気付けばもう3月7日。月日がたつのは早いですね。今日も日曜日なので、先週からはじまったトロピカルージュプリキュアの話を書いておきます。もちろん今朝の放送分についてのコメントです。
さて、例年のプリキュアはだいたい春先の劇場版公開までの間に、新しいシリーズのプリキュアをひととおりそろえて、物語の基本的な設定を説明し終えるような内容になっています。また、その間にプリキュアたちの最初のチームワークもできあがってくる…という感じになるわけですが。
ただ去年以来の新型コロナ禍の影響は今もなお続いていて、この3月の劇場版公開も「新旧プリキュア引継ぎ」というよりは、前作「ヒーリングっどプリキュア」の秋の劇場版+短編でトロピカルージュプリキュアを見せるって感じになりそうですね(CMなどの予告を見ている限りですが)。というわけで、今日の放送分を見た限りでは、ゆっくり、ぼちぼちと、今回のトロピカルージュプリキュアは、「仲間さがし」をやっていく雰囲気がでていました。
さて、今日の放送分は、深い海底にある人魚の国を「あとまわしの魔女」たちの攻撃から守るため、プリキュアを探してくるように女王に命じられたローラ(=人魚です)と、ローラと出会ってプリキュアの力に目覚めたまなつ(キュアサマー)が、お互いにお互いの存在を必要としていることを確認するというストーリーでした。なおかつ、先週の初回放送分にもコスメ店でちらっとでた女の子、涼村サンゴが、どうやら2人目のプリキュア(キュアコーラルというそうな…予告編ではそう言っていました)として登場しそうだという雰囲気も、今回の放送分ではただよわせていました。
実際の今回の放送分をふりかえってみますと…。まず冒頭で、ローラは女王からプリキュアの変身に必要なコンパクトを4つ預かっていることが語られます。まなつ=キュアサマーが1個使うとすると、あと3人プリキュアがいることになりますね。だからローラは「プリキュア候補を街に出て、まなつといっしょに探したい」と思うわけですが…。まなつはローラの話を上の空で聞いています。というのも、まなつの転校初日。今日が都会の中学校の入学式で、まなつは「中学に入学したらどの部活に入るか?」ということしか頭にないようです。なにしろ中学校に入ったらまなつは「やりたいことがいっぱいあって、迷ってしまう」ほどのようですから。
まなつの入学した中学校は「あおぞら中学校」で、担任は桜川咲先生という若い英語の教員。まなつは教室で、真っ先に、自分が南の島からやってきたことを自己紹介で語ります。その自分の席の前に、サンゴが座っていました。「あれ、コスメ店で前に会ったよね?」とまなつが声をかけると、その店は自分のお母さんがやっている店だといいます。学校からの帰り道、そのコスメ店(=プリティホリックという名前だそうな)に寄って、まなつはサンゴの母親に会います。そのコスメ店の2階には、どうやらカフェもあるようです。まなつは「サンゴはプリキュアになれそう、癒される感じ…」と思います。
一方、まなつの帰りが遅いと家で待っていたローラは、自分の入っていたオーシャンプリズムミラーというアイテムから抜け出し、勝手にまなつの家のお風呂に入ってしまいます。学校から戻ったまなつは、お風呂にいるローラを見て「お母さんに見つかる!」といい、お母さんの働く水族園の使われていない小さなプールにローラを連れて行き、夜遅くまでそこに過ごします。そこでローラから、人魚の国の話を聴きます。
ローラは人魚の国は深海にひっそりとある小さな国で、人魚と妖精が楽しく暮らしているところだといいます。「行ってみたい!」というまなつに対して、ローラは「プリキュアを集めて、あとまわしの魔女を倒してから連れていく」と言います。あとまわしの魔女は、どうやら人々のやる気が満ち溢れている世界が嫌いなようですが、なぜ人々のやる気を奪うのかはわかりません。それと、ローラはここでプリキュアを集めて手柄をたてて、次期女王の座を狙っているようです(=そういう意味では「やる気あり」ですね)。
ただ…。ここから先、まなつとローラは、はじめてケンカしてしまいます。まなつはプリキュアのことよりも、「友達いっぱいつくって、楽しい中学校生活を送りたい」と言います。ローラは「地球の危機を救おうとは思わないの?」と言ってしまいます。ただ、そのときに女王に言われた「人間と人魚の心が通じあったとき、コンパクトの鍵が開いてプリキュアになれる」ということばを、ローラは思い出します。
翌朝、寝坊をして大急ぎで学校に行くまなつに、ローラは「私もつれていって。学校でプリキュア候補を探すから」と言います。しかたなくまなつはローラを連れていくのですが…。ローラは退屈して、学校の池にローラの入ったポットをまなつが落としたのをいいきっかけにして、その池で泳ぎ始めます。「学校に人魚が出た!」と大騒ぎになるのですが、そのときがちょうどまなつの楽しみにしていた部活オリエンテーションの時間。まなつは大慌てでローラを見付けて、なんとかポットにもどします。でもローラは「まなつはのんきすぎ。(地球の危機に)部活やってる場合なの?」と言ってしまいます。「もう、ローラのことなんて知らない!」といって、まなつは部活オリエンテーションにもどり、ローラは再び「他のプリキュアを探すわ!まなつよりも話のわかるプリキュアいるはず」といって出ていくわけですが…。
2人がケンカをしている間に、街のなかに「あとまわしの魔女」の手下・チョンギーレ(どうやら魔女の家のシェフのようですが)と、ヤラネーダという怪物が現れます。チョンギーレは「食べるのをあとまわしにしても麺がのびないラーメン」を作って、「あとまわしの魔女」のところに置いて出撃したようです。そのヤラネーダの出現に、ローラが気付きます。ローラはそのへんにいる人たちにコンパクトを見せますが、一向に反応しません。誰もプリキュアにはなってくれないのです。
一方「プリキュア、プリキュア、そればっかりは嫌。楽しい中学校生活を送りたい」と願うまなつですが、「あれっきりでローラと最後になるのは嫌だ」と思い始めます。そして「ムダなヤル気パワーをいただく」とローラをヤラネーダが攻撃しようとしはじめたとき、ローラを助けにまなつがやってきます。まなつは「後悔したくない。ローラとずっと友達でいたい。学校も、プリキュアも、両方ともめいっぱいやる!」と言います。するとローラのもっていたコンパクトが反応して、キュアサマーにまなつは変身します。そしてローラは自分の持っていた「マーメイドアクアポケット」に、人々の吸い取られたやる気を取り戻して、キュアサマーに託します。キュアサマーはそのやる気をつかって、「おてんとサマーストライク」という技を出して、ヤラネーダを退治します。ここでチョンギーレは退却します。
ラストはローラが「ありがとう、まなつ。これからもよろしくね」という場面で終わりですね。まあ、そんなわけで、毎年のシリーズの最初の方ででてくるプリキュアと妖精さん(今回は人魚ですが)が仲たがいをして、でも、結果的にふたりの関係が深まっていく…という、そういう展開の2回目でした。次回は先ほども書きましたが、予告を見る限りキュアコーラルが登場するということ。どうやらそのキュアコーラルになるのは、今回登場したサンゴちゃんのようだ…というのが、私の推測です。