できることを、できる人が、できるかたちで

京都精華大学教員・住友剛のブログ。
関西圏中心に、教育や子ども・若者に関する情報発信を主に行います。

首長部局が文書やメールの隠ぺいしたら、マスコミは教委と同じくらい批判せよ―「不存在」だったはずの大阪港湾局のIR関連のメールが「あった」件に関して

2023-07-03 19:46:41 | 国際・政治

【速報】「存在しないメール」が198通存在した 外付けハードディスクにデータ残る 大阪のIR用地をめぐり『行政と不動産鑑定業者のやりとり』業者と担当者名記載して他社に送信も (ヤフーニュース2023年7月3日配信=もとはMBSニュース)

このニュースについて、先ほどフェイスブックに書き込んだ内容は、下記のとおり。ブログへの転載にあたって、加筆修正しています。

これまで学校事故・事件対応では、「教委・学校の事実隠ぺい」に対して、マスコミ経由でなにかと批判がでてました。でも、首長部局(しかも大阪維新の首長2人が共同運営してる大阪港湾局)だって、「ない、ない」と情報公開請求していた市民側に伝えていたメールが、「実はありました」とかいって、今ごろ言ってるわけですよ。

同じ行政の部署だと考えれば、教委の事実隠ぺいと同様に、今回の大阪港湾局と首長コンビに対して強い批判をしないと、マスコミの在り方、相当に偏っているといわざるをえません。

要するにここで大阪港湾局と首長コンビをたたけないなら、学校事故・事件対応のときなど、マスコミは常に「たたきやすいところたたいていただけ」ってことになりますね。「そんなもの、ちっともフェア(公平)な報道じゃない」と思いますよ、私。

<以下、転載内容=加筆修正済み>

こういうとき、末端の市職員に記者会見で謝罪させて、大阪市長=大阪維新の会幹事長は表にでてこない。記者会見開いて、謝りもしない。いったいどこが「身を切る改革」なのか? 

これ、経過からすると「市民からの情報公開請求に対して、維新市政にとって不都合なメール等を隠ぺいした」と言われてもおかしくない事案。

同じことを学校事故・事件対応でやったら、被害者家族や遺族、その支援者から、教育行政はボロクソに批判されるし、マスコミもたたきまくる(何年か前の神戸市教委の中学校いじめ自死対応でのメモ隠ぺいが典型的)。でも、維新だったらマスコミ、この程度しかたたかない。「なんじゃそれ?」ですよ。

ついでにいうと、同じことを学校事故・事件対応で教委がやったら、首長部局に事務局置いて「第三者調査委員会」で徹底して検証して、問題点明らかにしますよね?

でも、今度は首長部局ですよ。しかも、事情からすると末端の首長部局職員のあいだで、「市長への忖度」が働いてメール等の削除が行われた恐れすらある。そういうときには、市教委に事務局を置いて、首長部局の文書管理の在り方を「第三者調査委員会」で徹底的に検証して、問題点明らかにしたらどうですか? (ほんとうに「フェア(公平)さ」を追い求めるなら、そういうことになりますわね。あるいは、市議会・府議会できちんと検証委員会たちあげるとか…。でも、維新が多数派の大阪市会・大阪府議会だと、議会に「フェアさ」は期待はできませんわ…)

・・・と、このくらいのこと、ほんとうに「公平さ」を求めるのであれば、学校事故・事件対応にかかわってきた人々とか、被害者家族・遺族も言うたらどうですか? せっかくの機会なので、ぜひ、みなさんも発言してください。「首長部局=善、教委=悪」みたいな「神話」から自由になるために。「首長部局だって、市長を忖度して、文書削除とか隠ぺいとかやりかねん」と私、常々思ってきたので。

それから、この首長部局。大阪港湾局ですよね。大阪府・市で共同設置して港湾管理している部署なんだから、大阪市長だけでなく、大阪府知事=大阪維新の会代表も、大阪市長=大阪維新の会幹事長といっしょに、このメール等の管理の問題について謝罪しないといけないんじゃないですか? 大阪府・大阪市で共同設置している役所の部署であることで、最終的な責任の所在があいまいになっているとしたら、「府・市の行政部署の統合ってなんのためにしてるの?」ですよ。


いま例の維新のパワハラ府議問題どうなってますか?―公務員の問題を大阪維新がとやかく言えるのか? 「維新ペディア」を見てほしい

2023-07-01 20:05:41 | 国際・政治

大阪維新の会の「ハラスメント調査」報道に私が言いたい4つのこと (2023年6月17日に私がこのブログに書いたこと)

あれから半月くらいたちましたが、例の維新のパワハラ(セクハラもある)府議って、議員辞職をしたり、大阪維新の会の「除名」処分とかでたりしたんですかね? 続報を知りたいのですけど、ぜんぜん聞こえてこないのですが…。

それどころかこの約半月、大阪維新お得意の「なにかやってる感づくり」のためなのか、マスコミ経由では「高校授業料完全無償化」の問題とか、公明との選挙をめぐる駆け引きのこととか、次々にほかの話題が流れてきます。その結果、この維新のパワハラ(セクハラ府議)の問題が、だんだん「隠されている」感すらでてきました。こんな報道と、こんな大阪維新の会の対応で、ほんとうにいいのでしょうか? 

そんな状況のなかで、大阪維新の会の幹事長で、ハラスメント調査を担ったという大阪市長(=これも地方自治の在り方として「おかしい」と思うんですけど。大阪維新の会は、大阪府知事や大阪市長の「大政翼賛会」なのでしょうか?)が、次のように、大阪市の公務員の不祥事に対して苦言を呈したという記事が、ネットで流れてきました。

後輩の首に包丁・上司にスタンガン…相次ぐ職員の不祥事に「市民の信頼崩れる」 大阪・横山市長が苦言(ABCニュース=ヤフーニュースが配信。2023年6月30日)

「自分らのお仲間の議員のパワハラ問題ひとつ、ろくに解決できない。おまけに<維新ペディア>というサイトで次々に不祥事が明らかにされている。そんな大阪維新の会の幹事長やってる大阪市長に、大阪市の公務員の不祥事のことをとやかくいう資格があるのか? まずは自分たちこそ<身を切る改革>やって、「不祥事起こしている議員を全部切る」くらいのことやってみせろよ、大阪維新の会・大阪維新系の首長? それやるまで、私は<あなた方に対する信頼はない>と言いたい」

こんな風に私は思うのですが、みなさんはいかがでしょうか? ほんと、予想通りといえばそれまでなのですが、「自分たちに甘く他人に厳しい」対応しかできない大阪維新の会ですね。

なお、この機会に紹介しておきます。こちらが「維新ペディア」というサイトです。このサイトを見れば、これまでの維新の議員が起こしてきた数々の不祥事や、維新の施策の問題点・失敗事例などが明らかです。「この政党が今後<野党第一党を目指す>とかいうのって、なにかおかしいんじゃないか? その前に自分らこそ<身を切る改革>やって、ダメな部分を切り落とせ」と言いたくなります。

 

https://ishinpedia.com/ (維新ペディアのページ)

 

 


大阪維新の会の「ハラスメント調査」報道に私が言いたい4つのこと

2023-06-17 09:28:18 | 国際・政治

大阪維新の会 議員ら対象の調査で14人がハラスメント申告(NHK関西NEWS WEB 2023年6月16日)

昨日から出ているこのニュースに対して、私が思うことは次の4点。

(1)

この調査をしなければいけなくなった、ことの発端のパワハラ・セクハラ維新府議。

あの人は議員辞職するとか、維新としての処分をするとか。そっちはどうなったのでしょうか?

また、実際に被害にあった維新議員の方へのケア・サポートはどうなっているのでしょうか?

そういう問題が、この維新内部のハラスメント調査報道で隠れてしまってます。

つまり「やってる感の演出」で、ほかの重要な問題が隠れてしまう。

いま「この不祥事対応報道で、またいいように関西圏のマスコミが維新に使われている」感じがします。つまりマスコミを通じて「別の問題」が報道されたり、「なにかやってる感を演出できるようなネタを放り込む」ことで、当初の問題を「隠す」ことができるわけですね。これも「事実隠蔽」の一手法なので、その点をお忘れなく。

(2)

これはあくまでも「大阪維新」の調査で…。

たとえばパワハラ問題は「兵庫維新」でも起きています。

また、不祥事のある議員は大阪・兵庫どころか、日本維新の会全体にいます。

なぜ日本維新の会+関係する地域政党〇〇維新の会すべての調査をしようとしないのでしょうか?

ここでも「やってる感の演出」がただよっています。

(3)

これはあくまでも「大阪維新」の内部調査で、自己申告のようですね。

ということは…。

・「もっとタチの悪い問題」が、この14人の方以外にも「隠れている」危険性が濃厚。

・「大阪維新として、いま公表しても大丈夫と思われる事例」か、例のパワハラ・セクハラ府議のように「隠し通せないくらい悪質事例か。

そのどちらか「だけ」を出してきている恐れが濃厚。

そんな風に私などは受け止めてしまいます。

つまり、ここでも「やっている感の演出」がただよっています。

(4)

最後に、大阪維新の会幹事長=大阪市長、大阪維新の会代表=大阪府知事。

こんな地域政党って、「大政翼賛会の大阪版」なのでしょうか?

そもそも「大政翼賛会の大阪版」自体「解散すべし」と私は言いたくなります。

<追記>一部手を加えたりしていますが、この内容と同趣旨の投稿をフェイスブックにもしました。

また、この私の疑問に維新関係者が反論するのであれば・・・。

(1)本気で大阪維新だけでなく、日本維新も兵庫維新も含めて、「維新」と名の付く政党・会派全体でハラスメントをなくす努力をする。

(2)当初の大阪府議の問題について早急に議員辞職や会派としての処分を行うとともに、被害にあった方へのケア・サポートを大阪維新の会として行う。

(3)「大阪維新の会」は「大政翼賛会ではない」ことを示す。つまり大阪府知事や大阪市長に対して、「あかん政策はあかんねん」とはっきりと物申すことをする。

まあ、この3つのことをきっちりやるまで、「どんな反論も意味がない」と思います。そしておそらく「この3つのうち1つでもできたら上出来で、たぶん、3つともできない・やろうともしない」と私は思っています。


このたびの西宮市議会議員選挙に思うこと(その3)―「#地元西宮に女性議員を増やそう」というツイッターのタグ付け―

2023-04-22 19:57:47 | 国際・政治

〇以下の内容は、先ほどツイッターでつぶやいたことを整理しなおしたものです。

今回 #地元西宮に女性議員を増やそう のタグをつけて、何人かの「推し」の女性候補の情報を 西宮市議会議員選挙で積極的にツイッターで流しました。それがどういう結果につながるかはわかりませんが、でも、「やれるだけのことはやった」感はあります。これも政治参加です。

また、このタグをつけて「推し」の女性候補の情報を流していると、男性候補で「この人いいやん」って思う人も何人か見つけたりもできました。なのでそういう男性候補陣もできるだけ応援するようにしました。

逆に「これはさすがにアカンわ」とか「こういう発言はいただけない」という候補+支援者もいることも、たいへんよくわかりました。それはみんなこのタグをつけて、「推し」の女性候補を通してほかの候補の発信情報を見ていったからです。

少なくとも私がこのというタグをつけた候補は、どの方もみな「人々のいのちと暮らしへのサポート・ケアの豊かな西宮」「人と人のつながりの豊かな西宮」「困っている人が放置されない西宮」を創ろうとしている方です。「人権尊重の社会づくり」といえばいいでしょうか。

このことを反映してなのか。私がこのタグをつけた女性候補の街宣には、「多様性」にあふれた支援者がいましたね。また、子どもたちがいたり、ゆるふわ感があったり、今までの困りごとを正直に話してくださる方がいたり…。やさしい街宣ばかりでした。

ある意味、候補ご自身が支援者とともに創り上げたい西宮市のまちづくりの姿が、このタグをつけた候補の選挙活動のなかに、もうすでに現れていたように思います。少なくとも、私はそう感じました。

あすの選挙結果がどうなるかはわかりませんが…。その結果がどうなっても、私は今後このタグをつけた女性候補+支援者のみなさん、そしてこの取り組みのなかで「この人いいやん」と思った男性候補と支援者のみなさんとともに、西宮で過ごしたいと思います。

私が西宮のまちづくりで大切にしたいことは、この選挙戦のなかで #地元西宮に女性議員を増やそう というタグをつけた候補とその支援者のみなさんがつくりだしてきたもののなかにあります。


このたびの西宮市議会議員選挙に思うこと(2)ーベッドタウンにおけるケアワークの課題―

2023-04-22 18:51:28 | 国際・政治

※下記の内容も、昨日フェイスブックに書いたことに加筆修正をしたものです。

もうひとつ最近思うのは、西宮市内から朝、通勤通学で大阪や神戸に出かけていく人は、昼間の街中でなにが行われているか知らない。

それを知っているのは地元・西宮で働いている人々や、子育て中の家庭の人、高齢者ではないかと。私から見たら、家庭内での「ケアワーク」に日々従事している女性層が、昼間の西宮の街中でなにが行われているかを「よく知る」立場にあると思う。

ついでにいうと、子育てや介護など、家庭でのこのケアワークの問題への対応こそ、ベッドタウンの自治体行政の担うべき最大の課題。ここに関心を向けられない候補は「全員、落選でいい」とすら思う。また、このケアワークを従来になってきた女性候補や、そのことに関心を持ち続けてきたおっちゃん候補だと、私は安心しているのだけど…。

だから今回「地元西宮に女性議員を増やそう」なんてハッシュタグをつけて、私が応援したい西宮市議会議員選挙の女性候補のつぶやきをリツイートして、ネットから励ましたりしてました。あるいは、直接関係のできた候補には、街宣でマイク握って応援もさせていただきました。

逆にいうと、まさに「ベッドタウン」という名前のとおり、西宮から朝、ほかの自治体へ通勤・通学して、夜は「寝るため」だけに帰ってくる人は、「地元・西宮の昼間の街中で、なにが行われてているのかを、何も知らない」で選挙に行くんですよね。それって、ものすご~く、怖いことのように思いますわ。

たとえば、街宣でヘイトスピーチやるような人を応援に呼んでくる候補や、留学生への社会保障の権利を否定するような発言をしている候補だって、今回の西宮市長選挙、候補者のなかにいるんですよ。私、ツイッターで何度も「ヘイトスピーチをする候補は西宮の風情を壊し、基本的人権の保障と多文化共生社会の実現に責任を持つ自治体行政の役割も理解できていない」という、そんな趣旨の発言を繰り返したのですが。

でも、平日の昼間、大阪や神戸に働きに出て、西宮には夜「寝に帰るだけ」の人には、そういう候補や支援者の姿、ぜんぜん見えません。そういう「夜、寝に帰るだけの西宮市民」にとって、選挙の情報源は、たとえば候補者がええかっこばっかり言ってる動画とか、ネット上の発信、あるいはチラシやポスター、選挙公報くらいですかね、情報源は?

こういうのも、ほんと「危ういことだよなあ」とか。「もっとおとなが日頃から、地元政治家たちが自分の暮らしている街中で、平日、なにが行われているのか。よく歩いて確かめておかないとあかんぞ」とか。そんな風に思った次第です。

ついでにいうと、ベッドタウンに「寝に帰る生活」しかしたことのない若い候補も、「あぶない」としか言いようがないですなあ。なにしろ「ケアワークの課題」ぜんぜんわかってないですから。


このたびの西宮市議会議員選挙に思うこと(1) おとなの政治についての学びは大丈夫か?

2023-04-22 18:43:04 | 国際・政治

※下記の内容は昨日、フェイスブックに書いた内容を若干加筆修正したものです。

ちょうどお昼ごろ、JR西宮駅から快速電車に乗る前に、近くにいた同年代と思しき女性ふたりが、駅の前の信号で「市議会議員選挙近いけど、どの党のどの候補がどんな政策とか、よくわからないよね」なんて会話していました。

まあたしかに、議席に対して立候補者数がむちゃくちゃ多い、そんな市議選になってるのだけど…。それでも西宮市議選、ちゃんと自分でいろんな情報集めたら、わかることはいっぱいある。
それこそ…。

「だったらさぁ。まずは街宣やっている(おぶ~ちゃんが推してる)女性候補の話、聞いてごらんよ。その女性候補のチラシ読んだり、ホームページ見たり、SNSで情報集めたりしたらええやん。選管から選挙公報も配られてるしねえ。それも読めば?」

「それこそ、いまちょうど目の前で、おっちゃんの候補でよさそうな人が街宣してるし、チラシもらって帰ったらええやん。それ読むだけでも、わかることいっぱいあるで」

と、言おうかなと思ったけど、信号がかわって、そのふたりはすぐにどこかへ行ってしまった。

もちろん、西宮に引越ししてきてまもない人はさておき…。

でもね、「これ、あんまりいい状態じゃないよな~。おとながこんなにも地元の政治・行政に対して何も知らない、調べようともしないというのは、どういうことなんよ? 有権者としておとなが成熟できてないのは、ほんとにやばいことじゃないかな…」と思ってしまいました。

「そんなん、調べたらわかることやんか。なんでそのスマホ、地元の市議候補の政策とか主張とか調べるのに使わないの?」とか、「なんで目の前で候補が街宣して、支援者がチラシ配ってるのに受け取って読もうとしないの?」とか。「それ、わからないんじゃなくて、自分で<無関心>決め込んでるだけじゃないの?」と。いろいろと言いたいことが浮かんできます。

「このまちで暮らすおとなの政治や行政に関する学び、大丈夫か?」と、昨日の二人を見ていて、不安になりました。


「ミッション住友」作戦のこと

2023-04-08 11:04:23 | 国際・政治

以下に書く内容は、昨夜フェイスブックに書いた内容を修正して転載したものです。

誇大表現とかウソ、事実隠し等々、あまりにもひどい大阪維新・日本維新系の候補の宣伝にまどわされないように、まずはしっかりと自分が政治・行政に関する本や雑誌を読んだり、他の候補者の配布する資料を読んだりすること。それも、公共交通機関のなかで、本や雑誌の表紙、あるいは他の候補者の配布物を見せるかたちで読むこと。これを「ミッション住友」作戦と呼んで、例の2回の大阪市解体・特別区設置構想(いわゆる「都構想」の住民投票反対の取り組みや、過去の大阪府知事・大阪市長ダブル選挙のときなどに取り組んできました。

いま、再び地方自治体の首長や議員の選挙が近づいています。あらためて、「ミッション住友」作戦の意義などについて、この場で説明をしておきたいと思います。

<以下、昨夜フェイスブックに書いた内容を加筆修正したもの>

例の電車・バスのなかで、わざと表紙を見せて「カジノはいらない」とか「維新の宣伝のウソ」とか、「大阪の公教育はおかしい」とかいう本を読むとか、自分の推しの候補が配付しているチラシを他の人に見えるようにして読むとか…といった作戦ですが。

「ミッション住友」作戦の核心は、「しょうもない政治家の宣伝(特に黄緑陣営)に染まらない自分をつくる」ということ。

と同時に、そうやってがんばっている自分の姿を他の人に見せて、「目立たなくてもできる政治的なアクション、アピールがある」ことを示していくということ。

「ただ電車やバスのなかで、チラシ読んだり、本読んだりしているだけでも、アピールできることがある」し、「それ以上に、政治に日頃から関心を持って学んでいる自分になることで、くだらない宣伝に染まらない自分をつくっていく」ことが大事。

そういう意味で、「ミッション住友」作戦、おすすめです。

そして「まずはおとなたち自身が日々いろんなことを学んで、<かしこい有権者になる>ためにがんばってる姿を見せる」ということ自体が、子どもや若者の主権者意識を育てるきっかけになったらなあ…。「おとなのなかにも、こんな風に政治について、日頃から学んでる人が身近におるで~」っていうメッセージ、雰囲気が、子どもや若者に伝われば…って思っています。

まあ、教育学研究者としての私に言えること、できることって、こんなことくらいですけどね。

<以上で終了>

<追記> なぜ兵庫県議会の議員選挙なのに、大阪府知事で日本維新の会共同代表の吉村さんの顔写真を、選管掲示板のポスターに貼らなければいけないのか? 候補者自身に魅力や主張がないのか? 吉村さんの力を借りないと自分を売り込めないくらい、あなた自身が頼りない人なのか? 地元に吉村さん以上の支援者(国政の議員など)はいないのか? もう、いい加減にしてほしい。そのことを、地元・兵庫県内の維新系の候補者にはいいたい。


大阪維新の観光政策に思うこと(ツイートのまとめ)

2023-03-22 20:51:19 | 国際・政治

以下は3月20日(月)に、ツイッターで連続して、大阪維新の観光政策について思ったことをつぶやいたもの。そこそこ反響があったので、このブログにも転載します。
○印1個が、ツイート1個分です。フェイスブックにも転載しておきます。


<以下、転載内容>

○観光業を本気で活性化しようと思ったら、本来は「おいしい食べ物」用意するための農林水産業と、「おみやげもの」つくるための地場産業・伝統工芸、そして歴史的建造物や伝統文化の保存といった文化振興やらないといかんのですわ。でもこれ、大阪維新がいちばん苦手なことばかりじゃないですかね?

○京都が観光で「にぎわってる」ように見えるのも、地元の神社仏閣とか歴史的建造物を大事にしたり、伝統文化(食文化含む)を残したり、伝統工芸とか京野菜づくりとかを維持したり…ってことの積み重ねやからなあ。大阪維新はそういうこと、本気でやる気あるの??

○要するに京都を見ていて思うのは、日本国内および海外に向けて「ここが見どころ」「これがうちのいいところ」って発信できる伝統文化や歴史的建造物、諸産業(農林水産業含む)がないと、「観光」なんて持続可能にはならんわってことやね。大阪維新はそういうことやる気あるの?

○あと「何度もそこを訪れたくなるまちの風情、魅力」みたいなものもつくらないと、リピーターの観光客こない。「そこに長居したい」と思えるものがないと、長期滞在客もこない。そういう「長居したい」「何度も来たくなる」ような「まちの魅力・風情」を、大阪維新は作る気あるんかな?

○なんか「観光客〇万人集めたら〇億円の経済効果」っていう、そこだけしか見てないんじゃないかな、大阪維新って。でもその〇万人が大阪を訪れたくなる(それも繰り返し)「まちの風情・魅力」を、土台から地道に育てることは「手抜き」してるんじゃないかなあ?

○そして、そういう「まちの風情・魅力」を地道に土台から育てるのが嫌なら、あとはテーマパークやカジノみたいな「集客施設」頼みで「観光客集めること」くらいしか思いつくことはないでしょうねえ。でもそれだってリピーターつかなければ、一回で飽きられるわけで…。

○あ、そうそう。大阪維新は「オーバーツーリズム」の問題には関心あるのかなあ?京都だと観光客があるシーズンに、ある地域に殺到して起こる諸問題にも議論があるけど。路線バスの混雑、まちの美化、車の渋滞と駐車場不足などなど。

<以上で転載おわり>


「民営化利権」を推進したい政治家は「深くものを考えない有権者」を求めている?

2023-03-05 20:50:01 | 国際・政治

「維新行政は営利企業の延長」というツイートを見て、ツイッターで今朝つぶやいたことのまとめ。〇1個が、私のつぶやき1回分。

〇まあ、そういうことです。大阪から阪神間、兵庫県内、関西各地、そして日本各地に広がる維新の政治家。これを各地で止めないと。なにしろ住民生活を支えるインフラ(公共財)を商品化して売る施策。たとえそれで経済活性化できても、それは結果的に住民生活を壊すものです。

〇企業にとっての「儲け」の対象が少なくなってきたから、行政の諸事業を民営化し、商品化して切り売りしていく。そういうことでこの20年近く大阪に限らず、いろんな地域で経済まわしてきたけど、その結果が今ですわ。で、今まで維新は、そういう経済界の人々に推されて政治やってきたわけですなあ。

〇政治家はだれもみな「改革、改革」といいます。でも今問われているのは、その「改革」の中身かと。この20年近くでこわれた「公共的なもの」を再構築する改革や、新たな「公共的なもの」を創出する改革なのか。それとも引き続き「民営化利権」をあさる人々のための改革なのか。そこに注目してほしい。

〇あ、そうそう。「民営化利権」づくりにまい進する政治家と経済界にとっては、そのまい進施策に使えるくらい有能で、まい進施策を批判しない程度に批判精神が弱い人々は、たいへんありがたい存在ですね。「受験学力は高いけど、政治意識の弱い方々」を量産する学テ推進施策は、まさにぴったりですなあ。

〇特に政治や経済、社会の動きについて「自分で考えるのめんどくさいしむずかしいことわからんから、誰かわかりやすく面白く教えてくれ」とかいうて、簡単に政治家発信のSNSや動画、あるいはテレビのお笑い芸人の政治に対するコメント等に飛びつく人が増えたら、「民営化利権」まい進の人々喜びますね。


このたびの尼崎市長選挙に思うこと ~阪神間から維新衰退の流れをつくり、大阪に伝えたい~

2022-11-21 23:01:27 | 国際・政治

※ほんとうは11月13日と20日、2回の日曜日のプリキュアの話を書くべきところですが…。それよりも今はこちらの話を伝えたいので、先にこちらを掲載します。後日、余裕ができたところで、プリキュアの話2回分をブログに書きます。

さて、下記の内容は今朝、フェイスブックに書いたことでもありますが、あらためてブログでも書いておきます。

ほんと、尼崎市長選挙での維新系候補の陣営の動き、ツイッター等で確認している限り「ひどすぎる」というしかありません。同じような選挙戦を二度と許してはいけないと思います。

春の西宮、秋の尼崎と市長選が続き、維新系候補が落選しています。このまま阪神間から大阪の方へ向けて、維新の政治の問題点を指摘して、是正していく。そういう流れが続くことを願ってやみません。

大阪のみなさん、私を含めて、阪神間にはみなさんを応援する人々がいます。いっしょに維新系の政治・行政の問題を指摘して、是正していきましょう。

<以下、フェイスブックで書いた内容を一部修正して転載したもの>

昨日は尼崎市長選挙の日でしたね。

尼崎の新市長、文科省からの出向者で前の教育長さんですが、私は尼崎市内の学校での「いじめの重大事態対応」の調査委員会レクチャーの際、直接お目にかかったことがあります。

まだ若い方ですが、私の調査委レクチャーの話をきいて要点を把握し、「調査委をじゃましないような教委事務局対応を心がけます」「文科省に戻ったら、そういう対応をするように児童生徒課に伝えます」と。そういう前の教育長さんでした。だから「センスいい人やなあ」とは思いました。

ただ、一部の支援者の方が持ち上げていたようには、この前の教育長さんを持ち上げる気に私はなれませんでした。というのも、今後市長になっても、教育長時代から引きずっている尼崎の教育課題の解決が迫られるわけで…。「それがどこまでできるのか?」ということが、新市長(=前の教育長)には問われます。やはり「そこは厳しく、言うべきことは言う」という姿勢が私には必要と思ったので、あえて支持者の方が持ち上げるようにはツイッター等では発信しませんでした。

「こちらの候補を過剰に持ち上げるのも、どうなんや?」と。相手の候補が後述するとおり「あまりにもひどい」面はあるにしても…。そう思ったからです。

他方で、今回の尼崎市長選挙でのあの維新系の市長候補と、その陣営の運動員。あれはなんですか? 春先の西宮の時以上に「ひどい」と思いましたね。「あれじゃあかんわ。絶対に落としたい」としか思えなかったです。

そういえば、もともと尼崎市長選挙へ立候補予定だった維新系の市議も、なにか政治資金面でのことでトラブル起こして、「いまはどこへやら?」ですよね。「いったい尼崎の維新系政治家って、なにしているのか?」ですよ。

また、そういう尼崎の維新の問題を是正することなく、市長候補を出し、国政政党・日本維新の会の代表クラスの幹部が尼崎入りして、維新系候補を応援する。「いったい、この政党、なにやっているのか?」としか思えませんでした。

ちなみに、誰が選挙プランナーで彼の陣営に入れ知恵したのかわかりませんが、あの「変なシルエットで候補者ぼかしつつ、見る人が見れば誰を推してるのかわかるような看板」が、また今回の尼崎市長選で多用されてました。

それこそ、まだ井戸兵庫県知事時代、確か数年前。大阪のテレビ局の情報番組によく出ていたコメンテーターが知事選挙に出たことがありましたが、あのときもこのコメンテーターをさりげなく売り込むために「変なシルエット」のチラシが使われました。あの時以来「これは維新系の作戦やな」と。もう、バレバレです。

おまけにあの陣営、そのシルエットの看板を街中で多用していて、尼崎の選管から注意されてもなかなかやめなかったとか。選管も困惑していたと、ツイッター情報で私のところへ届きました。「選挙違反」として警告されていたと聴きます。

さらに、ツイッターで配信された動画のなかで、この維新系候補は「自分は尼崎北部の出身で、家で南部に行くなと言われていた」という話をしたとか。後にその動画は削除されたようですが、露骨に特定地域の市内在住者への偏見を語っているような候補。それでいて「感動未来都市あまがさき」なんていう、ふわふわで中身のないフレーズで自分を売り込むなんて、「呆れる…ふざけるな…」と思いました。

なので、この数日、ツイッターで「#感動未来都市あまがさき」という維新系候補の使っていたタグを逆利用するかたちで、たとえば「選挙違反が続くような候補のどこに感動や未来があるのか?」とか、「市内の特定地域への偏見を語る候補に、感動も未来もない」など、積極的に文句を言い続けてきました。

そして、この維新系市長候補の応援に、国政政党としての日本維新の会の代表クラス(松井・吉村・馬場の3氏)が動員されたわけで。でも今回、維新系市長候補は落選。「いったい、日本維新の会・兵庫維新の会は、なにがしたかったのか?」「選挙違反までやるくらい、これだけ総力戦で維新は尼崎市長の座を選挙でとりにきたのに、倍近い得票差で敗退。これ、代表たちの責任問題になるんじゃないか?」と。そんなことも、ツイッターでつぶやいておきました。

ちなみに、今朝の大阪のテレビの情報番組。どの程度尼崎市長選挙のこと、報道したんですかね?(私、朝はいまNHKの朝ドラ「まいちゃん」のドラマしか見ないので…)。短いニュースでさらっと報道。まるで阪神タイガースが負けた日のスポーツニュースのような報道だったとしたら…。「あんたら、やっぱり隠れ維新推しやったのね?」というだけです。それも予想して、昨夜のうちにつぶやいておきました。

そして今後は阪神間から逆に大阪市内、そして府内へと、「維新衰退の流れ」を起こしていかないといけないな~って思います。毎日、大阪市内・府内に阪神間から通学・通勤している人たちは、大阪市内や府内で積極的に「尼崎市長選挙で維新は負けたで」「ひどい選挙やったみたいやな~。選挙違反ばっかりやで」とか、「西宮でも尼崎でも宝塚でも、維新の首長候補は拒否されてるわ」。そういうことをクチコミで伝えないといけないでしょうね。大阪のマスコミが伝えないなら、私たちが伝えるのみです。

<以上で転載・修正終了>


あしたは参院選、そして昨日の安倍元首相の衝撃的な事件について(追記あり)

2022-07-09 20:03:13 | 国際・政治

あしたは参院選の投票日ですね。

我が家の近所の選管ポスターの掲示版を見るたび、「なんでこないにアホばっかりでてるねん?」「なんでこないに極右しかおらんねん?」「どうしてこんなコバンザメ政党ばっかりやねん?」って感じです。私から見たら、投票したいと思えるような「まとも」な選挙区候補者は数少ないです。

特に、たぶん私らは選挙で落ちるけど、一票入れてくれたら○円の助成金もらえるとかいう某党のポスターなんて…。内容もさることながら、極右系の女性候補もいっしょに出ていたりなんかするから、もう、ゼッタイに見たくないという感じです。

ほんと「こんなのばっかり出てくるくらい、日本の有権者の政治に対する問題意識や興味・関心が劣化してしまったのだなあ」と思うのが、今回の参院選です。

もちろん投票日はあしたですから、いまの時点でできるだけ「まし」な選択をしていくしかないし、「なくしちゃいけない政党」もあるので、そういう観点から投票の中身を考えたいと思いますが。

でも政治情勢的に、私が思う方向には「この状況を一年や二年でそう簡単にひっくり返せるとは思わない」です。もう何年かかるかわからないけど、地道に種まいて、芽が出るまで育てて…ということを繰り返すしかないと覚悟決めてます。

なので、私はやはりこの関西圏での教育や子ども施策の領域に腰を据えて、たとえ奇人変人と言われても周囲に迎合せず、「こんなもん、おかしいもんはおかしいねん」と言い続けて、そのことに気付く人、理解していただける人を増やしていくだけです。

それにしても…。政治資金面で疑惑のある政党や候補者とか、電車の女性専用車両にたすきしたまま乗った画像をツイッターにアップしていた男性候補者とか、自分の嫌いなよその国の人権問題には熱心なくせに日本国内の多様なな立場の人々の課題にはほんと無知・無関心な政党・候補者とか。「あんたらなあ、もう一回一からやりなおしてこい」と言いたくなります。

それから、昨日の衝撃的な事件について。

亡くなった安倍元首相のご冥福をお祈りします。と同時に、犯行に至った人の事情や背景などをきちんと捜査して、法的に適正な手続きをとってほしいこと。また、生前の安倍元首相に関する数々の問題についても、亡くなった後もきちんと事実解明し政府・与党として説明すること。このことを求めたいです。

いま、私がいえるのは、この3つのことだけです。それ以外については、当面は推移を見守るつもりで、今夜以降もひたすらいままでどおりの情報発信を続けます。

※以上の内容は、昨日~今日にかけてフェイスブックに書いた内容に少し手を加えて、転載したものです。

<追記>

先ほど食事時に娘(高3)と話したところ、娘たちの世代は物心ついた頃から「首相=安倍さん」というイメージが強く、亡くなられたことで「同情票」を入れてしまいそうだと言ってました。

また、ある政党と自分とのマッチングアプリをスマホでやっているときに、娘は「これ、結果が<維新支持>って出やすくなるように設問や選択肢が誘導されている」と思ったそうです。政党マッチングアプリをするときも、そのアプリが本当に信頼できるものなのかどうか、みなさん要注意です。今後、大学の授業(たとえば社会科公民科教育法)のなかでメディアリテラシーの話をするときに、「政党マッチングアプリには要注意」という話をしようと思います。子どもや若者が政治に騙されないようにするためにも、こうしたことを知っておくことは大事だと思います。

 


近況報告その4~西宮市長選挙での「選挙プランナー」の思惑を勝手に想像して、批判してみる~

2022-03-31 20:57:34 | 国際・政治

こちらの「近況報告その4」の内容は、3月28日(月)のお昼過ぎに、フェイスブックに書いた内容を加筆修正して転載したものです。西宮市長選挙・市議補選に対して、日本維新の会の「選挙プランナー」なる立場の人が考えたことを、「たぶん、こんな感じじゃなかったのかな~?」と私なりに勝手に想像した上で、批判的にコメントしたものです。当たっているかどうかはわかりませんが…。

<以下、転載内容=加筆修正済み>

さっき義母と昼ごはん食べてるときに、今日の朝日新聞朝刊阪神版見ました。でも、記事での西宮の市長選挙・市議補選の扱い、小さいですねえ。これ、選挙結果が「維新系市長、西宮に誕生」「市議補選も維新2議席確保」だったら、どういう扱いになっていたかな?

それともうひとつ気付いたのですが…。

市議補選で落ちた維新系2候補の獲得票数は、2人あわせて5万数千あります。でも、市長選で落ちた維新系候補は、5万票に達していません。ということは、市議補選で維新系候補を支持した人でも、市長選の維新系候補は嫌ったということですね。「どれだけこの維新系の市長候補、嫌われてるねん?」って感じです。やっぱり「子育て支援」とかいいながら、「皇統教育やる」とかいうような維新系の市長候補は、嫌われたのではないかと。

それから、昨夜から西宮市選管の結果からこの票数を見ていて気付いたのですが…。おそらく維新の「選挙プランナー」は、こんな感じで作戦を立てたように思います。

①西宮の選挙は、いつも低投票率。

②自民党票は割れる(というか、自民を飛び出した市議たちが、元県議=前の市長選で落ちた人をかつぎだすのを期待する)。

という前提にたって…。(これまでの西宮の選挙の傾向や、維新の勝ちパターン=自民党分裂というかたちが前提ですが)

③2人の維新系候補でひとり3万票前後、2人で6万票近く稼ぎ出す(これは今の維新市議団の当選者の票数からも稼げる範囲=西宮市内の維新の固定票では?)

④ここに選挙期間中、街頭宣伝にテレビでおなじみの吉村・松井両氏を投入して、無党派層で「維新ってなんとなくいいわ~」という、ふわっとした票を稼ぐ。それで7~8万票くらいとれたら、西宮市長に維新系候補が当選するんじゃないか?

ですが、たとえばこの間、西宮市民の間で「維新だけはやめとこう」という運動も起きて、チラシが配られたり、集会が行われたりする。これで④の勢いがなくなり、逆に「維新にだけは入れたらやばい」という雰囲気が西宮市民にでてくる。そうすると①の「低投票率」という前提も変わってくる(実際、投票率があがる)。また、③の固定票についても、心変わりして維新に入れるの辞める人もでてくる…。サンテレビか神戸新聞の出口調査の結果を見ると、ほんのちょとだけど、維新支持者からも維新以外の別の市長候補に入れた人がでている。

そして、そこに市議補選で私が推していた候補のように、自らの日々の暮らしのなかで「ほんとうに子育て支援の必要性を身をもって知っている」プリキュア系候補がでてくれば…。ますます、維新系の候補の「子育て支援」の話など、薄っぺらく感じて、ぶっとびます。

候補者自身の生き様や暮らし方をかけた「ことばの力」、候補者自身のもっている「ほんものの力」って大きいですよ。しょせんは選挙のために、まるでスーパーの目玉商品の広告のように「子育て支援」と訴えてる人と、ほんとうに我が身が子育て支援施策の不足を感じて、それを改善したいと訴えている人とでは、ことばの重みがちがいますから。

そんな感じで、維新の「選挙プランナー」のもっている過去のデータと、そのデータに基づくプランニングが「通用しない」兆候が、西宮市内に次々に出てきたのではないかと思います。

ただ、新聞やテレビあたりは、現職市長への各党「相乗り」ということに注目していますね。相変わらず、政党間の「かけひき」でこの西宮市長選挙・市議補選の結果を見ているように思います。

でも、私はこの維新系「選挙プランナーのこれまでの手法が通用しない事態が生じてきた」という、そちらの側面に注目した話をしていきたいなあって思います。というか、その側面に注目した方が、今後、他の自治体で「維新系の市長や議員はいらない」と思う人々が「なにをやったらいいのか?」というヒントが、多々得られると思うので。

やっぱり、マーケティングリサーチの手法や広告・宣伝の手法というのか、「選挙プランナー」なる人の発想の「限界」というもの。それが少しずつ見えてきたのではないかな…と。そんな風に思います。

街中で地べたをはいずりまわって、街の課題をいろいろと訴える市民と、生き様をかけた「ほんもののことば」をもった候補者の結び付きは、まがいものの力よりも「強い」のだと思います。

そしてこれが、ほんものの地方自治を取り戻していく確実な道筋なんだろうなあって思います。

<以上で転載おわり>


近況報告その3~西宮市長選関連報道に対する私の違和感~

2022-03-31 20:19:42 | 国際・政治

今度の「近況報告その3」も、3月27日(日)投開票の西宮市長選挙の関連報道に対する私の違和感を書いたものです。これも、まずはツイッターでつぶやいて、それをフェイスブックにまとめたものを、あらためてブログに転載しています。なお、文章の前提になっている記事は、以下の記事です。

<対象になっている記事>

「天から地に落ちた」維新完敗、大阪府外の壁厚く 兵庫・西宮市長選(毎日新聞2022年3月28日づけ)

<以下、転載内容=加筆修正しています>

この記事を読んでみて、あらためて気付いたこと。特にマスコミと維新関係者に言いたいことを、さっきツイッターで連続でつぶやきました。○印1個が1回のつぶやきです。こちらにも転載しておきます。

○「松井氏が主張する非核三原則の見直し論議が有権者に敬遠されたとの見方」をしている維新及びマスコミ関係者へ。西宮市は「平和非核宣言」のある都市です。そのくらい調べてください。

○市役所前に「平和非核宣言」の石碑あるのくらい、マスコミや維新関係者は、ちゃんと見てくださいね。「非核三原則見直し」主張する会派出身の候補は、西宮になじまないのです。

○「一人一人の期待を支持につなげるどぶ板選挙をできる組織が候補者にも私にもなかった」という維新の選対本部長へ。維新の市議候補ふたりで5万数千票。維新の市長候補が5万弱。どぶ板組織あっても、市長候補が嫌われたのでは?

○私が知る限り、維新の市議候補は駅前での朝立ち・夕方の街宣とか、しっかりやってました。と同時に、そのときに市長選挙の維新候補のことも売り込んでました。市内に維新の市長候補のポスターもたくさん貼ってました。それって「どぶ板」では?

○「選挙活動の中心となった県内の所属国会・地方議員に加え、大阪から国会議員、府議、大阪市議ら10人超を動員し、組織戦を展開した。松井一郎代表(大阪市長)や吉村洋文副代表(大阪府知事)も現地入りし、てこ入れ」しての市長選・市議補選の維新全敗ですよ。

○同じくらい維新の全戦力投入して、当選させてきた候補も他府県ならいるはず。去年の兵庫県知事選挙だってそうでしょう?なのに今回、同じ兵庫でも西宮では全敗。そのことの「重み」があるから「天から地に落ちた」でしょ?

○なんか私が言うのも変だけど、維新選対本部のいうことそのまま書くのではなくて、過去のそのまちの歴史とか、他府県及び同じ県内の別の選挙の状況などもふまえて、きちんと裏取りして書いてほしいよなぁ、マスコミのみなさん。

<追記=ここはフェイスブックでだけ追記したものです。もちろん加筆修正しています>

あらためて記事読んだら、ラストの政治学者のコメントも、何が言いたいのか、意味不明やなあ。

維新は西宮市長選挙に、参院選をにらんだ党勢拡大、つまり国政のことを持ち込んでいた(だからこそ、吉村・松井両氏のような「幹部」が応援に来たわけで)。

また、現職市長の実績に対して、維新の市長候補はとにかく「対抗意識」を出そうとはしていた。

そして、西宮の維新支持者が市政より国政を優先する傾向があるって、どこにそんなデータあるんよ?

むしろ逆で、維新支持者も自分のまちの選挙のときは、市政のこと優先。だからこそ「子育て支援」なんてこと、維新の市長候補も市議補選候補も訴えたわけで。そんなデータあるんやったら、見てみたいわ。

要するに「政治学者のこのコメント見る限り、西宮市長選挙・市議補選の動きで目付けてるポイントがずれれている感じがする。私の目から見た実際の維新及び維新支持層の動きとこのコメント、ずれてるのとちがうの?」としか思えない。

<以上で転載終了>


近況報告その2~西宮市長選挙・市議補選終了直後に考えていたこと~

2022-03-31 20:03:00 | 国際・政治

以下の内容は、3月27日(日)夜8時過ぎにツイッターで書いたことを、いったんフェイスブックに転載して整理したもの。それを今夜、さらに加筆修正してこちらに転載しています。

私はちょうど西宮市長選挙・市議補選の投票時間が夜8時に終わって、現職(石井市長)の当選確実というマスコミの速報がでてすぐに、いろいろと思うことをツイッターで連続でつぶやきました。また、市議補選では、自分が推していた宮本けいこ候補の当選という結果が、日付が28日(月)に変わったあと、夜中1時頃に出ました。なので、以下の文章は「石井市長の再選確実という速報だけでて、宮本市議候補の結果がまだ出ていない」という状況のなかで書いています。

<以下、ツイッター・フェイスブックからの転載内容=加筆修正済み>

西宮市長選・市議補選の投票所が閉まって、すぐに現職の再選確実の情報が神戸新聞から流れました。
まだ自分が推していた市議補選候補の結果がわからないのですが、今の時点で思うことをツイッターで連続してつぶやいたので、ここでまとめておきます。

※以下○印1個がツイート1回分です。

○投票所が閉まりました。これで市長選・市議補選の投票もおわりです。結果がどうなるかを待ちたいと思いますが。でも街頭である市議補選候補を応援していて、「市政に対する無関心」が有権者に強くあるように感じました。

○神戸新聞は「現職当選確実」という速報を出しました。他紙はどうでしょうか?

○私にとっては、市議補選に出ている自分の推しの候補の当選がとても気になります。推しの候補+いいなあと思う他2人の候補の結果が、市長選の結果とあわせて知りたいです。

○(ある人の消去法で現職を選んだという意見に対して=住友注)私も同意見です。他2人がまったくあてにならない市長候補だったので、現職を選びました。でも、批判すべきものは現職にもあると思っています。 

○率直に言って、吉村知事の顔写真入りのポスターを貼る維新系候補(市長選・市議補選)のセンスが、私には嫌でした。街頭で地道に無関心な住民への呼びかけをしていた市議候補には申し訳ないですけど。「いったい誰の選挙か?」ですよ。

○それから、自民党会派を途中で抜け出した市議が擁立した候補。あの候補のポスターも、かつての市長を思い出すような雰囲気(自分を美しく飾る感じ)で、嫌いでした。その市議たちのなかに自民党に戻りたがってる雰囲気も感じて、不愉快でした。

○でも候補者以上に私が気になったのは、この選挙期間中の西宮市民の反応。特に大阪や神戸に通勤通学している人々の「地元の政治への無関心・無反応」ともとれる態度が、とても気になりました。

○大都市近郊のベッドタウン・西宮は、「寝るために帰る場所」なのでしょうか。「自分の住む大切なまち」なのでしょうか。私にとっては後者です。でも前者の人々が多いのではないかと気になりました。

○だから私は自分の推しの市議補選候補の結果が気になりますが、それと同じくらい、市長選の投票率がどうだったのかが気になります。それがあまりにも低いようであれば、やはり「西宮の地方自治には大きな課題がある」と思います。

○最後にあらためて、推しの候補の市議補選の結果が気になりますが…。でも、ここから先、大阪維新・日本維新への「追撃」モードに入っていきます。やはりダメだというべきときには、徹底的に批判すべきなんですよね、維新は。

○今回の市長選で、街中でチラシを配ったり、あるいは集会を開いて、西宮市内で維新の問題点を積極的に広めようとした人々が居ました。ああいう取組みが、これからも大阪府内・大阪市内でもやっぱり必要なんですよ。

<以上で転載終了>


自治体の首長・議員選挙は「国盗り合戦ゲーム」ではない―このたびの西宮市長選・市議補選に思うこと―

2022-03-22 20:13:50 | 国際・政治

以下の内容は、今日、フェイスブックに書いたことに加筆修正をして転載したものです。以下のことは、日曜日に告示された西宮市長選挙・市議補欠選挙について、私が思うことです。と同時に、今の日本の政治(国政および地方政界)の諸問題や、政治関連のマスコミ報道の抱えている諸問題、そして、その問題だらけの構造を支えてしまう有権者の政治意識のあり方について、私が今、感じていることでもあります。

<以下、ブログに書いた内容の転載=加筆修正済み>

どこの新聞とも雑誌とも、あるいはテレビとも言わないけど…。

ある陣営の選挙対策のような感じで、地元・西宮の首長選挙をまるで「国盗り合戦ゲーム」のような感覚で報道されるのは、ほんとうに嫌やなあ。

そういう報道見ると、「ここに細々と暮らしている住民、おるんやで」「国盗り合戦とちがうねん。アホな首長が来たら、自分らの暮らしがダメにされるねん」と言いたくなる。

それと、西宮に限らないけど、大阪や神戸といった大都市近郊のベッドタウンって、「朝から通勤通学で大都市圏に出かけていって、夜は寝に帰るだけ」なので、「地元の自治体行政がなにしているのか、よくわかっていない」有権者住民って、かなり多そうな気がします。

なにしろ市役所に行くのは「なにか証明書とりにいく程度」とか、「市議さんの学習会にいくなんて、めったにない」「地元の知り合いがほとんどいない」とか。そういう住民も多そうです。PTA活動とか町内会に入ったりすると、少しその状態はマシになると思うんですけど、それも「めんどくさい」と思う方多いですしね、最近。

こういう方々にとっては、地元の政治・経済の動きを知る情報源は、新聞や雑誌、テレビなどのマスコミとか、ネット界の情報かと。そこで「国盗り合戦ゲーム」のような話ばかり聴かされると、自治体行政にとって、あんまりいい結果でないような気がしますね。

それにくらべたら…。たとえば、校区を毎日通学かばんもって歩いている子どもとか、近所の商店街やスーパーで買い物している女性や高齢者。あるいは、地域のケア施設などに杖ついて通っている高齢者や、車いすで通っている障害のある人たち。「よちよち歩く乳幼児といっしょに歩いている保護者さんたち」とか、「歩くのが大変な人につきそっているご家族」とか、「ベビーカーの子どもや車いすに乗った人といっしょに歩いている方」等々が、いちばん「この街のこと」をよく見てそうです。あと、ゴミ収集車が通ったあとのちらかったゴミを掃除しているような、地元の人たちとかも、よ~くこの街のことを見ているように思います。

こういう人たち=私は「歩く速度で街で暮らしている人々」のほうが、西宮を含む自治体行政の課題について、「よくわかっている」ような気がするんですよね。

だから、いま行われている西宮市議補選ついても、市長選挙についても、この「歩く速度で街で暮らしている人々」の感覚がわかりそうな政治家とか、その人々の目線で物事を考えられそうな政治家。こういう人を推したいと思います。

それ以外の人々。たとえば「国盗り合戦ゲーム」感覚で選挙やっている人々とか、「自治体をまるでどこかの営利企業と同じように考えていて、そのリストラしか考えてない」ような人々については、「お呼びでない」し、たとえ当選してもぼろくそに言い続けるつもりです。

また、「お呼びでない」という点では、「マッチョなおっさん政治家」も、ベッドタウンの首長や市議にはふさわしくないなあって思います。「歩く速度で街で暮らしている人々」の目線や感覚に全く立てそうな感覚ない感じがするので…。

<以上で転載終了=加筆修正済み>