できることを、できる人が、できるかたちで

京都精華大学教員・住友剛のブログ。
関西圏中心に、教育や子ども・若者に関する情報発信を主に行います。

最近はこんな様子です。

2007-04-30 14:23:46 | 学問

新学期に入って本業の忙しさが理由で、しばらくこのブログの更新が途絶えていました。ですが、ゴールデンウィークに入って少し時間的にも余裕ができてきたので、短めの文章から再び書き込みをはじめたいと思います。

この間も、大学での仕事が忙しくてなかなか大阪市の青少年施策や旧青少年会館のことにかかわりがもてなかったのですが、このことについて、何もしていなかったわけではありません。ただ、ネット空間上での情報発信まで手がまわらなかった、というのが正直なところです。

たとえば、今、何人かの仲間の力を借りながら、まずは大阪市内の旧青少年会館12館をまわる形で、地元の人々などによる子ども・若者の自主的な学習・文化活動の状況確認と、その活動の活性化の方向性を検討するプロジェクトを立ち上げようと思っています。そのプロジェクトの構想を練ったり、協力をもとめたい方への連絡・調整を行ったりしていました。

あるいは、去年の秋、11月にシンポジウムを開催したり、12月に署名を提出したり、2月にも大阪市長および市議会議長宛に意見書を出したりなど、「今後の大阪市の青少年施策について共に考える市民の会」(略称「市民の会」)としていくつかの活動に取り組んできました。その「市民の会」として、さらに今後、大阪市の青少年施策についてどういうことを考え、提案していけばいいのかを検討するため、これに関連する情報収集の作業などを今も続けています。

さらに、何らかの会合で仲間の研究者などに顔をあわせるたびに、この間の大阪市の青少年会館条例「廃止」に至る経過や問題点などを話したりもしています。あるいは、直接、大阪市の青少年施策や旧青少年会館関連の問題につながってこないかもしれませんが、最近の子ども施策の動向や、行財政改革の問題などにかかわる文献の読み込みも開始しました。

このように、本業の大学での仕事の合間にいろいろ動いているために、インターネット空間上ではなかなか情報発信が難しい、というところがあります。また、今はまず、自分の気力・体力の温存、具体的な政策提案などにつながる情報収集、文献の読み込み、仲間とのつながりづくりなどに努め、今後の大阪市の青少年施策に何らかの形でコミットできるような準備をしていきたいと思っています。このために、今後も何度か、インターネット上での情報発信が途切れることがあるかもしれませんが、どうぞよろしくお願いします。


5000回アクセス達成

2007-04-25 19:54:42 | ネット上でのバッシング考

このブログ開設以来、今日の夜7時過ぎの段階で、ちょうど5000回のアクセスを達成しました。ひとつの区切りとして、みなさんにお知らせしておきます。

ただ、これだけの数のアクセスを喜んでよいのか悪いのか、それはよくわからないところです。それは、先日の「ウェブ魚拓」の一件もありますし、nun.nuというアドレスからの数多くのアクセスが連続した件もありますので。この5000回アクセスのなかには、そういうところからのアクセスもかなり混じっています。

また、そもそもがこのブログ、大阪市の青少年会館条例「廃止」という問題に対して私の意見を発信するところからはじまったブログです。条例や青少年会館事業、さらには職員配置などが今までどおりで、子どもや保護者・地域住民が落ち着いて暮らせていたのであれば、このブログ自体、作る必要はなかったかと思います。

そういうことを言っていけばキリがないのですが、今はやはり、条例廃止後の各地区の子どもや保護者、地域住民の暮らしがどうなっているのか、そこが気がかりです。これについて、何らかの形で情報を集めたり、今後のことを考えたいと思います。

今はまだ本業の大学の仕事が忙しくて、この程度のことしかなかなか書き込みができませんが、いずれ落ち着いたら、大阪市の青少年施策についてあらためて情報発信を再開したいと思います。今後とも、どうぞよろしくお願いします。


しばらくお待ちください。

2007-04-20 20:35:56 | 悩み

ウェブ魚拓の一件にひとまず決着をつけたあと、このブログ、しばらく更新が途切れています。

これはもうひとつのブログのほうにも書いたとおり、今年度は火曜日~木曜日に本来の大学での仕事が集中していることが理由です。一応、月曜日と金曜日~日曜日は空いているのですが、火曜~木曜の授業準備と休養にあてています。そのくらい、本来の仕事のほうが大変で、「ちょっと、こちらのほうまで手がまわらない状況だなぁ」というのが正直なところです。

おそらく、今は大学の新学期がはじまったところで、まだ生活のリズムがつかめていないというしんどさがあるため、こんな状態ですが、もう少ししてゴールデンウィークのあたりまでくると、何か積極的に大阪市の青少年施策についてコメントできると思います。それまで、しばらくお待ちください。


各館訪問をはじめたいです。

2007-04-15 11:01:17 | ネット上でのバッシング考

あしたは4月16日(月)。大阪市の係員級(いわゆる「ヒラ」)職員の人事異動は明日付けで行われるようなので、当然ですが、ぎりぎりまで青少年会館に残っていた現場職員も、いよいよ明日からは新しい職場に移ることになります。

それにともなって、いよいよ各青少年会館において、本格的に、地元住民や自主サークル、NPOなどによる子ども・若者関係の取組みをスタートさせていくことが必要になってきます。

私としては、前々から公式・非公式に関係者に伝えてきたように、条例廃止後の各青少年会館での取り組みについて、できる限りの協力をしたいと思っています。また、そのためには、「いま、活動をすすめているなかで、どんな課題に直面して、どういうことに困っているのか?」ということを、いろんな人から話を聞くことからはじめる必要があると思っています。

ですから、今後、今すぐ動くということは難しいとしても、来月あたりから日程をうまく調整しながら、各館をあらためてまわりたいと思います。そのときは、どうぞよろしくお願いします。

◎まだ削除されたかどうか、会社のほうから連絡が来ていないようなので、先日の「ウェブ魚拓」の件については、当面、毎回の書き込みのどこかに、<「ウェブ魚拓」(株式会社アフィリティー)のほうに削除依頼中です>という表記をさせていただきます。もちろんですが、削除されたかどうかがわかれば、こういう表示はそれ以降、解除します。それにしても、これ、だれが、どういう意図でやったんでしょうかね?

<追記:2007年4月16日>

上記の「ウェブ魚拓」の件、株式会社アフィリティーの担当者の方から「削除を実施する」旨の連絡がありました。これでほっと、一安心です。


現在、ウェブ魚拓に削除依頼中です。

2007-04-13 19:01:41 | ネット上でのバッシング考

昨日つけられた下記のアドレス、つまり「ウェブ魚拓」なるものの件について、あらためて告知です。

<ここに書いていたアドレスは、削除しました>

この件に際して「ウェブ魚拓」(株式会社アフィリティー)のほうに削除依頼中です。

<追記:2007年4月16日>

先ほど株式会社アフィリティーの担当者の方から連絡があり、「ウェブ魚拓」にとられた部分の削除を実施したとのことでした。したがって、こちらのほうもアドレスを削除します。


はは~、今度はこういうことですか。

2007-04-12 17:40:01 | ネット上でのバッシング考

<ここに書いていたアドレスは削除>

はは~、こんどは「ウェブ魚拓」ですか。いろんなものがあるんですねぇ。

どうやらこのブログに私がかつて書き込んだ記事を、あとで消されないようにということで、だれかがこの「ウェブ魚拓」なるサイトを経由して、どこかで記録に残しているようです。何を目的にしてこういうことをしているのかわかりませんが、いずれにせよ、「ごくろうさま」というしかないですね。

<追記:2007年4月16日>

先ほど株式会社アフィリティーの担当者の方から連絡があり、「ウェブ魚拓」にとられた部分の削除を実施したとのことでした。したがって、こちらのほうもアドレスを削除します。


当選後の市議たちの動きに注意を

2007-04-09 08:49:11 | 国際・政治

昨日の大阪市会議員選挙の結果、もうでそろっていますし、大阪市のホームページやマスコミ報道などで確認できると思います。

この間、最大会派だったところが議席を減らしているようですし、現職議員も何人か、その会派では落ちているようです。また、当選した人も新人がでてきているので、この会派には、いままでのやり方に対する「批判」とともに、いままでのやり方を変えてほしいという「期待」が寄せられた、ということでしょうか。

と同時に、これ以外の会派についても議席が微増・微減といったところで、最大会派の議席数が減った分をどこかがひとりじめする、ということにはいかなかったようです。これも、現在の大阪市政に対する批判はあっても、そのあとどうするという話がでてこないなど、他の会派の主張にあまり目立った特色がなかった、ということの現われかもしれません。このへんは、前にこのブログでも書きましたが、あえて市政改革にどういう態度をとるのか、どの候補者もぼやかしてきた選挙戦の影響が出ているのかもしれません。

ただ、いずれにせよ、どの会派であっても、単独過半数という形にはなっていません。となれば、大阪市議会内での各会派の「連携」がなければ、少なくとも議会レベルでは何も動かないということでしょうか。また、国政レベルの与党連立とは異なる組み合わせが大阪市議会内でできれば、少し面白い展開もでるのではないでしょうか。

そうなってくるとますます、「大阪市政の運営について、どういう政策の実現について、どういう会派が、どういう話の筋道で連携をするのか?」ということが、まずは問われてくると思います。つまり、市会議員の大阪市政改革についての提案の力と、その提案に沿って各会派間の連携や、あるいは場合によっては会派を超えた議員の連携体制をつくる力といったことが、今後、相当に必要とされてくるということでしょうか。

ということで、今後、当選したばかりの大阪市の市会議員たちがどう動くのか、そこをみんなで注意して見守っていく必要があります。特に、子ども施策・青少年施策の部分で、市会議員たちがどう動くのか、注意して見守っていきましょう。

もちろん、大阪市の青少年施策を私たちの望む形で充実させてくれるような、そんな市会議員であれば、再選された現職・新人あるいは元職の人、どの立場であっても、会派を問わず、話はしてみたいと思いますね。


いよいよあす、投票日ですね。

2007-04-07 10:27:09 | 国際・政治

あしたは大阪市議会選挙の投票日ですね。

前から書いているように、私は、青少年施策あるいは子ども施策というものに強い関心を持ち、今後も大阪市長側とやりあってくれるような人に当選してほしい、と思っています。あるいは、大阪市内の各地区で地道に子育て支援活動をしている人とか、非行防止や青少年育成などに熱心に取り組むNPOだとか、こういった人々の意見をきちんと聞く耳を持った人に当選してほしいと思ってます。さらに、青少年会館条例廃止後の市内各地区の子どもや保護者、住民の様子にきちんと目を向け、積極的に行動してくれるような人に、ぜひとも大阪市の市会議員になってほしいと思っています。

その一方で、ほんとうに大阪市が「創造都市戦略」だとか、市民の創造性を育むとか、市民やNPOの活力をいかしたまちづくりを行うとかいうのであれば、市民が積極的に学習・文化活動に参加できる基盤整備を行うことが重要。つまり、大阪市政のいろんな分野に、生涯学習や社会教育、文化振興の視点を組み込むことが重要だと思っています。ですから、生涯学習や社会教育、文化振興に積極的に取り組んでくれるような、そんな人も大阪市の市会議員になってほしいと思っています。

逆にいえば、大阪市の有権者の人は、今一度、この間の各候補者の主張をふりかえって、このような視点からチェックをかけてみてください。ほんとうに子ども施策や青少年施策、まちづくり、NPO支援、生涯学習や社会教育、文化振興といったことに関心のある大阪市民にとって、その候補者が「味方」になってくれる人なのかどうか。そこをよく見極めて投票に行ってください。

ちなみに、「今のままの市議会なら、なくなっても誰も困らないだろう」と、市政改革推進会議の委員長は、ご自分のブログで書いています。こういう話をする人が市政改革を外部委員として市長側から支えているので、こういった外部委員にももの申す人、あるいは「あんたらなんかに文句言われんでも、市議会は自分らで改革するわ!」というような人が、市会議員になってほしいですね。


いよいよ2007年度スタート

2007-04-04 20:26:42 | 私の「仲間」たちへ

いよいよ、2007年度に入りました。

大阪市の青少年会館条例が「廃止」され、市職員が引き上げることも、青少年会館のあと施設を暫定的に「市民利用施設」として使えるようにすることも、市教委や市民局、健康福祉局の子ども施策に関連する部署を統合した「こども青少年局」も、今月からスタートしました。

これから大阪市の「こども青少年局」がどうなっていくのか、また、「市民利用施設」となった青少年会館のあと施設を、今までそこを利用してきた子どもや保護者、地元住民やNPOなどがどのように使っていくのか。その状況をしばらく見守りたいと思いますし、その様子を見ながら、大阪市の今後の青少年施策について、いろんな提案をしていきたいなと思っています。

ただ、私自身のほうも、ちょうど4月2日(月)に勤務校の入学式、きのう3日(火)からあさって6日(金)まで新入生のガイダンス期間にあたっているなど、大学の新学期を迎え、なかなか更新が思うようにできない状態にあります。アクセス解析によると、昨日はひさびさに50回弱のアクセスがあったようですが、今週末くらいまで、次の書き込みはないかもしれません。そのことを先にお断りしておきます。


しっかりと市議選候補者を見つめよう。

2007-04-01 08:04:14 | ニュース

次の日経新聞のネット配信記事から。http://www.nikkei.co.jp/kansai/news/39190-frame.html

「政策争点になりそうな話をさけ、なんとなくこんな人なら改革してくれるであろうというイメージをだけ売る」というのは、選挙戦術として比較的「よくある話」。この日経新聞のネット配信記事から察すると、今回の大阪市議選もきっと、今の市政改革に「反対」という姿勢を明確にした陣営を含め、各候補の陣営はそういう戦略をとっているのでしょう。

ついでにいうと私は、今の市政改革に「反対」の立場の陣営は、まず「反対」という姿勢を明確にすること自体はいいと思ってます。ほんねは今の市政改革に「賛成」なのに、それをあいまいにして、イメージ戦略でしのごうとしているよりも、よっぽど「正直」だと思います。でも、今の改革に「反対」したあと、「では、具体的に大阪市政をどうするのか?」ということを語らないのであれば、今度は「ほんね賛成派」とは別の立場で、「とにかく反対」という立場を売り出すイメージ戦略でしのごうとしている、という印象を私は持ちます。それでは、選挙で一定数の反対票は集めるでしょうが、市政改革の流れをひっくり返す力にまではならないのではないでしょうか。

と同時に、上に書きましたとおり、ほんねは今の市政改革に「賛成」なのに、それをあいまいにして、ひとまずここはイメージ戦略でしのごうとしているような候補者かどうか。そこを大阪市の有権者は、今回の選挙できっちりと見抜かなければいけません。でないと、選挙のときに言っていたこととちがうことを、この手の候補者は「情勢が変わった」とかいって、市会議員になってからやりかねません。この手の「ほんね賛成派」候補者にとって、今、あくまでも言っていることは、市議選に通るための「作戦」でしかないんですから。

そうなってくると、新人候補は別として、現職・元職の場合、大阪市議会ホームページにある会議録システムを駆使して、「この人、過去にどんなことを市議会で発言してきたのか?」ということを一度、みておくというのは大事でしょうね。それでだいたい、今の大阪市の市政改革に対して、その現職・元職候補者が「ほんね賛成派」なのか、「とにかく反対派」かが、ある程度見えてきます。また、新人候補の場合、手がかりになるのは選挙用にその候補者がつくった資料(いわゆる「マニフェスト」など)が手がかりになりますが、同時に、どういう会派に属しているのか、どういう議員(国政・府政・市政の3レベル)と親しい関係にあるのか、支持母体はなにか、といったことを手がかりに見ていく方法でしょうか。

いずれにせよ、市会議員などの地方議会議員は、大阪市に限らず、どの地方自治体においても、選挙の段階で厳しくチェックをかけたほうがいいでしょう。特に大阪市の場合、財政危機状況に対して今まで歯止めになるような手が打てなかった責任というのは、大阪市役所側だけでなく、市議会側にもあるように思います。市長側が提案してくる予算案や決算報告をチェックするのは、市議会の仕事なんですよね。

と同時に、この程度の「有権者として地方議会の候補者を見る目を養う」ことが、本来、中学校、あるいは高校段階までのいわゆる「公民」教育あるいは「市民性」教育と呼ばれるもののなかで、若い人たちの間で、きちっととりくまれてこないといけない。また、たとえおとなであったとしても、その「有権者として地方議会の候補者を見る目を養う」ということを、社会教育・生涯学習の場において、きちっととりくまれる必要があると思います。

ついでにいうと、こんな文脈から昨今の大阪市政改革、特に青少年会館条例「廃止」などの社会教育・生涯学習に対する施策をみていくと、「どれだけこの街は、有権者として地方議会の候補者を見る目を養おうという気があるのか?」と思ってしまいますね。また、「地方議会の候補者」というところに「大阪市長の候補者」を入れても、同じ話になります。