できることを、できる人が、できるかたちで

京都精華大学人文学部・住友剛のブログ。
関西圏に関することを中心に、教育や子ども・若者に関する情報発信を主に行います。

「体罰をみんなで考えるネットワーク夏のつどい2016」のお知らせ

2016-06-30 00:14:22 | 受験・学校

体罰をみんなで考えるネットワーク 夏のつどい2016

 「体罰をみんなで考えるネットワーク」では、これまで様々な角度から、スポーツ界における体罰の現状について考えてきました。今回の「夏のつどい」は、体罰の現状をより深く理解するためにも、体罰をめぐる歴史――いつから、なぜ体罰が行われるようになってきたのか、それに対してこれまでどのような取り組みがなされてきたのか――の一端を学ぶ機会にしたいと思います。

 第1部では、「健康、体育、レクリエーション、ダンスのためのアメリカ連盟(略称AAHPERD)」が1979年に発行した冊子『子どものスポーツのためのガイドライン』(R・マーテンス、V・シーフェルド編)に収録されている「若いアスリートのための権利の章典」を取り上げ、その現代的意義を探ります。

 第2部では、日本の高校・大学野球における体罰の歴史を学ぶことを通して、スポーツと体罰の結びつきについて考察を深めます。

【日程】

2016年7月31日(日)

第1部 11:30~13:00(受付11:10~)

学習会「『若いアスリートのための権利の章典』を読む」

話題提供 田村公江さん(龍谷大学教授:倫理学)

第2部 14:30~17:00(受付14:10~)
講演「スポーツと体罰の関係史 ~高校・大学野球を中心に~」
講師 中村哲也さん(高知大学准教授:スポーツ社会学)

【場所】

龍谷大学大阪梅田キャンパス研修室

〒530-0001 大阪市北区梅田2-2-2 ヒルトンプラザウエストオフィスタワー14階

【参加費】

第1部または第2部:一般1000円、会員・学生500円

フル参加:一般1500円、会員・学生800円

(当日、受付でお支払ください)

※1 昼食を本会場にてお召し上がりになることができます。

※2 シンポジウム終了後、会場近辺にて懇親会を予定しています。(懇親会参加費は別途)

【申込方法】

FAXまたはメールにて、①お名前、②ご所属、③ご連絡先、④参加形態(第1部のみ/第2部のみ/フル参加)、⑤懇親会参加の有無、をお知らせ下さい。

◎FAX:0798-57-4122(CAPセンター・JAPAN)

◎E-mail:taibatsu2015network@gmail.com

【主催】

体罰をみんなで考えるネットワーク

子どもへの「体罰」をめぐる、さまざまな“なぜ?”について、さまざまな立場の人々が集い、共に考え、おとなと子どもの「いい関係」づくりを目指すゆるやかなネットワークです。

【会場アクセス】

JR「大阪」駅桜橋出口 徒歩4分

地下鉄四つ橋線「西梅田」駅3番出口すぐ

阪神「梅田」駅 徒歩すぐ

【お問い合わせ先】

TEL/FAX 075-702-5254(京都精華大学・住友研究室)

E-mail taibatsu2015network@gmail.com


2298冊目~2309冊目:最近読んだ本をまとめて紹介

2016-06-26 10:30:56 | 本と雑誌

しばらくの間ブログの更新が途切れました。

その間に読んだ本の紹介、またまたタイトルと著者名等々の紹介のみですが、やっておきますね。

今回は12冊あります。

2298冊目:片田敏孝『人が死なない防災』集英社新書、2012年

2299冊目:井上寿一『昭和の戦争 日記で読む戦前日本』講談社現代新書、2016年

2300冊目:福田正博『糖尿病は自分で治す!』集英社新書、2016年

2301冊目:浜 矩子『アホノミクス完全崩壊に備えよ』角川新書、2016年

2302冊目:飯塚 訓『墜落現場遺された人たち 御巣鷹山、日航機123便の真実(新装版)』講談社+α文庫、2015年

2303冊目:西村匡史『悲しみを抱きしめて 御巣鷹・日航機墜落事故の30年』講談社+α新書、2015年

2304冊目:宮下与兵衛『高校生の参加と共同による主権者教育 生徒会活動・部活動・地域活動でシティズンシップを』かもがわ出版、2016年

2305冊目:制野俊弘『命と向き合う教室』ポプラ社、2016年

2306冊目:佐藤敏郎監修『16歳の語り部』ポプラ社、2016年

2307冊目:中村文夫『子どもの貧困と公教育 義務教育無償化・教育機会の平等に向けて』明石書店、2016年

2308冊目:元・堺市立鳳保育所職員グループ+渡邉保博『子どもの生活に生きるリスクマネジメント(危機管理) 命を大切に育む保育』新読書社、2009年

2309冊目:内田樹『悩める人、いらっしゃい 内田樹の生存戦略』自由国民社、2016年

 


先日の練馬区の中学校組体操事故の件、今度は新聞社へ連絡をしてみました。

2016-06-12 20:17:55 | 受験・学校

先日の練馬区立中学校での組体操事故に関して、今度は東京新聞にひとつ、メールを送ってみました。

内容は以下のとおりです。

まあ、3月末に出たばかりですが、まだ新聞記者さんもこの「学校事故対応に関する指針」について、よくご存じでないのかもしれないなあ~と思いつつ、「でも、この『指針』に即して取材してもらったら、今回の事故について、どこに課題があるのかがかなり表面化すると思うのだけど・・・」と思ったもので、新聞社さんへのアプローチをしてみました。

うまく取材につないでくださるといいのですが・・・。

<以下、東京新聞に送ったメール>

前略、先日ネット上で拝見した下記の記事のことで、ひとつ、お伝えしたいことがあって連絡させていただきます。

「組み体操の練習中に落下し骨折 注意喚起の通知後、練馬の区立中で」(2016年6月8日 朝刊)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201606/CK2016060802000117.html

実は私、ついこの3月末まで、文部科学省の「学校事故対応に関する調査研究」有識者会議に委員として出ておりました。

また、この調査研究の成果をふまえまして、文部科学省はこの3月末に「学校事故対応に関する指針」を作成し、全国各地の教育行政当局に通知しております。

さて、この練馬区立中学校での組み体操事故につきましても、上記「指針」に則って、事故後の初期調査や詳細調査などの必要な手続きを行い、再発防止策を実施していく必要があると考えます。

また、この事故で大けがを負った生徒とその保護者に対しても、上記「指針」に即して、事実経過の確認・説明や、その後の就学に際しての適切な支援・ケア、さらには災害給付の手続き等が必要であると考えます。

さらに、事故の未然防止に関していうならば、この「指針」に即して、春先からどのような安全確保策が同校で取られたのかも気がかりです。

ですが、この記事からは、そのような「指針」にもとづく対応が行われているのかどうか読み取れず、私としては「せっかくできた『指針』が有効活用されているのかどうか・・・?」がとても気がかりでなりません。

もしも今後、この事故に関しまして、東京新聞として継続して取材されるようでしたら、ぜひともこの「指針」を参考にして取材をしていただければ幸いです。

なお、「指針」は文部科学省のホームページでダウンロード・閲覧することができますので、併せてお知らせします。

ご多忙のところほんとうにお手数をおかけいたしますが、どうぞよろしくお願いします。 草々

<以上、メールの内容紹介おわり>

【追記】

本当に「エビデンスにもとづく事故防止策の実施」が大事だと思うのなら・・・。

また、「教育行政が積極的に学校現場に対して事故防止策を実施するよう働きかけることが大事だと思うのなら・・・。

「このくらいのこと、事故防止の専門家として、すっとマスコミに対しても、教育行政に対しても、言わなきゃいけない」

・・・と私などは思ってしまうわけです。

「せっかく『指針』つくったのに、それを活用しない、活かそうともしないのは、おかしいではないですか?」

そのように言いたい気持ちも、私としては強くありますね。

だから今回の練馬区立中学校の組体操事故について、今まで組体操問題で積極的に発言してきた専門家が沈黙しているとしたら・・・・。

「あなた、ほんとうにそれでいいんですか?」と私なら言いたくなりますが。

 


2289冊目~2297冊目:最近読んだ本をタイトル等だけ紹介。

2016-06-08 19:33:05 | 本と雑誌

またいつものとおり「最近読んだ本」を、タイトルとか著者名、出版社名程度ですが、以下のとおり紹介しておきます。

2289冊目からになります。

・2289冊目 高山文彦『生き抜け、その日のために 長崎の被差別部落とキリシタン』(解放出版社、2016年)

・2290冊目 大森信『掃除と経営 歴史と理論から「効用」を読み解く』(光文社新書、2016年)

・2291冊目 小関智弘『春は鉄までが匂った』(ちくま文庫、2004年)

・2292冊目 小関智弘『鉄を削る 町工場の技術』(ちくま文庫、2000年)

・2293冊目 小関智弘『おんなたちの町工場』(ちくま文庫、2001年)

・2294冊目 内田樹・平川克美・名越康文『僕たちの居場所論』(角川新書、2016年)

・2295冊目 21の被害者家族著・田原圭子編『問わずにいられない 学校事故・事件の現場から』(あうん社、2015年)

・2296冊目 西芳実『情報とフィールド科学4 被災地に寄り添う社会調査』(京都大学学術出版会、2016年)

・2297冊目 天野正子・石谷二郎・木村涼子『モノと子どもの昭和史』(平凡社、2015年)

※6月9日に2297冊目を追加しました(1冊、書き忘れていました)。

 


中学校での組体操事故のことで、練馬区役所に連絡をしてみました。

2016-06-08 15:02:04 | 受験・学校

この件に関して、先ほど以下のような連絡を、練馬区役所のホームページからさっそく送りました。

さてさて、どういう反応をするかな?
ついでにいうと、こういう風に働きかけをしないと、「指針」はおそらく有効活用されないと思います。

また、ネット配信の記事を見て「けしからん!」と関係者間で怒っているだけでは、今後は何も動かないでしょう。

<以下、練馬区役所ホームページから送信した内容>

はじめまして。私は京都精華大学の教員で、学校事故に関する研究に従事している者です。

また、この3月末まで、文科省の「学校事故対応に関する調査研究」有識者会議委員を務めておりました。

さて、本日ネット配信された下記の東京新聞の記事によりますと、練馬区内の中学校で組体操の練習中に事故が起きて、2か月の重傷を負ったとあります。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201606/CK2016060802000117.html

(組み体操の練習中に落下し骨折 注意喚起の通知後、練馬の区立中で:東京新聞2016年6月8日)

このことに関しては、文科省が今年3月末に出した「学校事故対応に関する指針」に即して、早急に調査・検証を行ったり、被害にあった子どもとその保護者に対する対応を、練馬市教委及び当該中学校として行う必要があると考えますが、すでに実施しておられますでしょうか?

もしも実施しておられるようでしたら、どのようなことに今、取り組んでおられるのか、ご教示いただきたく思います。

また、まだ実施していないようでしたら、早急に上記「指針」に即した取り組みが求められるところですので、実施をお願いしたいと思います。

なお、もしもこの件についてお手伝いが必要でしたら、遠慮なくおっしゃってください。


全国学校事故・事件を語る会の大集会(全国集会)無事終了です。

2016-06-06 10:24:18 | 受験・学校

http://www.kobe-np.co.jp/news/kyouiku/201606/0009155878.shtml

(神戸新聞NEXT 2016年6月5日:神戸で学校事故・事件を語る集会 国の対応指針議論)

http://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20160605/5848051.html

(NHK関西ニュース 2016年6月5日:学校事故対応 指針めぐり意見)

あらためまして、日付が変わって昨日になってしまいましたが、全国学校事故・事件を語る会の2日間、ご参加いただいたみなさん、運営のみなさんにはたいへんお世話になりました。

さて「針のむしろ」席と呼んでいるシンポジウムの基調報告の役を終えて、私はようやく、文科省「学校事故対応に関する調査研究」有識者会議での自分の「指針」づくりの作業がひととおり、終わったな、ということを実感しました。

まあ、有識者会議に居たときの自分の緊張状態が解けて、その分「もとの住友にもどった」といえばいいでしょうか

とにかく、いつものシンポジウムの「針のむしろ」状態の緊張感を持続したまま、東京まで2年間、ほぼ隔月1回ペースで出入りしていましたから。

なにしろ「住友1対10+文科省」くらいの緊張感で最初、東京まで通ってましたからねえ。

当初、自分以外の有識者会議の委員は、すべて文科省の決めた筋書きに何の疑問を持つこともなく、その路線を「容認・承認」するために居るようなもの、と思い込んでましたから。

でも、私は毎年の「語る会」に出て、被害者家族・遺族のみなさんの「しょうもない『指針』つくったら承知しないぞ」という思いと、「でも、わずかでもいいものができる可能性があるなら、それに賭けてみたい」という思いの両方をひしひしと感じている。そんな状況のなかで2年間、東京に通ってましたので。

でも、そんなプレッシャーや責任を感じていた有識者会議の委員、他にどれだけいたかしら?

だから、あえて私、議論の主導権を握るつもりで好き放題「先手必勝」みたいな思いで、毎回の有識者会議で口火切るような発言(それも、いちばん文科省に対してはきつい言い方)をしてきました。

また、その発言を受けて、ひとり、またひとり・・・という感じで、有識者会議の他の委員の発言が徐々に変わってきたことも、とてもありかたかったです。

そして、私にとっての最大の「援軍」は、やはり遺族(団体)ヒアリングで発言されたり、とにかく要望や意見を文書で送ってくださった当事者のみなさん。実際にはどこまでご意見を反映することができたのか、とても心もとないのではありますが・・・。また、何度も傍聴の形で参加された取材陣のみなさんですね。

この場をお借りして、あらためてお礼申し上げます。

それにしても・・・。この2年間の有識者会議と「指針」づくりのプロセスで明らかになったのは、大学の研究者や各分野の専門家など「同業者」の頼りなさです。

他の分野はさておき、自分の領域である教育学でいいますが、「何人、今日のシンポジウムの議論を黙って1日、あそこに座って聴いていられるのか?」とか、「何回、語る会あるいは各地ででき始めているのか被害者家族・遺族の団体に続けて足を運ぶことができるのか?」と思ってしまいます。

本気で学校事故・事件研究やりたかったら、教育学の「同業者」は「まずは、ここへ出てこい。出続けろ」とまで思います。

それとともに今日の議論などでもあらためて思ったのですが、従来型の「危機管理」という発想をできるだけ早く捨てて、<重大事故・事件発生後、「亡くなった子どもと遺族」あるいは「深く傷ついた子どもとその家族」を真ん中に据えての学校というコミュニティの再生>という大きな視点、理念の軸みたいなものを持たない限り、今後の事後対応(事実関係の共有に向けた調査・検証と再発防止策づくり、被害にあった子どもとその家族・遺族対応、学校の他の子どもや保護者への対応、教職員への対応等々)のよりよいあり方は検討すらできないのではないかと。

そして、その大きな視点や理念の軸みたいなものがあって、はじめて当事者のみなさんと、さまざまな領域の研究者・専門家がどこに、どのように関わってくるのかということも描けるようになるのではないかな・・・なんて思ったりもします。

ちなみにこの点では、今日の帰り道に話した限り、数式と図形を描いてものを考える「理系脳」の内海千春さん(語る会の代表世話人のおひとり)と、ひとつのことばからいろんなイメージを膨らませて表現をする「文学部脳」の住友との間で、かなり一致しているような気がします。

ただ、内海さんが数式と図形で描いたり捉えたりものを、読み物や話しことばで翻訳するというのか、あるときは小説やドキュメンタリーで、あるときは詩で、あるときは論説文で、またあるときは落語や講談で、場合によれば短歌や川柳で・・・と、多様なことばの表現にしていく必要性は感じますけど・・・(笑)

そして、この重大事故・事件発生後の「学校というコミュニティという再生」という課題へのチャレンジって、これこそまさに自治体の教育経営、学校経営の課題なんじゃないですかね。

だからこそ、教育学の「同業者」たちは、本気で学校事故・事件の問題を扱いたかったら、「まずは、ここへ出てこい。出続けろ」と思ってしまうんですよねえ・・・。でないと、いつまでたっても私、あの「針のむしろ席」から降りることができない・・・。