できることを、できる人が、できるかたちで

京都精華大学教員・住友剛のブログ。
関西圏中心に、教育や子ども・若者に関する情報発信を主に行います。

「地方自治と子ども施策」全国自治体シンポジウム2016宝塚の開催要綱です。

2016-08-31 10:59:30 | 私の「仲間」たちへ

「地方自治と子ども施策」全国自治体シンポジウム2016宝塚を開催します。

(宝塚市ホームページ、2016年8月26日)

http://www.city.takarazuka.hyogo.jp/kanko/event/1000039/1010716/1010728/1017280.html

おはようございます。

「地方自治と子ども施策」全国自治体シンポジウム2016宝塚の開催要綱、宝塚市ホームページに掲載されました。

10月8日(土)が全体会、9日(日)が分科会です。

また、私は第4分科会(子ども参加)のコーディネーターを、喜多明人さん・林大介さんといっしょに務めます。

ちなみに今年の第4分科会には、大阪市立鶴見橋中学校の「子ども防災プロジェクトチーム」が報告者としてやってきます。一応、担当教員の名前が開催要綱に出ていますが、子どもたちも参加する予定です。

また、地元・宝塚市の子ども委員会のメンバーも、ファシリテーターの佐野岳章さんといっしょに参加する予定です。

さらに、宝塚のおとなり・川西市からは、地元高校生が選挙管理委員会職員とともに、「18歳選挙権」を考えるビデオづくりをしたことについて報告します(報告時間短めの「特別発言」という形ですが)。

そして、去年も参加した長野県の松本市の子ども未来委員会のメンバーが、今年も参加する予定です。

そんなわけで、今年の「子ども参加」分科会は、従来の分科会からさらに一歩ふみこんで、自治体の子ども会議(議会)・子ども委員会や、学校での子どもの社会参加などの取り組みのあり方について、「おとなだけで話し合うのではなく、子どもも参加して議論する分科会」になりそうです。

ということで、今年の分科会がどうなるか、とても楽しみです。

なお、このホームページの下のほうに「参加申込フォーム」へのリンクがあります。ここをクリックすれば、申込できるのではないかと思います。「参加したい」という方、よろしくお願いします。



最近読んだ本をまとめて紹介(2337冊目~2346冊目)

2016-08-30 20:40:51 | 本と雑誌

最近読んだ本をまたまた、まとめて紹介します。

2337冊目:竹内正浩『鉄道と日本軍』(ちくま新書、2010年)

2338冊目:小川勝『東京オリンピック 「問題」の核心は何か』(集英社新書、2016年)

2339冊目:木村泰子・出口汪『不登校ゼロ、モンスターペアレンツゼロの小学校が育てる 21世紀を生きる力』(水王舎、2016年)

2340冊目:園田雅春『自尊感情が育つ元気教室』(解放出版社、2016年)

2341冊目:横須賀薫『教育実践の昭和』(春風社、2016年)

2342冊目:蟻塚亮二・須藤康宏『3.11と心の災害 福島にみるストレス症候群』(大月書店、2016年)

2343冊目:宇井紀子編『ある公害環境学者の足取り 追悼 宇井純に学ぶ』(亜紀書房、2016年)

2344冊目:川又俊則・市川恭平『男性養護教諭がいる学校 ひらかれた保健室をめざして』(かもがわ出版、2016年)

2345冊目:国立教育政策研究所教育課程研究センター『学級・学校文化を創る特別活動(中学校編)』(東京書籍、2016年)

2346冊目:国立教育政策研究所教育課程研究センター『楽しく豊かな学級・学校生活をつくる特別活動(小学校編)』(文溪堂、2014年)


9月10日(土)学校事件・事故被害者全国弁護団の全国一斉電話相談が行われます。

2016-08-30 09:33:36 | 受験・学校

※9月10日(土)に行なわれる一斉電話相談である点に注意をしてください。

新学期が始まるとき、子どもはみなゆううつなことがありまね。

よかったら、電話してください。学校問題に詳しい弁護士が電話に出ます。

電話代は負担していただきますが相談料は無料です。   

2016年9月10日(土) 

学校事件・事故被害者全国弁護団
全国一斉電話相談

開催時間 11:00~16:00(基本)

宮崎11:00~16:00 0985-31-4365

大分11:00~16:00 097-535-1116

熊本 14:00~16:00  096-322-7731

長崎 11:00~16:00 095-827-3535

福岡 11:00~16:00  092-731-7105

岡山 12:00~15:00 086-206-2331

広島 11:00~16:00  082-511-7798

鳥取 11:00~16:00 080-2930-6736

兵庫 10:00~16:00  078-371-8245

大阪 10:00~16:00 078-371-8245

名古屋11:00~16:00  052-763-7370

長野 13:00~16:00  0263-88-2970

東京 10:00~16:00  03-6272-5221

栃木 9:00~13:00  028-612-6130

宮城 10:00~16:00  022‐223‐4171 022‐223‐4172

北海道 11:00~16:00 011-280-2136

茨城県11:00~16:00 ①090-8963-5268(ソフトバンク) ②070-5026-6652(ワイモバイル)

高知 11:00~14:30  088-879-0217

※こちらで現時点で確認できている電話相談の窓口・電話番号です。今後、当日までの間に追加・訂正などがあれば、随時直していきます。


注意喚起の文書さえ出せば仕事をした気になる文科省?

2016-08-30 09:16:48 | 受験・学校

「自殺予防週間9月10日から 文科省が対策呼び掛け通知」(2016年8月29日 教育新聞)

https://www.kyobun.co.jp/news/20160829_03/

夏休み明けの子どもの自殺防止について、文科省から地方教育行政、さらには学校現場へ、この新聞記事のような通知が出されたようです。

もちろん、何も通知しない、注意喚起をしないよりは、マシとはいえるんですが。

でも、いろんな通知や注意喚起の文書を出しても、地方教育行政や学校現場が動きたくても動けない状況ができていたり、対応のスキルが落ちていたり・・・というのでは、どうにもならないわけで。

そこを改善する策については、文科省はどう考えているのでしょうか?

「いいよなあ、PDFファイルか紙かで通知だけ出してりゃいい立場は」

という声が、地方教育行政や学校現場から聞こえてきそうです、私。

それじゃダメなんですよ。

「これはいかん、真剣にやらなきゃ」と学校現場や地方教育行政に思ってもらえるような、そういう働きかけを文科省からするのでなかったら・・・。

これって「ワタシらはちゃんと現場に注意を呼びかけました」というだけの、単なる「アリバイづくり」になりますからね。

それにしても、「いじめ自殺」への対応を含めて、今までの子どもの事故・事件に関して、文科省から地方教育行政、そして学校現場へ、いったい何枚の通知や注意喚起の文書がおろされているのかしら?

それにどこまでの実効性があったのか、そこがいま、問われているような気がするんですけど、私。



夏休み明けの子どもの自殺防止の取り組みに抱く「懸念」

2016-08-29 20:10:57 | 受験・学校

「夏休み明けの自殺防げ 不登校支援団体ら「居場所」作り」(朝日新聞デジタル、2016年8月27日)

http://digital.asahi.com/articles/ASJ8S45C4J8SPTIL01L.html?rm=403

「新学期も君を支えるよ 自殺防止へ学校やNPO取り組み」(朝日新聞デジタル、2016年8月29日)

http://www.asahi.com/articles/ASJ8S3VM7J8SOIPE009.html

こういう取り組みを熱心にすすめている人びとの「善意」を否定する気は全くないし、できれば今、いろんな悩みを抱えている子どもたちが、どこかでこうした取り組みとつながって、ふみとどまってほしいという願いを私も持っています。

ですが、私はこうした取り組みについて、いくつかの「懸念」をもっています。

そもそも、こうした夏休み明けの子どもの自殺防止の取り組みが一定「効果」を発揮するためには・・・。

(1)まずは、いちばんこの取り組みが必要な子どもたちのところに、こういう取り組みをしている人たちの情報が届くかどうか。

(2)次に、情報が届いたとして、そういう取り組みをしている人たちを信頼して、子どもたち自身の側から「助けて」と言えるかどうか。

(3)そして、「助けて」と言えた子どもたちと、きっちりとこうした取り組みを続けている人たちがつながれるかどうか。

この3つのハードルをクリアすることが必要ではないか、と私は考えています。

そうすると今、新聞やテレビ、インターネットなどを通じて、積極的に子どもの自殺防止の呼びかけをすすめているわけですが・・・。

(1)肝心の子どもたち、それもいちばんしんどい状況にある子どもたちには、こうした取り組みに関する情報が伝わっていない危険性。

(2)肝心の子どもたちに情報が伝わったとしても、相談機関や学校外の居場所に信頼感がなかったり、あるいはその子どもたち自身が「どうやって自分の思いを伝えたらいいのか、それがわからない」という思いを抱いている危険性。

(3)自分の思いをきっちりと伝えることができた子どもたちに、相談機関や学校外の居場所などがうまくつながれず、対応を誤ってしまう危険性。

この3つの危険性についても、私、同時に感じてしまうんですよね。

「ハードルがある」ということは、「そこを越えられない危険性もある」ということなので・・・。

だから、なんとか子どもたちがこの3つのハードルを、相談機関や学校外の居場所の人々といっしょにクリアして、思いとどまってほしいと願う今日この頃です。

ついでにいうと、一生懸命やっている人びとの「善意」を否定する気はないのですが、上記のような「ハードルがある」ことを、相談機関や学校外の居場所の人々がどこまで冷静に認識できているのかどうか。

そこも、とっても気になります。




公開講座のチラシ画像です。

2016-08-26 00:27:58 | 受験・学校

2016年度後期の京都精華大学公開講座・レクチャーガーデンのなかで、「学校での事故・事件とどのように向き合うか」という連続講座を私が担当する予定になっています。

その私の担当分の講座のチラシ画像ができあがりましたので、このブログにもアップしておきます。

まあ、本学ホームページでの講座の告知(下記参照)と似たようなチラシになっていますが。

http://www.kyoto-seika.ac.jp/info/garden/2016/late/lecture_sumitomo2016/



最近読んだ本をまとめて紹介(2324冊目~2336冊目)

2016-08-21 10:09:48 | 本と雑誌

ここ最近読んだ本(雑誌)を、タイトルや著者名、出版社名程度ですが、まとめてこの場で紹介します。

2324冊目:藤木久志『刀狩り―武器を封印した民衆―』岩波新書、2005年

2325冊目:磯田道史『歴史の読み解き方 江戸期日本の危機管理に学ぶ』朝日新書、2013年

2326冊目:一ノ瀬俊也『戦艦武蔵 忘れられた巨艦の航跡』中公新書、2016年

2327冊目:西川武臣『ペリー来航 日本・琉球をゆるがした412日間』中公新書、2016年

2328冊目:辻田真佐憲『大本営発表 改竄・隠蔽・捏造の太平洋戦争』幻冬舎新書、2016年

2329冊目:楠原佑介『地名でわかる水害大国・日本』祥伝社新書、2016年

2330冊目:岡田尊司『愛着障害 子ども時代を引きずる人々』光文社新書、2011年

2331冊目:笠井潔・野間易通『3.11後の反乱 反原連・しばき隊・SEALDs』集英社新書、2016年

2332冊目:丸山千夏『ボランティアという病』宝島社新書、2016年

2333冊目:向谷匡史『ヤクザ式最後に勝つ「危機回避術」』光文社新書、2016年

2334冊目:篠崎純子『困らせたっていいんだよ、甘えたっていいんだよ!』高文研、2014年

2335冊目:池田浩士『戦争に負けないための二〇章』株式会社共和国、2016年

2336冊目:鹿砦社特別取材班編著『ヘイトと暴力の連鎖 反原連・SEALDs・しばき隊・カウンター』鹿砦社、2016年





公開講座「学校での事故・事件とどのように向き合うか」受付開始です。

2016-08-18 08:45:47 | 受験・学校

京都精華大学公開講座レクチャー・ガーデン

「学校での事故・事件とどのように向き合うか」(講師:住友 剛 10月から全4回)

http://www.kyoto-seika.ac.jp/info/garden/2016/late/lecture_sumitomo2016/

以前から告知をしているこの「レクチャー・ガーデン」の公開講座ですが、今日(9月1日)13時から参加申込の受付開始です。

受付方法などは上記のページに書いてありますので、その手続きに沿って行ってください。

なお、チラシ画像を下記に貼り付けておきますので、こちらも参考にしてください。

※以前(8月18日)のブログ記事を大幅に修正して、講座の告知と参加申込の受付開始の記事に直しました。