昨日、ある会合で、大阪市内の旧青少年会館を使って、地元の小学生の子どもたちを集めて子ども会活動をしている方の話を聴きました。その地区では、高校生や地元の若者たちの支援を得て、この夏休み期間中、ほぼ毎日、子ども会活動をやろうとがんばっているとのこと。また、去年の夏休みもほぼ毎日、子ども会活動をやりきったとか。学期中にも旧青館内にうまく場所をキープして、何らかの形で活動を続けてきたそうです。こういう話を聞くと、なんだかうれしくなってきますね。
また、最近定年退職された元青館指導員の話によると、今、その子ども会が取り組んでいる活動の様子は、青館事業が始まる前の「解放子ども会」の取り組みととてもよく似ているとか。そんなところから、「過去の歴史に学ぶ」ことの重要性を感じます。もしかしたら、30年くらい昔の取り組みのなかに、今後の子ども会活動のあり方を考えるヒントが詰まっているかもしれないからです。
それから昨日、大阪人権博物館のホールで開催された和太鼓コンサートを見てきました。なかなか、面白かったです。太鼓のリズムを聞いているこちらも感じることができたとともに、太鼓をリズミカルにたたく若者たちの体の動きが、まるで創作ダンスか何かのような、身体表現のパフォーマンスでも見ている感じになりました。演じている若者たちのものすごくエネルギーが伝わってきたことと、この和太鼓コンサートに向けて、相当、若者たちが厳しいトレーニングを積んできたんだろうな・・・・ということも伝わってきました。
それこそ大阪市などの行政当局が今、「文化を基盤としたまちづくり」だの「創造都市戦略」というのであれば、和太鼓コンサートのような若者たちの文化活動はもっと積極的に位置付けられていいだろうし、そのための練習場所として旧青館のような施設がもっと積極的に活用されてしかるべきだし、こうした若者たちの文化活動に小学生たちの子ども会などが触れる機会がたくさんあってしかるべきだろうし・・・・。
そして、「人権文化のまちづくり」とか「人権文化の構築」とか、私ら(子どもの)人権論の研究者がいうのであれば、和太鼓サークルや子ども会活動など、もっと、こうした地道な取り組みを地域で続けている人びとと交流して、こうした活動が活性化するための条件整備に向けての政策提言づくりだとか、実践的なノウハウに資するような情報提供とか、そういったことにもかかわっていく必要があるのではないか、と感じました。
しかし、なんか旧青館での地元の人たちの取り組みにかかわればかかわるほど、次々に教育(学校教育、社会教育・生涯学習の両方)、福祉(主に児童福祉だけど)、まちづくり・文化振興など、いろんな課題が見えてきて、なかなかたいへんだけど、面白いです。かかわればかかわるほど、これまでの(子どもの)人権論の「弱い」部分がわかるような、そして、その「弱い」部分を、地元の人たちと私らがいっしょに変えていこうとしているような、そんな感触を抱いています。
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