できることを、できる人が、できるかたちで

京都精華大学教員・住友剛のブログ。
関西圏中心に、教育や子ども・若者に関する情報発信を主に行います。

2019年3月10日(日)の子ども情報研究センター公開講座のお知らせ

2019-02-25 11:12:54 | 受験・学校

今回は公開講座の案内です。詳しいことは画像で確認してください。

2019年3月10日(日)午後1時から、大阪・弁天町のHRCビル4階の研修室にて、子ども情報研究センターの子ども人権・子育ち連携合同部会の公開講座があります。

テーマは「子どもの人権の視点から見た『10の姿』と『道徳科』」です。

参加申込は、子ども情報研究センターの方へお願いします(画像のなかに連絡先が書いてあります)。

ちなみに、私はこの日、後半部分で、各地の教職員研修などで「道徳の教科化」について話をしてきたことを、あらためて内容を整理して話す予定です。


今日(2月24日)のプリキュアの話です。

2019-02-24 09:40:02 | プリキュア話

おはようございます。

先ほど今朝のプリキュアおわりましたので、今日もコメント書いておきます。

要点を5点に整理しておきますね。

(1)キュアソレイユ(天宮エレナ)がいよいよ登場

先週から予告されていましたが、今週からキュアソレイユが登場しました。天宮エレナちゃん、ひかるちゃん(キュアスター)の通う中学校の1年先輩、3年生です。この中学校(観星(みほし)中学校)の「太陽」と言われるくらいの人気者ですね、エレナちゃん。

先週、ひかるちゃんとララちゃん(キュアミルキー)が大ゲンカしていたのを止めてもらったので、そのお礼を言いにいくというところから、エレナちゃんの人物紹介中心に今日の物語がスタートしました。

ちなみにエレナちゃんはスポーツが得意で、エレナちゃんの下に弟や妹が5人います。ただ、いろんなスポーツ系の部活のお誘いを断って、放課後は弟・妹の面倒を見たり、家業の花屋の手伝いをしています。その花屋にひかる・ララのふたりが出向き、弟・妹が妖精フワをぬいぐるみだと思って遊んでいるうちにいろんな話をする…という場面が描かれていました。そうそう、弟のなかにひとり、ずっとスマホをいじっているだけっていう、小学校高学年から中学1年生くらいの子がいました。この子は今後、今年の物語の展開のなかで、きっと何かあるんでしょうねぇ。

それから、この花屋さんの名前は「ソンリッサ」。エレナちゃん曰く「パパの国のことばでは『笑顔』という意味」だそうです。なので、どうやらエレナちゃんのパパはスペイン語圏出身者のようですね。いよいよプリキュアも多文化共生社会を描く時代に入りました。

さて、エレナちゃんがキュアソレイユに変身したきっかけですが、キュアスター・キュアミルキーが敵に取り囲まれ、フワが敵につかまりそうになったとき。そのフワを泣かせない、フワの笑顔を守るという気持ちが高まったときに、プリキュアに変身するために必要なペンダントとペンがでてきて、キュアソレイユに変身しました。

その変身後、キュアソレイユは「守るものがあればあるほど、力がでる、強くなる。みんなを笑顔にと思うと力が出る、みんなの笑顔が力をくれる」と言ってましたね。これはキュアソレイユ自体がそういう子だということもありますが、プリキュアがずっとこういう存在だという面もあります。ちなみに、今回の敵たちは、「守るものがあればあるほど、力が分散されて弱くなるはずだ」といって、キュアスター・キュアミルキーをバラバラにして、フワを守れなくする作戦をとっていました。

(2)だんだん「敵」の姿がオモテに出てくる

一方、今回プリキュアたちを攻撃してきた敵は、先週と同じく天狗のようなランジョウでした。でも、その前に、カッパードがどうやら敵の母星のようなところへ行って、新たな指令を授かっていました。その指令の内容は、プリキュアたちのもっているペン(変身の時などに使う)を手に入れて、「あのお方」の力を復活させるというもの。

その指令を出していたのがガルオウガという幹部で、そのガルオウガのアシストをするかたちで、一つ目小僧のようなアイワーンという人物も敵の組織にいました。このアイワーンが、プリキュアたちの持っているペンに反応するレーダーのようなものをランジョウやカッパードに授けていました。

ちなみに、オープニングの映像を見ていて気づいたのですが、当初黒くシルエットだけの存在だった敵が、毎週だれか登場するたびに、カッパード、ダンジョウという風にリアルに描かるようになっています。きっと前半の敵がすべて出そろったら、この黒いシルエットもなくなるのでしょう。

(3)ララちゃんの星には学校はない
あと、何気なく出てきたセリフなんですが、実はララちゃんの生まれ育った星には学校はないそうです。なんでもAIが教えてくれるので、ララちゃんの星には学校はないのだとか。
今回も宇宙船の修理をしているララちゃんのところに、ひかるちゃんがおにぎりを届けに来ました。そのときひかるちゃんが観星中の制服を着ていたので、「どこに行くの」「学校」「学校ってなに?」みたいなやりとりをしていました。

ということで今回、ララちゃんはひかるちゃんに連れられて学校に行き、エレナちゃんたちに会うわけですが…。たぶん今後の物語の展開のなかで、ララちゃんをどこかで「転校生」扱いにして、クラスに入ってくるのではないかと。

まあ、こんなところから、今年のプリキュアは多文化共生とともに、AIの時代になっても「それでも学校が子どもにとって大事な場であるとしたら、どういう場なの?」ということを描こうとしているのかな、とも思いました。

(4)来週はいよいよキュアセレーネ(香久矢まどか)が登場します。

もう今週から香久矢(かぐや)まどかちゃんが、観星中の「生徒会長」として登場しているんですが、来週からはいよいよキュアセレーネとして変身、登場します。

天宮エレナちゃんが観星中の「太陽」だとしたら、こちらのまどかちゃんは「月」として、みんなから注目を集めている存在のようです。

ただ、このまどかちゃん、ひかるちゃん・ララちゃんが学校につれてきたフワを見て、何か気付いたようです。どこかでフワの存在、知っていたのでしょうかね?

(5)おうし座のプリンセスの指示があるようです

これもなんでもない一場面なんですが、今日、プリキュアたちの持っているトゥインクルブックに、ひかるちゃんがペンでちょうど点と点をつないで絵を描くようにすると、ケーキがでてくる場面がでてきました。そのケーキをフワがおいしそうに食べている…という場面なんですけどね。

そのときに、タコ足の宇宙人のプルンスが「おうし座のプリンセスが『フワを育ててください』と言っていた」という話をしていました。どうやら今年のプリキュアたちも、妖精フワを1年間かけて育てるようですね。だからこそ、キュアソレイユのような「幼いものを守る」というプリキュアの存在が大きいのだなぁ…って思いました。

ということで、今日のプリキュアへのコメントでした。


「大津いじめ自殺事件」の判決に寄せて

2019-02-20 15:19:58 | 受験・学校

社説 大津のいじめと自殺 因果関係を明確に認めた 毎日新聞2019年2月20日 東京朝刊

 

昨日からこの大津のいじめ事件の判決に対して、「きっと私だけが感じているであろう【もやもや感】」。それを記しておきます。

まあ、新聞報道などを通じて、ご遺族やその支援者、弁護士や(教育)法学関係者が「画期的だ」とか高く評価されるのは、それはそれで理解可能だ、という前提ででてくることなんですけどね。なので、「きっと私だけが感じているであろう【もやもや感】」なんですが。

さて、私の見たところ、今回のこの判決がでてきた背景には、次のようなプロセスがあってのことと思われます。私の『新しい学校事故・事件学』を読まれた方は、「ハの字図」と「AB図」を思い浮かべながら、以下の文章を読んでください。

A:自殺の背景調査の指針にもとづいて、学校がアンケート等々の初期調査を行い、その時点で開示できるものは一定、遺族にも開示していたこと(=だからこそ、遺族は民事訴訟を提起して、そこで「蜂を食べさせられようとしていた」等々の周囲の子どもたちの証言を裁判所に出すことができた)。

B:民事訴訟の段階でAの内容が明らかになり、マスコミ報道で大騒ぎになった。その結果、市長があらためて調査委員会を立ち上げ、詳しい事実関係や背景要因等を調べて、2013年の1月末には報告書をまとめて提出した(=だからこそ、大津市側は早々とその結果を重く受け止め、遺族側との和解に応じた)。

C:Bまでの経過があるがゆえに、民事訴訟の場で最後まで問題として残ったのは、なかなか事実関係や因果関係を認めない加害生徒とその保護者への対応だけになった。つまり、民事訴訟での論点は、被告側の主張をどう扱うかという点に絞られてきた。

D:でも、原告たる遺族の側からA・Bの経過をふまえて出されたさまざまな証拠等々を、被告側からいっぺんに覆すような対応は、おそらく困難であったと思われる。

E:とすれば、裁判所としても「原告勝訴」という判決を出しやすかった、ということになる。

ざっと、こういうプロセスあっての「原告勝訴」なんですよね。少なくとも、私にはそのように見えます。

ですが・・・。およそこれまでの学校事故・事件訴訟、特に「いじめ」に関する訴訟では、このAやBに相当する段階に、さまざまな妨害が入ったり、事実の隠蔽が行われたりしてきた。なので、「原告たる遺族自身が、支援者とともに、一からこのA・Bに相当する作業をやらざるをえなかった」のが実情だったわけです。当然、そうなると、大津のこのケースに匹敵するくらいの情報は、原告側には集まらないわけで…。そこで、圧倒的に原告不利な状況のまま民事訴訟が営まれ、判決でなかなか原告側の訴える事実経過や因果関係が認められないという傾向が続いてきた、という次第かと思います。

なので…。この判決が「画期的」という評価のウラに、「実はこれまでのいじめ訴訟は、原告たる遺族に何も事実関係等が知らされないまま、きわめてアンフェアなかたちで訴訟が行われてきたのではないか?」という疑問があってしかるべきなんですよね。そういう論点って、まだ昨日、今日の新聞報道での識者コメントにはでていないですよね?

と同時に、「今後もAやBの段階への対応、つまり初期調査や調査委員会への対応をきっちりしておかないと、遺族やその支援者を中心とした当事者サイド、せっかくいい判決がでても、何かと足元からひっくり返されますよ」ということも私、思ってしまうわけです。

ということで…。「今回の判決を今後に活かして」と思えば思うほど、「学校側に主体的に初期調査を行い事実を公表できるような、そんなセンスとスキルを磨くこと」「調査委員会の実務担当者のセンスとスキルを向上させること」だとしか思えない私がいます。ここ、ほんと早急にテコ入れして、少なくとも大津のレベルにまでもっていかないと、他で同じようにいくかどうか・・・というところでしょうか。

あと、「首長や政治家のクリンチ作戦」も、今後は要注意です。本来はいじめが起きた公立学校の劣悪な条件整備だとか、事後対応がうまくできない教育行政をつくってきた責任の一端は、首長や地方政界・国政の政治家の側にもあるはずです。でも、そこが十分に問われることもないまま、気付けば首長や政治家が遺族の訴えに飛びつき、学校や教育行政を責める側にまわる。そうやって自分が問われないようにする。そういう恐れも「無きにしも非ず」ですね。すでに橋下徹という体罰肯定論者が、当時の大阪市長として、桜宮高校事件のときに、これ、やりましたから。

ということで、きっと私だけしか感じていないであろう、この判決に対する【もやもや感】を、今の時点で表明しておきますね。



最近読んだ本をまとめて紹介(2822冊目~2838冊目)

2019-02-20 14:50:42 | 本と雑誌

またまた、最近読んだ本がたまってきたので、いつものとおりタイトルや著者名程度ですが紹介しておきます。

2822冊目:大阪を知り・考える市民の会『公園は「誰」のもの?~大阪城公園編~』2019年2月

2823冊目:波多野澄雄・戸部良一・松元崇・庄司潤一郎・川島真『決定版日中戦争』新潮新書、2018年

2824冊目:鈴木晶『フロムに学ぶ「愛する」ための心理学』NHK出版新書、2019年

2825冊目:森博嗣『読書の価値』NHK出版新書、2018年

2826冊目:小林美希『ルポ中年フリーター 「働けない働き盛り」の貧困』NHK出版新書、2018年

2827冊目:池上正樹『ルポひきこもり未満 レールから外れた人たち』集英社新書、2018年

2828冊目:末延芳晴『慶應義塾文学科教授永井荷風』集英社新書、2018年

2829冊目:石原俊『硫黄島 国策に翻弄された130年』中公新書、2019年

2830冊目:ナオミ・クライン(幾島幸子・村上由見子訳)『ショック・ドクトリン(上)』岩波書店、2011年

2831冊目:ナオミ・クライン(幾島幸子・村上由見子訳)『ショック・ドクトリン(下)』岩波書店、2011年

2832冊目:水島広子『思春期の意味に向き合う』岩崎学術出版社、2012年

2833冊目:水島広子『トラウマの現実に向き合う』岩崎学術出版社、2010年(もしかしたら読んだのは二度目かも? 今は文庫本で出ているので、そのURLにリンクをはります)

2834冊目:木下武男『若者の逆襲 ワーキングプアからユニオンへ』旬報社、2012年(この本も、もしかしたら読んだのは二度目かも?)

2835冊目:ガート・ビースタ(藤井啓之・玉木博章訳)『よい教育とはなにか 倫理・政治・民主主義』現代書館、2016年

2836冊目:原沢伊都夫『異文化理解入門』研究社、2013年

2837冊目:多文化間精神医学会監修『あなたにもできる外国人へのこころの支援』岩崎学術出版社、2016年

2838冊目:石河久美子『異文化間ソーシャルワーク』川島書店、2003年


今日(2月17日)のプリキュアの話です。

2019-02-17 10:40:06 | プリキュア話

あらためまして、おはようございます。今日も日曜日ですので、いつもどおり今朝のプリキュアへのコメント書いておきます。

その本題に入る前に一言。先週の日本スクールソーシャルワーク協会の冬季研修会・専門講座や、昨日の学校福祉研究会など、ここのところ、私のプリキュア話にいろんな方々が興味を示してくださっています。それはたいへんありがたいことなのですが…。世の中のオタクさんたちは私以上にいろんなことご存知ですので、そのレベルに達するまでは、まだまだ修業が必要。ということで、このプリキュア話で本を書いたり講演できるようになるまで、まだもうちょっとお時間をください。

さて、今朝のプリキュアですが。これから3月中旬の劇場版映画公開までの回を使って、3人目、4人目のプリキュアを出してきます。すでにオープニングの動画などで、今年のプリキュアは「当面4人」ということがわかっています(ピンク、水色、黄色、紫)。また、ピンクはキュアスター(ひかるちゃん)、水色はキュアミルキー(ララちゃん=宇宙人です)とすでに登場しているキャラがあります。なので、これからは黄色と紫のプリキュアをどうやって登場させるか、これが当面の物語の見どころです。

それでですね…。今回、天宮えれなという女の子がでてきました。よく日焼けした肌で、ちょっとテニスの大坂なおみ選手風。ひかるちゃんの通う中学校の先輩(その学校・観星中学校の「太陽」と言われているそうな)で、弟や妹が多くて、家業の花屋をお手伝いしているようです。この子がどうやら3人目、黄色のプリキュア(キュアソレイユ)として次週以降、登場してくる見込みですね。

そして、そのえれなちゃんを登場させることが自然な感じになるように、また、今後の物語がどうやって展開するかをイメージさせるように、今回の放送分はつくられていたように思いました。

たとえば今回、自分たちがプリキュアになるために持っているペンダントとペン、これをつかって、ひかる&ララの2人組は「プリキュアの力」を探しに街に出かけます。でも、何事もAIに相談してその分析結果を待ってから動くララちゃんと、自分の直感を信じてすぐに動いてしまうひかるちゃんは、何をやっても意見がちがって、けんかになってしまいます。かなり激しいけんかになって、妖精のフワが泣き出したりするくらいです。ちなみに、ふたりがそのけんかを街のなかでやっているときに、えれなちゃんが止めに入って、「おたがいの話をちゃんと聴こう。いつも弟たちにもそう言っている」と伝えて帰ります。どうもこんな感じで、今年のプリキュア、お子さまたち向けに「友達と仲良くつきあう方法」みたいなのを示すようですね。

さて、どうやらこのペンダントとペンは、「12星座のプリンセス」の力を見つけるために必要なもの。ペンダントがレーダーのような役割をはたし、プリンセスの力が見つかりそうな場所ではペンが光ったりする。おたがいの話をちゃんと聴き合うなかで、ひかる&ララのふたりはそのことに気づきます。

そして、ふたりが新しい光るペンを見つけたところへ…。今度はノットレイダーから新たな敵・テンジョウが現れ、その光るペンを奪います。どうやらテンジョウは先週まででてきたカッパードの仲間、お色気むんむんの女性で、鼻が高くてちょっと顔は天狗風、そして手下を多数連れそろえています。

この敵を倒すときに、最初に勢いよくキュアスターがツッコむんですが、テンジョウが手下につくらせたフォーメーションで簡単に蹴散らされます。そこでキュアスターはキュアミルキーに「どうやったら倒せるか、分析してほしい」と頼みます。そしてキュアミルキーとふたりでそのフォーメーションをぶち壊し、テンジョウからペンをとりもどします。そしてそのペンをつかって、キュアスターは新しい技・スターパンチを繰り出し、テンジョウたちをを追い払います。こうやって、けんかばっかりしていたひかる&ララは、すっかり仲良くなるわけですね。まあ、最初仲が悪くて、どこかでぴったり息が合うようになるというのは、いつものプリキュアのパターンですが。

テンジョウたちが去っていったあと、そのペンをペンダントに差し込むと、スターパレスの「おうし座のプリンセス」が登場します。おうし座のプリンセスは、残り11人のプリンセスを見つけないと、この宇宙から星がすべて消えてなくなる…という話をひかる&ララに聴かせます。まぁ、こんな調子で、今年のプリキュアたちはだいたい2~3回に1人ずつ、残る星座のプリンセスたちを見つけていくわけですね。

ということで、今回は次回にキュアソレイユが登場してもおかしくない話にしつつ、今後、なぜプリキュアたちが星座のプリンセスたちを探し求める必要があるのか、そんな説明をする回になった、ということですね

以上で、今朝のプリキュアへのコメント、おわりです。


今夜6時からの大阪市役所前ヒューマンチェーンに参加されるみなさんへ

2019-02-15 10:44:54 | 受験・学校

今夜6時から、みなさん大阪市役所前に集まってください。

残念ながら私は今日、これから神戸に出張です。

この時間帯に大阪市役所前に戻ってくることはできません。

でも、吉村市長+大森顧問の打ち出している教育施策に対して異議申立てをしたいという気持ちは、私にもあります。

なので、私はこうやってブログ(+ツイッター、フェイスブック等々のSNS)をつかって情報を拡散することでしかお手伝いできませんが、他の方々にぜひ、集まっていただければと思っています。

ちなみに・・・。

時には戦争や災害なども利用しながら、ひとりひとりを分断し、お互いに連絡がとりあえないようにして、強い心理的なショックを与え、恐怖と不安のなかで「これしか救いがない」みたいに思わせて、自分たちのやりたかった改革を人びとに押し付け、支配する。

一方で人びとの既存の生活基盤を破壊するような改革を推進しながらも、他方で恐怖と相互不信を使った支配で、人びとに「これしか道はない」と信じ込ませたり、思いこませたりする。

・・・これは、先日から読んでいるナオミ・クラインの『ショック・ドクトリン』(岩波書店)のなかで、新自由主義的な経済改革を各国で押し付けてきたときの手法として、くり返し語られていることです。

繰り返される公務員バッシングや学校選択制、「君が代」不起立教員への処分、そして今行われている「学力テストの結果で教員評価や学校予算に差を付ける」という手法等々は、まさに子ども・保護者・教職員・地域住民など、大阪に暮らすひとりひとりを分断し、互いに疑心暗鬼を起こさせつつ、自分たちの望む諸改革を押し付ける手法ではないかと思います。

こういう邪悪な改革手法に対抗する方法は、まさにヒューマンチェーンではありませんが、「こんなの、なんかおかしい」と思った人びとから順番に「手をつなぐ」ということかと思います。

また、手をつなぎあった人々が、「やっぱり、おかしいよね」と語り合って、自分たちのこころとからだとアタマを取り戻すことかと思います。

そして、そこからさらに、自分たちと「手をつなぐ」ことのできる人々を増やしていくことだと思います。
今回のヒューマンチェーン行動がきっかけとなって、大阪市内のあちこちで、さらに「手をつなぐ」行動が広がっていくことを、私としては強く願っています。


昨日(2月10日)のプリキュアの話です。

2019-02-11 21:10:35 | プリキュア話

昨日、おとといと、日本スクールソーシャルワーク協会の冬季研修会・専門講座があって、東京出張していました。一応、東京のホテルでもプリキュアは見たのですが…。もう一度、今朝、あらためて録画で見直しました。そこで、録画で見た昨日のプリキュアのこと、今のうちにコメントを書いておきます。

昨日は新シリーズ・スタートゥインクルプリキュアが始まって2回目の放送日でした。私が見たところ、昨日の放送分は2人目のプリキュア・キュアミルキーが登場するとともに、今年のプリキュアの物語の大枠をまずは示す回だったと思います。以下、2つに分けてコメントをします。

○キュアミルキー(=ララちゃん)について

今回から登場したキュアミルキーですが、先週、ロケットで宇宙からやってきたララちゃんです。そのロケットが故障して、同行していたフワとプルンスという妖精とともに、地球に不時着してしまいました。
ララちゃんは地球年齢でいうと13歳(=なので今までのプリキュアと同世代の扱いですね)。ただし、ララちゃんの暮らす惑星サマーンでは、13歳というと立派な「おとな」として扱われて、いろんなことに責任を持たなきゃいけないそうです。あと、ララちゃんからは触覚がでていて、ここから電流が流れます。その触角をさわるのがあいさつだったり、プリキュアに変身したときはその触角から電撃を飛ばすかたちで敵を倒します。

そうそう、ララちゃんの生きている世界では、「宇宙法」という法律で、他の星と交流のない星で人に姿を見られたら、100年間、宇宙旅行が禁止されるそうで・・・。なのでララちゃん、今回はひかるちゃん(=キュアスター)の家に行くとき、誰かに見つからないようにしていました。
とはいえ、街が一望できる丘の上(天文台がある場所ですが)で、天文台のおじいさんに声をかけられたりもしていたんですけどね、ララちゃん。そのときはことばが伝わらないので「外国の子ども?」と思われていましたね。

さて、このララちゃんですが、何か困りごとがあるたびに、ロケットのAIに相談します。そのAIが過去の記録データを参照して言ってくれることを手がかりに、ララちゃん、自分の行動を決めています。
そこでララちゃん、自分はひかるちゃんのようにプリキュアになれるかどうか、「その確率は?」とAIに問いかけたら…。まぁ、絶望的な数字がでました。でも、ひかるちゃんがプリキュアになれるかどうかの確率も、全く同じ数字でした。

また、このララちゃん、何かと決めつけがきつい感じですね。ロケットを自分で修理しようとしているララちゃんを気遣って、ひかるちゃんがおにぎり持ってくるんですが…。最初は「こんな石みたいなもの食えない」ってことを言って、自分の持ってきた宇宙食のグミを食べようとしました(=このグミは、どうやら今年のプリキュアのお菓子として売られるようです。CMがさっそく流れてました)。でも、「そういう決めつけはよくないよ」とララちゃんに言われ、一口、おにぎりを食べてみたら、これがすごくおいしくて…。

そう、この「決めつけはよくないよ」というセリフが、今回、後半のお話の伏線になっています。

実際、今回もノットレイダーのカッパードという敵が仲間を連れて現れ、フワをつかまえようとします。ひかるちゃんがキュアスターに変身して敵とたたかっているあいだ、ララちゃんがフワを抱いて逃げようとします。そんなララちゃんにカッパードたちが追いついたとき、キュアスターはララちゃんにプリキュアになるようすすめます。でも、ララちゃんが確率が…みたいなことを言いかけたとき、もう一度「きめつけはよくない」とか、「そんな確率は今までのこと」「大事なのはララちゃんがプリキュアになりたいかどうか」みたいなことをキュアスターに言われて…。それで、あらためて自分もプリキュアに変身したいと強く願ったときに、ララちゃんはキュアミルキーに変身することができました。

というような次第で、今回は「決めつけはよくないよ」というセリフが話をつくった感じでしたね。

○今年の物語の大枠について

今度は今年の物語の大枠ですが。どうやらフワとプルンスは、宇宙のはるかかなたにあるスターパレスというところで、12星座のプリンセスといっしょに暮らしていたようです。

ところがそのスターパレスにノットレイダーたちが攻撃をしかけてきた。そこで12星座のプリンセスたちがフワとプルンスを逃がして、伝説の戦士プリキュアを見つけて、プリキュアとともに宇宙を守るように…という話をした様子です。また、ララちゃんはこのフワとプルンスを守るために、ロケットで宇宙に出てきたようですね。

そして、その12星座のプリンセスたちはなんとかスターパレスを守ったものの…宇宙のあちこちに散ってしまったとか。ということで、これからプリキュアたちは、12星座のプリンセスたちを1年間かけて探していくことになりますね。

それから、ひかるちゃんの暮らす家のこと。今回、ひかるちゃんの部屋にララちゃんを連れていくのですが、そこで頑固で口やかましいおじいさんがでてきます。前回から祖父母と母親はでてくるのですが、ひかるちゃんの父親はでてきません。また、宇宙に関する本だらけの今のひかるちゃんの部屋は、もとは父親の書斎だったといいます。ひかるちゃんの父親にいったい、何があったんですかね? これも今後、謎解きが必要になってきます。

ほかにも、カッパードは今回、池につかって水分補給をしていたのですが(=なにしろ姿かたちが河童なので)、そのときに誰かと話をしていました。その声は女性だったのですが…。それはカッパードの仲間なのか上司なのか。敵の組織がどうなっているのか、これも今後知りたいところです。

そして、ララちゃん=キュアミルキーをあえて宇宙人(異星人)に設定したということ。これがどういう意味なのか、というところですね。どうも「異文化理解」が今回のプリキュアのテーマなのかな…と思ったりもしています。ただ、その「異文化」をどこか特定の国や地域の人びとで描くのではなくて、あえて異星人と設定して、アニメ制作陣が自由にいろんな想像ができるようにしたのではないかと。このあたりも今後、どんなかたちで異星人の世界を描いていくのか、興味深いところだなぁ…なんて思っています。

ちなみに、ララちゃんの育った星では13歳は「おとな」で「責任ある行動」が求められるという話をするのも、今までのプリキュアではなかった展開ですね。ただ、幼さ満開みたいなひかるちゃんと、「おとな」であらねば…というララちゃんとが、はたしてどこからうまく関係をつくることができるのか。次週予告ではさっそく2人はケンカするみたいですし…。そういう面でも、今後の2人の関係に注目です。もしかしたら3人目、4人目のプリキュアが、2人のケンカの止め役みたいに入ってくるのかもしれませんしね。

ということで、昨日のプリキュアへのコメントでした。


今日(2月3日)のプリキュアの話です(スタートゥインクルプリキュアはじまりました)

2019-02-03 10:08:32 | プリキュア話

いよいよ今日からプリキュアの新シリーズ「スタートゥインクルプリキュア」がはじまりました。

今日はまぁ、初回なんで、主人公のひかる=キュアスターが誕生するプロセスが描かれていました。

まず、このひかるちゃん、天体観測というか星を見るのが好きで、夜空を見上げて、星と星とを自由に線でつないで、自分の好きな星座の絵をノートに書き留めることを続けていました。

ある日、ひかるちゃんが夜空を眺めながら描いた妖精さんの絵から、「フワ」という妖精がほんとうにでてきました。そのフワに連れられてひかるちゃんは宇宙空間に行くと、ひとつだけなんだか暗い星を見つけて「あれ?」と思う。

・・・ここで目が覚めたので「夢か」とひかるちゃんは一瞬思うんですが、でも、やっぱり目の前にフワが居て、そのフワが窓の向こうに出ていってしまう。そこで、ひかるちゃんはお弁当をもって、フワを探しに行きます。

途中でひかるちゃんは自分が朝ごはん食べてないことに気づき、ふとドーナツ食べようと思って木の陰に座ると、そのドーナツをほしそうなフワが現れます。

ひかるちゃんがフワといっしょにドーナツを食べていると、そこに宇宙船がやってきます。その宇宙船から現れたのは、宇宙人・ララ(=この子は今後、キュアミルキーになります)と、プルンスと名乗る妖精(水玉みたいな感じです)。

このふたりはどうやらフワを探していた様子。また、ふたりは伝説の戦士プリキュアを探しているともいいます。

そこへ「ノットレイダー」のカッパードと名乗る敵が、数多くのUFOとともに現れ、ララやプルンスに攻撃を仕掛けます。その攻撃から逃れるために、ララ・プルンスの乗ってきた宇宙船にひかるちゃん、フワも乗り込んで、なんとまぁ、宇宙空間に出ていきます。

ここから先、カッパードたちがララたちの宇宙船を攻撃して、宇宙船の壊れた窓からフワが飛ばされて、宇宙空間に出てしまいます。そんなフワを助けようと思い、ひかるちゃんが我が身を省みず宇宙空間に出て、フワをつかまえます。フワといっしょにいると、ひかるちゃん、宇宙空間なのに自由に動けます。なんかフワには不思議な能力があるようです。

そういうフワの力がほしいと言って、カッパードがひかるちゃん・フワに攻撃をしかけてきたとき…。フワの力で、ひかるちゃんがキュアスターに変身するわけですね。

ちなみにキュアスターの変身には、ペンダントに何かペンのようなものを差し込むことが必要なようです。また、キュアスターは変身するときに歌をうたいますねぇ。

ラストは、そのカッパードを追い払ったあと、宇宙船が動かなくなって、ひかるちゃんたちの暮らす街に落ちてくる。その宇宙船が落ちてくる様子を、紫色の服を着た女の子と、こんがり日焼けした肌の女の子(=この2人はどちらもプリキュアになりますね、まちがいなく)がじっと見ていた。そんな場面で初回は終わりました。

まぁ、こんなかたちではじまったスタートゥインクルプリキュアですが、初回放送分を見て気付いたことがあります。それは複数の「お年寄り」が出ていたことですね。

たとえば、お母さんのつくったお弁当をもって、ひかるちゃんがフワを探しに行く場面で、まずはひかるちゃんの祖父母がでてきます。それから、ひかるちゃんが毎晩、星空を見上げながらつけているノートは、どうやら天文台にいるおじいさんにもらったものの様子。そのおじいさんも今回、登場しました。

今後もこんな感じで、「お年寄り」の登場場面があるんですかね? また、いよいよプリキュアは、こうやって、高齢者にも視聴者エリアを広げていこうとしているんですかねぇ。だとしたら、今後の展開に注目しなければいけません。