できることを、できる人が、できるかたちで

京都精華大学教員・住友剛のブログ。
関西圏中心に、教育や子ども・若者に関する情報発信を主に行います。

余計なことしてかえって混乱するくらいなら、教育予算だけ黙って潤沢につけて、あとは何もしないでくれ

2019-01-27 09:56:05 | 受験・学校

いじめ放置した教員は「懲戒」…改正法案提出へ(YAHOO!ニュース=読売新聞配信、2019年1月26日)

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190126-00050055-yom-soci&fbclid=IwAR3FtSoCSEg9rsWmz717BDb4KXA8Nim9TE1rFHAs8XdsDbKHR6sS4UvjbT4

この記事で示された「いじめ対応が不適切な教職員に厳罰(懲戒)を」という流れって、2006年の教育基本法「改正」やその頃の教育再生会議の頃から、ずっと続いている流れですね。

でも、そういう過去の議論の経過を知っていたら、すぐに気付くかと思いますが…。

いくら法整備を通して学校や教育行政の関係者に懲罰的な対応を行っても、実際にたとえば適切な現場対応のできる教職員・教育行政職員を育てたり、あるいは、現場対応について適切なアドバイスのできる研究者・専門職を育成したり、そして、そのための人員配置等々の条件整備(=これは大学などでの研究助成も含む)を行ったりしなければ、一向に「その法の趣旨どおりに動ける人が育ってこない」わけですわ。

その結果が、いまのありさま。いじめ防止対策推進法ができたって、実際にその趣旨どおりに学校や教育行政の現場レベルで適切に動ける人が少ないわ、調査委員会を適切に動かせるだけの研究者・専門職も育っていないわ、学校や教育行政の被害者本人及び遺族・家族への対応も一向に改善されないわ…という現状です。

なので、私の立場からすると、「こんな法改正で問題が解決するようなら、誰も苦労しないよ、まったく」という感覚しかありません。

また、本来、政治家がやるべきことは、上記のような条件整備等々に対して積極的になるよう文科省等々へ働きかけることかと。

でも、むしろ上記のような条件整備よりも、こういう懲罰的な法整備に熱心になればなるほど、政治家は「私ら、対策とるよう法整備を行いました」という「言い訳」のもとに、本来なすべき条件整備等々をサボりつつ、他方で自らの政治家としての責任逃れをする&近い国政選挙の争点化回避をすることが可能になります。
そして条件整備が整わない、人が育たないから、現場レベルの対応は一向に変わらず、引き続き問題が起こりつつづける。問題が起きたら起きたで、また懲罰的な法改正で責任逃れをする&近い国政選挙の争点化回避をする…。こういう悪循環を続けている限り、なにも子どもや教職員、保護者の暮らしている現実は変わりません。

ついでにいうと、またまた、記事によると、この件でも馳さんが動いているようですが…。この馳さんこそが、政治家のなかではクセモノです。いろんな人びと(たとえばいじめの被害者家族・遺族など)の陳情を「よく聴いてくれる人」らしいですが。でも、その話を聴いたあと、本当に適切な課題解決の道筋を示しているかというと、私から見ているとかなり、疑問です。ほかにも「クセモノだ」と思う人は与野党問わずいるのですが、あえて名前は伏せます。

「余計なことしてかえって混乱するくらいなら、教育予算だけ黙って潤沢につけて、あとは何もしないでくれ」

これが、いま、学校教育や子どもの問題に関して、与野党を問わず、国政及び地方政治を問わず、すべての政治家に対して望むことです。



今日(1月27日)のプリキュアの話です。

2019-01-27 09:32:19 | プリキュア話

先ほど今朝のプリキュアおわりました。

もちろん今日が今年のプリキュア=HUGっとプリキュアの最終回です。

さて、この最終回の物語なんですが、基本的な流れとしては、「新旧プリキュアの引き継ぎ」「未来からやってきた人たちとの別れ」「おとなになったプリキュアたち」の3つのパートで構成されていました。

まず「新旧プリキュアの引き継ぎ」ですが。今日はHUGっとプリキュアの物語のなかに、来週からのスタートゥインクルプリキュアの主役・キュアスターが登場していました。

前回、プリキュアたちがクライアス社の社長プレジデント・クライとの対決に勝って、再び世界が時間の流れを取り戻しました。それでもなお街には時々、トゲパワワに満ちた人がいる。そのトゲパワワに満ちた人が猛オシマイダーになってしまうので、やっぱりプリキュアたちが変身して退治している。そこへ、助っ人としてキュアスターが登場する。ざっと、こんな流れでしたね。

そうそう。ここでプレジデント・クライが砂漠のど真ん中みたいなところで懐中時計を取り出し、「再び世界が時間を取り戻した」なんてことを言っていました。

なお、次週予告は当然、スタートゥインクルプリキュアになるわけですが、その前にもキュアスターとキュアエールの新旧引継ぎみたいなやりとりの場面がありました。また、今日から番組中のおもちゃのCMは、スタートゥインクルプリキュアのものに切り替わっていますね(早い!)。

次に「未来からやってきた人たち」との別れですが。この最終回の前半部分は、未来からやってきた人たち(ルールーちゃん=キュアアムールとハリー、はぐたん、そして元・クライアス社の社員たち)とプリキュアたちがいっしょにすごす「最後の日」という設定でした。

ドクター・トラウムのつくった「未来に戻る列車」(=このあたりは魔法つかいプリキュアを思い出させます)に乗って、未来からやってきた人たちは帰っていく。その前に、最後の日を楽しく過ごそう…。でも、いざ実際にその列車が出発するときには、みんな泣いちゃう。はぐたんは「どうしてみんないっしょじゃないの?」という顔しているし…。それでも、いまの時代に残るプリキュアたちは、笑顔ではぐたんを送り出そうとする…。まぁ、前半部分ではここが泣けるところですね。

そして、「おとなになったプリキュアたち」のところですが。どうもプリンセスプリキュアで少し「おとなになったプリキュア」を描いて以来、魔法つかいプリキュアで本格的にみらい(=キュアミラクル。異文化理解や観光を学ぶ大学生)・リコ(=キュアマジカル。魔法学校の教師)のおとなになった姿を描き…。そして、キラキラプリキュアアラモードでも6人のプリキュアの「おとなになった姿」を描いてきました。今回もHUGっとプリキュアの「おとなになった姿」を「2030年」という設定で描いていましたね。ちなみに、今のプリキュアたちは13歳(中学2年生)なんで、25歳くらいを描くということになりますか。

それでですね…。まず、えみるちゃん(=キュアマシェリ)はドクター・トラウムらしき年配男性に、「心とからだが成長するアンドロイド」として、ルールーちゃんをつくってもらいます。このルールーちゃん、今はまだ幼い女の子なんですが、えみるちゃんといっしょに歌が歌えます。「ずっと、会いたかった…」という話ですね。

次に、さあやちゃん(=キュアアンジュ)ですが、念願の産婦人科医になります。なぜか元・クライアス社のダイガンらしき人物が、同じ病院で勤務しています。

このさあやちゃんが、なんとまぁ、はなちゃん(=キュアエール)の出産に立ち会い、赤ちゃんを取り上げるというのが、この最終回後半の物語。また、その出産には、ほまれちゃん(=キュアエトワール)がスケートの国際大会で金メダルをとったあと、かけつける。そのかけつけるときに空港でぶつかった人が、どうも元・クライアス社のパップルらしき女性だった…なんてエピソードも盛り込まれていました。

そのはなちゃんなんですが、ファッションデザイナーで、服飾ブランドのアカルイアス社の社長になってます。それで、社長室で産気づいて、さあやちゃんの勤務する病院に運ばれる、という流れですね。また、そのアカルイアス社の前で、小学生くらいのチャラリート、ジェロス、ジンジン、タクミ風の子どもが話をしていたり…。このへんにも、元・クライアス社の人物が出ていました。

あと、はなちゃんの両親もさあやちゃんの勤務する病院にかけつけるのですが…。そのときにスーツを着た人物が、なぜか顔だけ隠して描かれます。これがきっと、未来のはなちゃんの夫なんでしょうね。

そして、さあやちゃんとほまれちゃんに付き添われて、無事にはなちゃんは女の子を出産します。「名前はどうするの?」とほまれちゃんに聴かれたときに、はなちゃんは「もう決めてる。はぐみにする」と答えます。これで、この赤ちゃん、「はぐたん」と呼ばれるわけですね。ちょうどその直前のタイミングで、未来のプリキュア(=はぐたんの成長した姿)と、未来に行ったはずのハリーのイケメン風の姿も、ほんのちょっとだけですけど描かれます。

ということで、このHUGっとプリキュアの最終回も、「ほんと、よくできてるわ~」という回でした。たぶん歴代プリキュアのなかでも私、このHUGっとプリキュアが一番好きかもしれません(それまでは魔法つかいプリキュアだったのですが)。それ以前の物語の展開も大きいですけど、やはり最終回とか、最終回間際の数回の印象って大きいですからねぇ。また、見事にプリキュアたち+元クライアス社の社員たち+プリキュアの家族や同級生たちをひととおり、この最終回に登場させていたのも、すごいな~の一言です(ちゃんとアンリくんやえみるちゃんの兄も、他の同級生たちも出ていました)。

そうそう。先週の放送分に出ていた洋館の白い服のおじさん(=どことなくプレジデントクライ風)、あれはいったい、誰だったのでしょうか? 結局、この最終回ではわかりませんでした。

それと、スタートゥインクルプリキュアの予告でひとつ、気になっていることが。それは当面4人でてくるプリキュアのなかで、ひとり褐色の肌のプリキュアがいるということ。HUGっとプリキュアは「男の子だってプリキュアになれる」でしたけど、今度のスタートゥインクルプリキュアは人種や民族の壁を越えることを意識しているのかな…なんてことを思いました。もしそうだとすると、これもまた、画期的なことかなとも思います。次のプリキュアも注目していきたいところですね。


最近読んだ本をまとめて紹介(2806冊目~2821冊目)

2019-01-20 19:10:40 | 本と雑誌

この年末年始あたりに読んだ本がたまってきたので、またタイトルと著者名などくらいですが、ここで紹介しておきます。

2806冊目:本郷和人『承久の乱 日本史のターニングポイント』文春新書、2019年

2807冊目:阿部真大『「地方ならお金がなくても幸せでしょ」とか言うな!』朝日新書、2018年

2808冊目:山下祐介『「都市の正義」が地方を壊す』PHP新書、2018年

2809冊目:川田稔『昭和陸軍全史1 満州事変』講談社現代新書、2014年

2810冊目:川田稔『昭和陸軍全史2 日中戦争』講談社現代新書、2014年

2811冊目:川田稔『昭和陸軍全史3 太平洋戦争』講談社現代新書、2015年

2812冊目:小林亜津子『QOLって何だろう 医療とケアの生命倫理』ちくまプリマ―新書、2018年

2813冊目:桐光学園+ちくまプリマ―新書編集部編『続・中学生からの大学講義3 創造するということ』ちくまプリマ―新書、2018年

2814冊目:名古谷隆彦『質問する、問い返す 主体的に学ぶということ』岩波ジュニア新書、2017年

2815冊目:菊池聡『〈超・多国籍学校〉は今日もにぎやか! 多文化共生って何だろう』岩波ジュニア新書、2018年

2816冊目:松沢裕作『生きづらい明治社会 不安と競争の時代』岩波ジュニア新書、2018年

2817冊目:橋本健二『「格差」の戦後史 階級社会日本の履歴書』河出書房新社、2009年

2818冊目:大森昭生・成田秀夫・山本啓一・吉村充功『今選ぶなら、地方小規模私立大学~偏差値による進路選択からの脱却~』レゾンクリエイト、2018年

2819冊目:鈴木智彦『サカナとヤクザ』小学館、2018年

2820冊目:平井美津子『原爆孤児』新日本出版社、2015年

2821冊目:宇野重規『未来をはじめる 「人と一緒にいること」の政治学』東京大学出版会、2018年


今日(1月20日)のプリキュアの話です。

2019-01-20 19:05:29 | プリキュア話

つい先ほど、やっと今朝のプリキュアを録画で見ることができました。

いよいよHugっとプリキュアも、今回、ラスボスのプレジデント・クライとキュアエールの対決の回を迎えました。

最終回は来週ですけど、実質的には今回がラストのようなものですね。来週はキュアエールたちがプレジデント・クライを倒した「その後」を描くのと(=まぁ未来の世界からやってきたはぐたん、ハリー、そしてルールー(キュアアムール)と他のプリキュアたちとの「お別れ」になるんですけど)、2月からの新しいプリキュア(スタートゥインクルプリキュア)との接続の回になるので。

さて、今回のプレジデント・クライとキュアエールの対決ですが…。もう「キュアエールはすごい!」の一言につきます。今年のHugっとプリキュアで何度「キュアエールはすごい!」と思ったかわかりませんが、最後までそんな感じ。今回はキュアエールの名セリフばかりで、ひとつひとつ書ききれないって感じです。

生きている限り苦しいことばかりで、この世の中にはただ絶望しか感じない。トゲパワワは増える一方。だから時をとめて、永遠に悲しいこと、苦しいことなんて起きないようにする。そう言って攻撃をしかけてくるプレジデント・クライに対して…。

確かに生きていれば苦しいこともいっぱいある、めちょっく(=めっちゃショックをキュアエールは略してこう言います)なことばっかりかもしれない。でも、それでも自分はあきらめない。アスパワワはどこかから生まれてくる。未来も希望も信じる気持ちから生まれてくる。超いけてるお姉さんになりたいって思ってきたけど、どんな自分になりたいかは自分で決めることができる。自分はどんなことがあっても、みんなを応援したい。それが自分のなりたい野乃はな=キュアエールだ…と返すわけですね。

また、そういうキュアエールに励まされるかたちで、先週倒されてしまった他のプリキュアたちや、かつてクライアス社の社員だった人びと、そしてプレジデント・クライに時間を止められてしまったプリキュアの家族や友達も、またまたアスパワワをよみがえらせます。そうすると、みんなの止まっていた時間が動き始め、他の4人のプリキュアたちも動けるようになります。

その後、プレジデント・クライは自分自身を巨大な猛・オシマイダーにして、プリキュアたちの街を攻撃し始めます。そんなプレジデント・クライは「なぜ未来を信じるのだ」と、キュアエールに問いかけます。キュアエールはそれに対して「赤ちゃんはひとりでは育てられない」「みんなで未来を信じる」と言い返します。そんなキュアエールを、他のプリキュアたちが応援します。

そして、プリキュアの家族や友達、街の人たち、クライアス社の元社員たちにも、「みんなの心のなかにプリキュアがいる」といって、キュアエールはさらに励ましたりなんかする。ここで、アンリくん(キュアアンフィニ)やキュアエールの家族等々を含めて、みんなプリキュアの姿になるんですけどね。そういうみんなの思いを集めて、巨大な猛オシマイダーになってしまったプレジデント・クライの攻撃をはじき返します。

ラストの場面ですが、ボロボロになってしまったクライアス社のビルのなかにひとり、プレジデント・クライが居ます。そこにキュアエールがやってきます。そこで最後まで「永遠に未来なんか信じない」というプレジデント・クライに対して、キュアエールは「だったらどうして、私に会う時に『またね』って言うの?」と言い返した上で、キュアエールはプレジデント・クライを背中から抱きしめます。しかし、プレジデント・クライは「どうやら自分の信じていたことのほうがまちがいだったかもしれない」「またね」といって、タンポポのような花を一輪残して、消えてしまいます。キュアエールはその花を抱きしめて、他のプリキュアたちの待つ海岸に戻ります。そうすると、まぶしいくらいの朝日が昇ってくるわけですね。これで一応、今回のお話は終わりです。

というような次第で今回、「未来なんて信じない」「この世の中には絶望しかない」と言うプレジデント・クライは、実は「そういう未来を、世の中を信じていた」のだということで、「やっぱり、あなただって何かを信じて生きていたのでしょ?」とキュアエールに問いかけられ、敗れ去った…ということができるかと思います。これってかなり、哲学的というか思想的というか、深い話だなぁって思いました。

なお、今回、なぜかプレジデント・クライの攻撃から街が守られるプロセスで、山の上の洋館みたいなところで、白いシャツを着た男性と、そのお付きの人のようなおじいさんが2回、登場しました。これって、もしかしたら、プレジデント・クライになにかかかわりのある人かもしれませんね。次回、最終回で何か、この人物たちの正体が明かされるのかもしれませんが…。


昨日(1月13日)のプリキュアの話です。

2019-01-14 09:45:34 | プリキュア話

おかげさまで、インフルエンザはもうすっかりよくなりました。まだ鼻の具合が今一つで、鼻水がよくでるのですが・・・。ひとまず先週水曜日(1月9日)から仕事に復帰しています。

とはいえ、仕事に復帰したらしたで、めちゃくちゃ忙しい。この土日は東京出張。いったん昨夜家にもどってきましたけど、今日からまた2泊3日で大分県に出張です。

ということで、昨日、出張先の東京・池袋のホテルで見たプリキュアの話、書いておきます。

さて、今のHugっとプリキュアも、昨日の放送分を含めて残り3回。いよいよプリキュアたちとクライアス社の社長、プレジデント・クライとの最終決戦です。ただ、どうやら今回と次回の2回に分けて、この最終決戦は行われるようですね。

その上で、今回の放送分ですが。前回のラストで、はぐたんがプレジデント・クライにつかまってしまいました。それを取り戻そうとするキュアエールの前に、プレジデント・クライに心を奪われたリストルとビシンが立ちふさがります。そしてリストルとビシンは、膨大な数の猛・オシマイダーを呼び寄せ、プリキュアたちに攻撃をしかけます。

倒しても倒してもきりがないくらい猛・オシマイダーがプリキュアを襲うわけですが・・・。そこに助太刀してきたのが、かつてクライアス社の社員だった人びと。パップル、チャラリート、ダイガン、そしてルールーちゃん(キュアアムール)の父であるドクター・トラウム。トラウムたちはひとりひとり、たとえば「おとなになって挫折しても、もう一度、夢を見ることができる」とか、「愛は目にみえないもの。でも、それは信じることで見えてくる」とか、プリキュアに出会って気づかされたことをリストル・ビシンに語りかけます。こうやってかつて悪役だったクライアス社の社員たちを見ておりますと、もしかしたら「おとなたちだって、プリキュアに出会って、変わることができる」というのが、今回というか、このHugっとプリキュアの話の柱の1つだったのかもしれません。それはそれで、大事な柱ですね。

そして、そんなクライアス社の元社員たちに影響されたのか、ハリーも昔の仲間(ハリハリ族)だったリストルとビシンに、もう一度、自分の心を取り戻すように語りかけます。その結果、リストル・ビシンも改造された人間の姿から、もとの小動物(リスとか)の姿にもどります。

一方、プレジデント・クライは、遠い海の向こうに巨大な猛・オシマイダーをつくりだし、そのなかにはぐたんを閉じ込めています。プリキュアたちに海を渡る方法がない・・・と思ったとき、かつてクライアス社の社員だったジェロス、ジンジン、タクミが水上バイクで現れます。この3人が用意した水上バイクに乗って、プリキュアたちは海を渡ります。

巨大な猛・オシマイダーの中にたどり着くと、プレジデント・クライの脇に、風船のようなもののなかに閉じ込められたはぐたんがいます。そのはぐたんを助けようとキュアエールが動き出したとき、クライはエールを檻の中に閉じこめ、他の4人のプリキュアから切り離してしまいます。また、クライは他の4人のプリキュアに対して攻撃をしかけて、4人を動けない状態にしてしまいます。そして、クライはキュアエールに、「君が夢や未来を永遠にあきらめてしまえば、他のプリキュアたちへの攻撃を止める」と話しかけます。

他のプリキュアたちがやられている姿を見て落ち込むキュアエールは、一瞬、私さえあきらめたら・・・と、檻のなかで思い始めます。でも、4人のプリキュアは最後の力をふりしぼって、「私たちは絶対にあきらめない、絶望しない」といって、キュアエールを閉じ込めていた檻を壊し、エールをそこから出します。そして4人とも、どこか暗い穴のなかに落ちていきました。

こうして、プレジデント・クライとキュアエールが1対1で、風船のようなもののなかに閉じ込められたはぐたんを前にして対決する。その場面までで、今回の放送分はおわりです。次回はこの1対1の対決場面から話がスタートすることになりますね。

それにしても、プレジデント・クライなのですが。「永遠に人々が悲しまないように時を止める」ということを、今回もくり返し言っていたように思います。また、彼は常に手元に本を持っていて、その本に書いてあることをなぞるようにプリキュアたちに攻撃をしかけてきました。あの本はいったい、何が書かれている本なんですかね? 今のHugっとプリキュアの物語の最後になって、ひとつ、疑問がわいてきました。次回あたりにあの本のなぞが解き明かされるのでしょうか・・・。


信州松本の温泉へ行ってきました。

2019-01-07 17:52:03 | 旅行

昨日(1月6日)はいつもどおり、日曜日のプリキュアのことを書くだけで終わってしまいました。

ほんとうはこのお正月、1月3日(木)~5日(土)と2泊3日、家族で信州松本の美ヶ原温泉に行ってきたことを書いておかなきゃいけません。

松本には仕事で何度か行ったことがあって、松本城も天守閣に登ったことがあります。でも、観光は今回がはじめてですね。

いや~。今回泊まった宿ですが、窓の外には北アルプスがみえますし、温泉はお肌がつるつるになる感じ。お料理もよかったですし、松本の街中で食ったお蕎麦もおいしかったです。

ただ・・・。なぜか3日の深夜から4日の明け方にかけて、私、急に発熱。急遽、4日の朝、宿の方に教えていただいた病院に行って診察を受けたら、なんとまあ「インフルエンザA型」なんて言われてしまいました。

なので、4日はそのあと、調剤薬局で出された抗インフルエンザ薬を吸引し、解熱剤等々を飲んで、宿の部屋でひたすら眠っていました。そして5日の午前中に一応、熱が下がったことを確認して、午後の特急・新幹線で帰ってきた次第です。

ちなみに「発熱から5日間くらい」は「安静にして」とお医者さんにも言われたので、あした1月8日(火)までは大学の仕事も休むことにしました。なので、私の年明け初出勤は1月9日(水)。なんか小中学生の3学期開始並みになりました(それはちょっと助かりますが・・・)。

ということで、実質的に「観光」ができたのは、1月3日のたった1日だけだったんですよ。

もちろん私自身、「こんなの、初体験だわ~」というしかないんですけどね。

でも、急病人の私や、私の家族への対応を親切に宿の方々がしてくださったこと。

松本市内で診察を受けた病院(相澤病院っていうところです。スピードスケートの小平奈緒選手の所属先ですね)のみなさんが、旅行者で急病人の私にもていねいに応対してくださったこと。

そういったこともひっくるめて、「松本って、いいところやなあ」って今回、思いました。

あと、ほんとうは温泉にゆっくりつかって「新年の抱負」を考える予定だったのですが、到底、この状態では無理。今は気力体力の回復を考えるだけで精一杯ですね。

なので、今週末は東京1泊2日の出張。それが済んだら大分県の別府市へ2泊3日の出張と続きます。そのあたりでゆっくりと、またあらためて今年をどう過ごしたいか、考えたいと思います。

あと、ここから先、画像を3枚貼り付けておきます。1枚目は松本城の写真。2枚目は宿から北アルプスや松本市内の方向を撮ったもの。3枚目は松本市内のある蕎麦屋の前で撮ったものです(もちろん、この蕎麦屋で食ったのですが)。

 

 


今日(1月6日)のプリキュアの話です。

2019-01-06 10:05:16 | プリキュア話

いよいよ今年のHugっとプリキュアも、今日を含めて残り4回になりました。また、2月からは新シリーズ、スタートゥインクルプリキュアが始まることと、3月には劇場版映画が公開されること。今回の放送分からは、この2つの告知もはじまりました。ということで、今日のプリキュアへのコメントです。

まず、前半は「プリキュアたちの楽しいお正月」に、元・クライアス社の社員たちがやってくるという展開でした。はなちゃん(キュアエール)の祖母が和菓子屋を営んでいるのですが、そこに正月の餅つきの手伝いにパップル・チャラリート・ダイガンが手伝いに来るとか。あるいは、はなちゃんの家に居候しているルールーちゃん(キュアアムール)を訪ねて、父親のドクター・トラウムがやってきて、いっしょにおせち料理を食べるとか。まあ、そういう流れですね。あとは、プリキュアたちが「お泊り会」をしていっしょにすごす・・・なんていう場面もありました。

ただ、その流れのなかにも、後半への伏線がはってありました。たとえば父親のドクター・トラウムに、ルールーちゃんが「プレジデント・クライ(=クライアス社の社長)ってどういう人?」と聴いてみるとか。トラウム曰く「何にもしない人で、何かに絶望した目で世の中をずっと見ている」と。あるいは、はなちゃんが寝ているときに見た夢のなかで、プレジデント・クライが泣いている姿に出会ったとか。そして、プリキュアたちの暮らす街の展望タワーのエレベーターのなかで、プレジデント・クライが渡そうとした花束を、はなちゃんが拒否するとか。まあ、そういうエピソードが盛り込まれていたわけですね。

一方、後半はそうやって楽しいお正月を過ごしているプリキュアたちに、いよいよプレジデント・クライが総攻撃をしかけてきます。プリキュアたちの暮らす街の人すべての時間を止めてしまい(=当然ですが、はなちゃんの家族やアンリくんたちのように、プリキュアたちが大事にしてきた人々の時間も止まってしまいます)、猛オシマイダーを総動員して攻撃をしかけてくるわけですが、これは意外とあっさりとプリキュアたちによって退けられてしまいます。

ただ…。プレジデント・クライはなんと、自分自身の分身のような巨大な猛オシマイダーをつくり出した上で、はぐたんをつかまえて、その中に閉じ込めてしまいます。また、はぐたんを連れ戻そうとするキュアエールの前に、リストル&ビシンが現れます。

ちなみにリストルは「そうすることですべての悲しみや苦しみから逃れられる」という理由で、プレジデント・クライによって心を奪われています。また、リストル&ビシンは、今年のプリキュアでずっとはぐたんのお世話をしてきたハリー(普段はイケメン、本当の姿はハムスターみたい)の同郷の人物で、やはりクライアス社の社員になっています。

一応、今回のお話はここで終了。予告編を見る限り、次回はプリキュアたちがはぐたんを取り戻すために、まずはリストル・ビシンとたたかう。そこにまた、元・クライアス社の社員たちがプリキュアたちを助けるためにやってくる…という流れになっていました。どういう展開になるのか、楽しみです。

その上で、なんですが。今日はプレジデント・クライの出てくる場面を見ていて、疑問がわいてきました。これがおそらく今年のプリキュアの「なぞ」だと思います。

というのも…。プレジデント・クライは今回「未来のプリキュアの大きな悲しみ」という話をしました。具体的に言いますと…。

プリキュアたちがアスパワワをつかって人びとを笑顔にすればするほど、人びとがもっと、もっとと望む。また、その人びとが互いに争い合って、トゲパワワを増幅させていく。だったら、プリキュアは永遠に報われることはない。いっそ時間を止めて、すべてを無にしてしまえば、誰も悲しむことはない。何もしなければ、あるいは何もはじめなければ、何も悲しいことはない…。これが今回、プレジデント・クライの言いたかったことの要点です。どうやらプレジデント・クライは、相当なニヒリズムの持ち主のようです。

と同時に、プレジデント・クライの持っている書物のあるページに、クライといっしょに並んで写っている美しい女性の姿が描かれている。その女性の顔がぼやかされているのですが、それがどうやら、未来のプリキュアのようでもあるのです。なので、プレジデント・クライは「自分はプリキュアたちのことを思って、時間を止めようとしている」とも言うわけですね(ちなみに、はぐたんは「未来のプリキュア」の赤ちゃんだった姿だ…というのも、何回か前に描かれていたかと思います)。

ということで、次回以降の残り3回のプリキュアで、この未来のプリキュアとプレジデント・クライの関係がどんなふうに描かれるのか。また、プレジデント・クライの持つニヒリズムに対して、キュアエールたちがどのようなメッセージを発していくのか。そこが、とっても興味深いところですね。

ただ…。こういうお話になってくると、お子さまたちはまぁ「むずかしくて、わかんないや」とか「どうでもいいや…」って感じになるんでしょうけどね、きっと。


2019年、新年のごあいさつ

2019-01-01 23:41:17 | 雑感

2019年の正月を迎えました。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

あたらしい年を迎えて、いろいろと思うところも多々あるんですが・・・。

ですが、いわゆる「新年の抱負」みたいなものを書くのは、もう2~3日待ってからにします。

と申しますのも、実は1月3日から2泊3日で、今年も家族旅行に出かける予定なので。

山奥の温泉につかりながら、ゆっくりとこの2019年をどう過ごすのか、考えてみたいと思います。

なお、年末にもこのブログに書きましたが、2018年の正月から年賀状を送ることをやめております。

新年早々、たいへん失礼なことかとは思いますが、どうぞお許しください。