できることを、できる人が、できるかたちで

京都精華大学教員・住友剛のブログ。
関西圏中心に、教育や子ども・若者に関する情報発信を主に行います。

今日も2回分まとめてプリキュアの話(2) 3月17日分

2024-03-19 11:00:46 | プリキュア話

今度は3月17日放送分の紹介です。この日の放送分は、3月10日分からの話の続きになります。

3月10日分のラストで、こむぎはいろはのベッドから夜中に抜け出し、雨の中、ひとりで家を出てしまいます。翌朝、公園で散歩が楽しくて、家に帰るのを嫌がる犬を見て、こむぎは泣き出します。そんなときに、ガルガルを探しているサトルに出会います。ここから、3月17日放送分の話がはじまります。

さて、朝を迎えて、こむぎがいないことに気付いたいろは。「自分でカギをはずして家出?」と思ってしまいます。いろはは執事のメエメエを呼び出して、こむぎの行方を聴きますが…。メエメエはただ「こむぎにはプリキュアの自覚が足りない」という話をするだけです。

そんなとき、サトルからいろはに電話がかかります。こむぎはサトルの家で、ウサギの大福と遊んでいるといいます。「なんで?」と疑問に思ういろは。サトルは電話で「お迎えはちょっと待って。ボクから話す」といいます。

そのこむぎですが…。大福とサトルを相手に「いろはと話せるようになると、もっと仲良くなると思っていた。でも怒られた…」とこむぎは語ります。「でも、どうしてプリキュアになったの?」とサトルが聴いたとき、まゆの姿が挿入されます。

どうやらこの間、まゆがずっとつくっていた縫い物が完成したようです。その縫い物は、手作りのハーネスの様子。「今から渡しに行けば?」という母の声に促されて、まゆはいろはの家に届けに行こうとします。

一方、先ほど「どうしてプリキュアになったの?」とサトルに聴かれたこむぎは…。「いろはが危ない目にあっているとき、気づいたらプリキュアになった。でも怒られたし、嫌われた。こむぎはタクトが使えなくて役に立たない」と語ります。そんな話を聴いたサトルは「こむぎのことをどう思うのかは、いろはに聴いてみないとわからない。ことばは相手の気持ちを聴くためにもある。話し合えば?」と伝えます。

さて、手作りハーネスをもってきたまゆは、いろはの近くにこむぎがいないことに気付きます。「機嫌損ねてしまった…」といういろはに、まゆは「元気がなくて、なんといえばいいのか…」と迷います。そんなまゆの腕に、猫のひっかき傷があることにいろはは気づきます。その傷は、猫のゆきにひっかかれたものだとか。まゆの話では「ゆきはなかなか言うこと聞いてくれないけど、でも大好き、かわいい」のだとか。そして「この前来てくれたお返しに、洋服ハーネスをつくった」といって、まゆはいろはにプレゼントを渡します。まゆに「ありがとう!またね!こむぎに見せたいから、迎えに行く!」と、明るい表情でいろはは伝えます。

そんなとき、ライオンのガルガルに、なにか黒い影のようなものが声をかけます。その声を聴いて、ガルガルは大きな声で吠えます。その声に気付いたいろはは、ガルガルのところに向かいます。森の中を吠えながら突進するガルガルの姿が、ここで描かれます。

「こむぎも行く!きっといろはも行くから!」といって、ガルガルの大きな声を聴いて、こむぎもガルガルのところへ行こうとします。そのときこむぎは「マブダチってなに?」とサトルに聴きます。どうやら大福はサトルのことを「マブダチ」と呼んでいたようです。

いざ、こむぎがガルガルのところに到着すると、キュアフレンディ(=いろは)がライオンのガルガルに襲われていました。その姿を見て、こわがるこむぎ。でもこむぎはここで「どうしてプリキュアになりたかったの?」という、サトルとの話を思い出します。

「こむぎは、いろはを守りたくてプリキュアになった。いっしょに走ることができて楽しかった。いろはは困っている子を放っておけない。助けられた子もうれしそう。こむぎも同じ気持ち。ガルガルはこわい。でも、いろはを助けたい…」

そんな自分の強い気持ちに気付いたとき、こむぎはキュアワンダフルに変身します。そしてキュアワンダフルの姿でガルガルに突進して、一度たおされます。「みんななかよしがいい。いろはのキュアフレンディを守りたい。だからプリキュアになる」という、キュアワンダフル。「来てくれてありがとう」というキュアフレンディ。「ガルガルしないで」といってタクトを出したキュアワンダフルは、ペンギンのキラリンアニマルの力を借ります。「よし、わたしも!」というキュアフレンディも、ペンギンの力を借ります。

「こわくないの?」と声をかけるキュアフレンディに、「こわいよ、でも、いっしょだから大丈夫」というキュアワンダフル。「ワンダフルといっしょだと、ワンダフル!」というフレンディに、「いろは、大好き」というワンダフル。ふたりのタクトをあわせ「ワンダフルを君に。ガルガルな心飛んでいけ」というと、「フレンドリベラーレ」という技が使えるようになります。そしてその技でおちついたガルガルのなかから、キラリンアニマルのライオンが出ます。

キラリンアニマルのライオンは「暴走を止めてくれてありがとう」と、ニコワールドに行ってふたりのプリキュアに伝えます。ふたりのプリキュアは「話し合いっていいね」と語りあいます。そんなときメエメエが(今までの話を棚に上げて)「こむぎさま、お見事」と言いますが…。ふたりのプリキュアはどこかに消えています。

ラストの場面ですが。まゆのつくってくれた洋服ハーネスをつけたこむぎを見て、いろはは「まゆちゃんすごい!」と思います。こむぎは「(ハーネスが)どんな色でも、いろはが持つならいい!いっしょにお散歩!」と伝えます。そしてふたりで散歩に出かけたところで、今回の放送分はおわりです。

ということで、タクトになったリードにかわって、あたらしいこむぎ・いろはの絆が見えたときに、「フレンドリベラーレ」というふたりの合体技が使えるようになりましたね。また、その絆が見えるきっかけに、まゆからの贈り物とまゆの腕にあるゆきからの傷、サトル&大福のかかわりがありましたね。こんな感じで、まゆ&ゆきコンビ、サトル&大福コンビが、これから先もいろは・こむぎコンビを何かと助けるかたちで物語が展開しそうです。ちなみに次回はいよいよ新学期、まゆがいろはの通う中学校に転校する話になるようです。ということで、2回分まとめてのプリキュアの話、おわりです。


今日も2回分まとめてプリキュアの話(1) 3月10日分

2024-03-19 09:39:02 | プリキュア話

またまた今日も2回分まとめてプリキュアの話を書きます。3月10日と17日の2回分です。この10日くらいの間も、ほんと、いろいろと用事が詰まっていて、たいへんでした…。ただ、内容的にこの2回分は、「ガルガルにされたキラリンライオンを助け出し、キュアワンダフルがタクトを使えるようになるまで」というかたちでつながっています。なので、2回分まとめて書くのも悪くないな~と。そんなことも思っています。

さて、まずは3月10日分から。この日の放送分は、3月3日分でプリキュアたちが助け出したキラリンペンギンの力で、ニコワールドの一部が復活したところから話がはじまります。また、3月3日分のラストでは、キュアフレンディがタクトを使って、キラリンウサギの力を借りてキラリンペンギンを助け出しました。ただ、キュアフレンディがタクトを使えたのに、キュアワンダフルは使えない。そのことを、子犬の姿=こむぎにもどって、キュアワンダフルは悩みます。執事(ひつじでもありますが)のメエメエは、キュアワンダフルに「なにかプリキュアになるために必要なことが欠けている。ゆゆしきこと」と言います。こむぎは「いろは(=キュアフレンディ)といっしょにタクトを使いたい!」とごねはじめます。

ただ、いったんは家にもどって、こむぎはいろはに手入れをしてもらって、いっしょにあそんで、機嫌が直ります。そんなとき、獣医をしているいろはの母が、予防注射を嫌がる犬(チョコちゃん)の相手に困っている姿が見えました。いろはがチョコちゃんに「大丈夫だよ」と声をかけると、チョコちゃんは落ち着きます。「ありがとう、いろは。いろはには昔からこわがる子がなつく、みんなと友達になる」といろはの母が声をかけると、こむぎが急に不機嫌になって困らせはじめます。

そんなとき、家でぬいものをしているまゆと、猫のゆきの姿が描かれます。まゆの母が「パパが呼んでいる」というので、まゆはパソコンの画面を見ます。するとタンザニアにいる父とのネット通信がはじまります。まゆの父は、タンザニアでライオンを追いかけている様子。「感動してる」という父に「たのしそう」というまゆ。そんなまゆに、まゆの父は「まゆはどうだ?」と話しかけます。まゆの母は「来週から学校。もう、いろはちゃんという友達ができた」と、父に伝えます

一方、こむぎですが…。相変わらず「いろはの役に立ちたい!」と騒いで、困らせてしまいます。いろはによしよしされたり、いっしょにベッドで寝たり…で、一瞬なだめられますが、その都度こむぎは「こんなのじゃない、もっと役に立ちたい!」といって困らせます。

そして、こむぎがいろはといっしょに散歩に行こうとするとき、いつものお気に入りのリードがないことに気付きます。このリードが、ふたりがプリキュアになったときに使うタクトになったのでした。「いつものリードがいい!あれじゃないとお散歩しない!」と騒ぐこむぎに、「わがままいわない!お散歩中止!」といって、食器洗いをするいろは。ふたり(正確には子犬と飼い主ですが)は、とうとうケンカしてしまいました。「いろは、こむぎ、どうした?」と、父は心配するのですが、母は「いっしょにいたらたまにはケンカもするでしょ?」といいます。

どうやらふたりがプリキュアに変身できるようになり、ふたりをつないでいたリードがタクトになることで、ふたりの関係は変わってきたようですね。あらたなつながりを確認しないといけない時期なのでしょうね。このあたり、子犬と飼い主をつなぐリードをふたりのプリキュアの関係の「象徴」として描いている様子がうかがえます。

その後、こむぎをウサギの大福と遊ばせながら、この間のもめごとをサトルにいろはが話します。いろはは「こむぎが話せるようになったら、もっと仲良くなると思っていた。でもわがままばかりいう」と。その話を聴いて、サトルは「きっとこむぎも同じ思いだと思う。こむぎはきっと、いろはの役に立ちたいのだと思う」と返答します。

そんなとき、ライオンの姿のガルガルが出現。「けんかはここまで、ガルガルを止めよう」といって、こむぎ・いろはのふたりはプリキュアに変身します。そんなとき、猫のゆきが窓の外を見て、街の動物たちが怖がっている場面や、プリキュアのあとにサトルと大福がついていく場面も挿入されます。

さすがにライオンのガルガルなので、大きくて、よく吠えます。「こむぎにまかせて!」といって、ガルガルに立ち向かおうとするキュアワンダフル。でもワンダフルは吠えるガルガルを見て、手足がふるえ、たちすくんでしまいます。サトルは「犬としてのこむぎの本能。ライオンは野生動物の頂点。こわがるのは当然」と伝えます。そこでキュアフレンディがガルガルに語りかけますが、フレンディに逆に襲いかかります。

このガルガルはすばやいし、パワーも強い。なんとかなだめないと…。そう思ったキュアフレンディは再びタクトをつかい、キラリンペンギンの力でスピードアップして、なんとかして足止めしようと考えます。それを見てキュアワンダフルもタクトを使おうとするのですが、やはりタクトは反応しません。

ただ、そんなキュアワンダフルをガルガルが襲おうとしたとき、一瞬だけタクトが反応。そのタクトの力でガルガルが傷つき、苦しんで、山の奥へ消えていきます。「どうして出てきたの?」というキュアフレンディに、「こむぎもいろはといっしょにいたい。こむぎもプリキュア!」というキュアワンダフル。「言い合いしてる場合じゃない!」といって、消えたガルガルを探しに、サトルが出かけます。

ガルガルが現れたその日の夜。こむぎはいろはといっしょに寝るのですが…。いろはが眠っている間に抜け出し、「役に立てなくてごめん、バイバイ…」といって、雨が降るなか、どこかに出かけてしまいます。

ということで、こんな感じで3月10日放送分は、ふたりのプリキュアの絆を象徴するものだったリードがタクトになって、あらたな絆を創り直さないといけない。また、こむぎがキュアワンダフルになってガルガルの力を抑えるためには、動物としての本能に打ち勝つなにかが必要。そして、ふたりのプリキュアの絆を結び直すために、サトル&大福や、まゆ&ゆきの2つのコンビもからんでくる。こんな感じで、今後の物語の展開を明らかにしたのが、この3月10日放送分でした。


最近読んだ本をまとめて紹介(3624冊目~3648冊目)

2024-03-08 20:40:28 | 本と雑誌

年末から約2か月。またまた読んだ本がたまってきたので、本のタイトルなどを紹介します。

3624冊目:堀正嗣『子どもの心の声を聴く 子どもアドボカシー入門』岩波ブックレット、2020年

3625冊目:栄留里美・長瀬正子・永野咲『子どもアドボカシーと当事者参画のもやもやとこれから』明石書店、2021年

3626冊目:安達和美『学校で命を落とすということ』あっぷる出版社、2022年

3627冊目:野坂祐子『トラウマインフォームドケア』日本評論社、2019年

3628冊目:高橋信(聞き手・郷和貴)『データ分析の先生!文系の私に超わかりやすく統計学を教えてください!』かんき出版、2020年

3629冊目:大木毅『戦史の余白』作品社、2023年

3630冊目:大木毅『勝敗の構造』祥伝社、2024年

3631冊目:安田登『使える儒教』NHK出版、2023年

3632冊目:戸谷洋志『哲学のはじまり』NHK出版、2024年

3633冊目:中見真理『ジーン・シャープ 独裁体制から民主主義へ(100分de名著)』NHK出版、2023年

3634冊目:朱喜哲『ローティ 偶然性・アイロニー・連帯(100分de名著)』NHK出版、2024年

3635冊目:酒井順子『裏が、幸せ。』小学館文庫、2018年

3636冊目:ワールド・ジオグラフィック・リサーチ『知れば知るほど面白い日本の地形の謎』宝島社、2024年

3637冊目:板野博行『眠れないほどおもしろい源氏物語』三笠書房(王様文庫)、2012年

3638冊目:中屋敷均『わからない世界と向き合うために』ちくまプリマ―新書、2024年

3639冊目:芳沢光雄『数学の苦手が好きに変わるとき』ちくまプリマ―新書、2024年

3640冊目:與那覇潤・小野卓也『ボードゲームで社会が変わる』河出新書、2023年

3641冊目:伊藤賀一『1日1ページで身につく!歴史と地理の新しい教養365』幻冬舎新書、2022年

3642冊目:内藤正典『分断を乗り越えるためのイスラム入門』幻冬舎新書、2023年

3643冊目:木村朗子『紫式部と男たち』文春新書、2023年

3644冊目:川本大吾『美味しいサンマはなぜ消えたのか?』文春新書、2023年

3645冊目:津野田興一『大人の学参 まるわかり近現代史』文春新書、2022年

3646冊目:津野田興一『大人の学参 まるわかり世界史』文春新書、2022年

3647冊目:相澤理『大人の学参 まるわかり日本史』文春新書、2023年

3648冊目:ダニー・ネフセダイ(永尾俊彦構成)『イスラエル軍元兵士が語る非戦論』集英社新書、2023年


3月3日のプリキュアの話です。

2024-03-04 11:31:58 | プリキュア話

今度は3月3日のプリキュアの話です。実は昨日、1泊2日で長崎に出張していたのですが、そのときのホテルで久々にリアルタイムの放送分を見ました。ただ、帰宅後もう一度ゆっくりと動画配信分を見たので、今日、ブログを書きます。

この3月3日放送分ですが、「いろは&こむぎのコンビがどういう経過で生まれたのか?」の説明と、いろはちゃんの家族を紹介することがメインの回でしたね。そして、いろは&こむぎの絆を考えることも、今回のテーマでした。

冒頭ではまず、いろは&こむぎが早朝の海岸を散歩するところからはじまります。そのとき、なかなか散歩で歩いてくれない子犬・ポンちゃんに手を焼く母娘に出会います。でも、いろはちゃんがポンちゃんに声をかけると、ポンちゃんはいろはちゃんの手をぺろぺろなめます。いろはちゃんは「ペットサロンと動物病院をやっているから」といって、その母娘を誘います。

いろはちゃんの家に行くと、ペットのトリマーをやっている父親が、ポンちゃんの飼い主の母娘の相談に応じます。どうやらポンちゃんはリードをつけて散歩をするのを嫌がるのだと。それを聞いていろはちゃんの父は、まずは抱っこして、外に出ることになれるようにと話します。「リードは飼い主との信頼の証し」なので、まずは部屋のなかでいっしょに歩いたり、抱っこで散歩をしたり、いっしょに遊んでよりそうことが大事だと。

そんなとき、いろはちゃんはこむぎが家に来たときのことを思い出します。獣医の母が営む動物病院で、ケガの手当を受けていたこむぎ。首輪をしているので、元の飼い主のところに戻らなくちゃいけないと説明する母。でも、いろはちゃんは、こむぎを家で飼いたいといいます。母は「こわいめにあった子で、体も心も傷ついている。仲良くなるまで時間がかかるし、飼い主が見つかったら家に帰る。それでも飼いたい?」と、いろはちゃんに尋ねます。そんないろはちゃんの手を、こむぎがペロッとなめます。いろはちゃんはこむぎを抱きしめて「この子と仲良くなりたい」と。

その後「ここが今日からあなたの新しい家」といって、いろはちゃんはこむぎの世話をはじめます。なかなかなついてくれないのですが、だんだん距離が縮まってきます。そして父といっしょにこむぎに似合いそうなリードを見つけたとき、このリードでいっしょに散歩したいといろはちゃんは思います。やがて、こむぎはいろはちゃんになじみ、リードをつけていっしょに散歩できるようになります。

こむぎは「いろはとなら大丈夫って思えた、ありがとう」と。「どうして大丈夫って思ったの?」と聞くいろはちゃんに、こむぎは「リードをつけたら、いろはを近くに感じて、ワンダフル!」と答えます。いろはちゃんも、こむぎが人間の姿になって話せるようになり、「気持ちが聴けるようになって、ワンダフル!」と伝えます。

そんなとき…。さりげなく、プリティホリックに暮らすマユとユキの姿が挿入されます。前の週、いろはちゃんにプレゼントをもらったマユですが、「お友達になれるかなあ? お返ししなくちゃ」とネコのユキに話しかけています。まあ、これからどういうかたちでマユ&ユキが、こむぎ&いろはコンビと仲良くなるのか、楽しみですね。

さて、その後、こむぎはいろはちゃんとお散歩に出かけます。犬の姿のときのリードのように、人間の姿でふたりで出かけるときも、なにかつながれるものがほしい。そんなことをこむぎが言いかけたときに、ペンギンの姿のガルガルが現れます。

人の姿になったこむぎといろはちゃん、そして途中から合流したさとるくんが海岸に駆け付けると、海が凍っています。その凍った海の上を、ペンギン姿のガルガルがすべって動いてます。そこですぐにこむぎ&いろはコンビはプリキュアに変身します。

つるつるの氷の上でプリキュアになったふたりは、ペンギン姿のガルガルをつかまえようとしますが、足がすべって転んでしまいます。そこでキュアフレンディがスケートの要領で動くことを思い付き、キュアワンダフルと手をつないでガルガルをおいかけます。やっとおいついた…と思ったら、急にガルガルが飛び上がり、今度は海に潜ります。潜ってどこを泳いでいるのかわからないので、プリキュアたちは海の上にでてきたところをつかまえようとします。

海の上に出てきたガルガルは、氷の橋を街の方につくり、その上をすべりはじめます。そのガルガルにおいつこうと、キュアフレンディのアシストで、キュアワンダフルがとびあがります。そして氷の橋の上でなんとかおいついたとき、橋が割れてキュアワンダフルが落ちそうになります。そのキュアワンダフルを海におとさないように…と、キュアフレンディが手を差し出したとき、プリキュアたちのコンパクトが光ります。そのコンパクトからは、ちょうちょの印がついたリボンがでてきて、ふたりのプリキュアの手を結びます。その結んだリボンがお互いをくっつけて、キュアワンダフルは海に落ちずに済みます。

「人の姿のときは、手をつなげる。リードのかわりに手をつなぐ」「私も同じことを思った」と、ふたりのプリキュアは自分たちの絆に気付きます。そんなとき、街のなかにある石が光り、あらためてふたりを結んでいたリボンが変化して、フレンドリータクトがでます。「ふたりの仲良しパワーが生み出した」というキュアワンダフル。そんなとき、前回登場のキラリンウサギも現れて、キュアフレンドリーのタクトにキラリンウサギの力が加わります。すると、キュアフレンドリーの耳がウサギのようになり、ガルガルの音や声が聞こえるようになります。でも、キュアワンダフルが同じタクトを使おうとしても、効果はありません。

そのあと、キュアフレンドリーはガルガルの音や声を聴いて動きを予想し、見事にガルガルの動きを読み切って、つかまえます。ガルガルを落ち着かせると、そこにはかなり疲れているペンギンが出ます。ふたりのプリキュアは、そのペンギンをニコガーデンにもどします。

エンディングですが、こむぎは「なぜ自分はタクトが使えなかったのか?」と不満そうです。一方いろはちゃんは「こむぎと話せるようになって、こむぎの気持ちがわかってうれしい」といいます。それを聞いたさとるくんは「いろはちゃんがうれしいと、ボクもうれしい」と伝えます。そして、こむぎ&いろはのふたり(ひとりと一匹ですが)は「これからもたくさんお散歩しよう」と話します。

…ということで、今回はいろは&こむぎの暮らす家のこと、こむぎを飼い始めたきっかけ、いろは&こむぎの絆から新しいプリキュアのアイテムがうまれること、この3つが描かれましたね。ただ、こむぎが不満を感じているように、プリキュアのタクトがなぜこむぎ=キュアワンダフルには使えなかったのか? そこが疑問です。その疑問を解消する回が、次回3月10日の放送分になりそうですね。


2月25日分のプリキュアの話です。

2024-03-04 09:45:32 | プリキュア話

またまた数日、ブログの更新が途切れてしまいました。この間、原稿執筆や校正作業があったり、この土日は長崎まで1泊2日で出張していました。ということで、遅れましたが、2月25日分のプリキュアのこと、書いておきます。

2月25日放送分は、例のユキという名前のネコと暮らすマユのことを紹介し、こむぎ&いろはのプリキュアコンビと接点をつくるというのが、物語の大きな流れです。それとともに、キラリンウサギという新たなキャラも登場します。

今回の冒頭では、「プリティホリック」というコスメショップ兼住宅で、ユキとマユが目覚めるところからはじまります。このプリティホリックは、別の街から転居してきたマユの母が営むお店。マユの母は、マユがつくったちらしを街中で配り、お店を掃除して、お客さんが来るを楽しみに待っています。その一方で、オープン初日を迎え、マユは「お客さん来るかな? 来ないとどうしよう。知り合いが誰もいない街でお店開くなんて、お母さんはすごい…」と不安そう。そんな不安な気持ちを、マユはユキをだいて、ユキのにおいをかいで落ち着かせています。

さて、こむぎ&いろはのプリキュアコンビとさとるくんは街の地図を見ながら、海浜公園など、ガルガルが出現した地点をまわって情報集めをします。そこへメエメエが現れて、3人(正しくはふたりと1匹)をニコガーデンに誘います。ニコガーデンに行くと、キラリンウサギが回復した姿を見せてくれます。キラリンウサギはニコガーデンのなかにある島に行き、そこにある宝石の力で、ニコガーデンの一部の地域を回復させます。メエメエの話では、キラリンウサギのような力のある動物を9匹あつめれば、ニコさまが戻るのではないか…と。でも、そんなメエメエの話を聴かずに、「今日からプリティホリックがオープン。一番乗りになりたい!」というこむぎ&いろはのコンビは街に戻ります。自分の話を聴いてくれなくて困ったメエメエは、ニコガーデンと人間の街をつなぐスマホを、さとるくんに渡します。

プリティホリックでは、マユが母といっしょに「お客さんくるかなあ…」と待っています。そこへこむぎ&いろはのコンビが現れます。「チラシがかわいいから、気になった」といういろはちゃんい、マコはネコのユキを紹介します。雪の降る日に出会った白猫なので、ユキちゃんだそうで。ただ、最初こむぎは犬の姿のままだったので、プリティホリックの中には入れません。そこで人間の姿になって、こむぎ&いろはのふたりでお店に入ります。

お店に入ると、かわいいものがいっぱいで、いいにおいがします。マユの話では、全部母のデザインで、アニマルタウンの人向きにつくったのだとか。そんななか「メイクしたことないな~」といういろはちゃんに、「試してみない?」「マユ、いろはちゃんにメイクを。娘はメイクが上手だから」とマユの母が声をかけます。そのあと、マユの母は、お店にやってきたおばあさんたちと話し始めます。その裏で、こむぎはユキに声をかけます。こむぎは「ユキのこと知ってるよ」とか「自分は犬だけど人のかっこうに変身できる」とかいうのですが…。

別室で、マユにメイクをしてもらういろはちゃん。マユは「大丈夫かな? ちゃんとできるかな? こわくない、こわくない…」と不安そう。一方いろはちゃんは「メイクはマユさんにお任せ」といいます。そして、メイクをしてもらいながら、いろはちゃんはマユにいろいろ話しかけます。自分が湾岸第二中学校の生徒だということ、マユちゃんと同じクラスになれたらいいと思っていること、等々。ただ、メイクをはじめるとマユは真剣。ひとことも話さなくなります。

メイクがおわると、いろはちゃんは大喜び。「いっしょうけんめいやってくれて、ありがとう。マユちゃん集中力がすごい!」と声をかけます。でも実は、マユははじめて誰かにメイクをしたようです。その裏で、こむぎはユキに話しかけると、ユキはネコパンチで応じます。そのあと、メイクが終わったいろはちゃんを見て、こむぎは「笑ってる、楽しそう、かわいい」といって、自分もメイクしたがります。「こむぎもメイクする~」といって、目のまわりを化粧し始めると、なんだかタヌキみたいになります。そして帰り際、マユの母に「また来てね~」と声をかけられて、「学校でも会えるよ」とこむぎ&いろはのコンビは帰っていきます。その様子を、マユは不安そうに見ています。一方「ワンダフルなお店だったね」「なんだかマユちゃん、不安そう」「いっしょにお散歩すれば元気になる」と会話しながら、こむぎ&いろはコンビは帰ります。

その帰り道で、黒いガルガルのたまごがでます。たまごのなかからはタヌキのガルガルがでて、猛スピードで車道に出ようとします。車にはねられると危ないから、こむぎ&いろはは変身して、プリキュアになってガルガルと止めようとします。でも、タヌキのガルガルの動きは、とても速い。「こわがっているのかも」「ずっとジグザグににげてる。おびえているみたい」「初めて来た街でこわがってる」「いっしょにあそぼう、友達になろう」と声をかけるのですが、それでも車道に飛び出そうとします。なのでプリキュアたちは車をバリアでとめて、そっとガルガルに近づこうとします。そして追いついて、抱きしめて、「ニコガーデンに帰ろう」と声をかけます。するとガルガルはもとのタヌキの姿に。そのタヌキをニコガーデンにもどすのですが…。そこでメエメエがこむぎ&いろはに何か話そうとするのですが、やっぱり聞いてもらえません。しかたがないので、メエメエは大事な用事をさとるくんにスマホで伝えます。

このタヌキのガルガルの姿とうまく重ね合わせるように、実は新学期を転校先の湾岸第二中学校で迎えるマユの不安な気持ちが描かれます。このあたりが、プリキュアの上手な描き方ですね。こむぎ&いろはコンビとかかわって「今日は疲れたけど、楽しかった」「いろはちゃんと友達になれるかな…」と思うマユの姿を描いたあと、前の学校にいるとき、教室でひとりぼっちだったマユの姿をさりげなく挿入します。そして「私にはユキがいる」と、また一言、マユに言わせます。こういうところで、どことなく「転校先になじめるか不安なひきこもり系の女子中学生」としてのマユの姿を描くわけですね。

そしてラストですが、こむぎ&いろはのコンビが「お届けものをもってきた」といって、プリティホリックに現れます。それは、いろはちゃんの父がおすすめのペットとのおさんぽバックで、いろはちゃんも持っているものだとか。「マユちゃん、ユキちゃん、アニマルタウンへようこそ!」といろはちゃんが声をかけて、今回の放送分はおわりです。

…まあ、こんな感じで、ひきこもり系女子中学生のマユ&ユキという白猫のコンビが今回、登場しました。私の予想では先々、このコンビもプリキュアになりそうな気がするのですが…。ただ、ひきこもりがちな女の子なので、みんなになじめるようになるまで、かなり時間がかかりそうですね。ということは、プリキュアになるまでも時間がかかるのではないかと。ということで、この2月25日放送分の話はおわりです。