに変身して、いろんな方法で突進するガオガオーンを止めようとしますが…。ゾウの鼻を使って、プリキュアたちに強烈なパンチを食らわせます。キュアフレンディがニコアニマルのベアーを出し、ベアーの力を借りて、動物園の壁に突進するガオガオーンを止めようとします。また、キュアニャミーがニコアニマルのパンダの力を借りて、ガオガオーンを眠らせようとするのですが…。それでも、やはりガオガオーンになったさくらは、ゾウの鼻の力でプリキュアたちを追い払います。

でもそんなとき、シマウマやキリンなど動物園の他の生き物が、ガオガオーンが突進しようとした壁の前に立ちふさがります。その他の動物たちを見て、ガオガオーンが急に苦しみ始めます。「みんな友達だから…」といって、苦しんでいるガオガオーンに接近し、キュアフレンディが鼻に抱き着きます。「もう大丈夫、声が届くはず」と思ったプリキュアたちは、ニコの力を借りて、エターナルキズナシャワーで、ガオガオーンの姿からゾウの姿にさくらを戻します。

ゾウの姿にもどったさくらは、他の動物たちに囲まれて、とてもうれしそうです。まゆも「私もさくらが推しになった!」と、いろはに伝えます。いろはは「これからもずっと大好き、さくら!」と声をかけて、9月8日の放送分はおわりです。

という具合に…。物語の内容的には、プリキュアたちが動物園に行って、大好きなゾウに出会う話。ガオーとの対決とか、そういう大きな展開があったわけではないのですが…。ただ、劇場版映画に今の「わんだふるぷりきゅあ」をアシストするかたちで登場する「魔法つかいプリキュア」や、前作「ひろがるスカイプリキュア」のメンバーが、さりげなく今回の放送分に登場しています。また、「ひろがるスカイプリキュア」の悪役だった面々(カイゼリン、バッタモンダー、ミノトン、カバトン、スキアヘッド)も、さりげなく画面のどこかに出ています。

こんな感じで新旧の物語がつながり、劇場版映画に出てくる旧作のプリキュアを登場させて接点を持ちつつ…。他方で「かつて敵だった顔ぶれが、今は身近なところで、プリキュアたちの仲間のようになっている」姿をさりげなく描く。そうやって、今回のシリーズ後半の主題である「和解」ということにも、どこかでつながりを持たせている。そんな放送回だったように思いました。

 


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