できることを、できる人が、できるかたちで

京都精華大学人文学部・住友剛のブログ。
関西圏に関することを中心に、教育や子ども・若者に関する情報発信を主に行います。

今日(6月24日)のプリキュアの話です。

2018-06-24 09:26:41 | プリキュア話

おはようございます。先ほど今朝のプリキュアおわりました。

さて、先週からプリキュアの仲間にキュアマシェリ(えみる)・キュアアムール(ルールー)が加わりました。すると、5人になったプリキュアたちの関係をどう描くか、ということが当面の主題になります。また、キュアアムール・キュアマシェリが自分の技をつかうときにどういうアイテムを使うのかとか、5人の合体技がどうなるのかとか。そういったことも、当面の主題ですね。まあ、いずれも夏休み商戦を前に、お子さまの喜ぶグッズをいかに売り込むかにかかわるわけですが…。

それで、どうやら今回の放送分は、次週からキュアマシェリ・キュアアムールがふたりそろってギターを使った技を出すための「伏線」をはる回だったようです。次回予告で2人がギターを使った技を出すこと、伝えられていたので。

他の3人のプリキュアが持っているメロディソードを自分たちふたりはないから、それがほしいとキュアマシェリに言わせたり…。あるいは、敵・オシマイダーの攻撃にさらされたキュアアムールを守るときに、キュアマシェリが大事にしてきたギターが壊されたり…。ほかにも、変身前のルールーちゃんが、えみるちゃんのギターを弾くシーンがでたり…。まあ、そんな感じです。

それから、プリキュアたちの敵・クライアス社も、夏からバージョンアップするようです。なにしろ、新しい幹部社員・ジェロスというのが今回、でてきました(確か、前にも一度、出ていたように思うのですが)。そのジェロスが、いま、プリキュアとたたかっている課長のパップルとどこで交代するのか。それも見ものですねえ。で、交代したらパップルは左遷されるのでしょうか…??

他にも、今日はちょっと謎めいたことを、またまたイクメン風の妖精ハリーがつぶやいておりました。なにしろプリキュアたちの変身に必要なミライクリスタルの数はそろったのに、不思議な赤ちゃん・はぐたんが変わらない…みたいなことをつぶやいていましたので。でも、それでもはぐたん、今日はつかまりだちから少し歩いたりもしていたんですけどねぇ…。

あとは、今日は基本的にプリキュアの仲間になったえみるが何かとはりきりすぎて、暴走気味。なにかと失敗してしまいます。そういう暴走気味のえみるを抑える役をルールーがするのですが、だんだんえみるは失敗をするたびに「自分は本当にプリキュアになってよかったのか?」と思い、ルールーはそんなえみるにちょっと腹が立つ…みたいな、そんな展開でした。

そして、そんなルールーにはな(キュアエール)やさあや(キュアアンジュ)が、「ルールーにはえみるを思う気持ちがあるから…」と、人間の心を解説する。なにしろルールーは一応「アンドロイド」という設定ですので。また、暴走気味で自己嫌悪に陥っているえみるに、ほまれ(キュアエトワール)が「ルールーはえみるといっしょにプリキュアになれてうれしかったはず」と語るとか。まあ、こんな感じで5人の関係をつくっていくわけですね、はい。

そうそう、忘れてはいけないことが1つ。今日はラストの場面で、なぜかキュアブラック&キュアホワイトが登場しました。次週予告にも登場しています。どうやら秋の劇場版プリキュアに、この初代のプリキュア、キュアブラック&キュアホワイトが登場するようです。なので、今からお子さまたちに向けて、その伏線をはりはじめたようですね。なにしろ今年でプリキュア15周年ですからねぇ。今の主たる視聴者層の幼児たちは当然、初代のプリキュアなんて知らないわけでして…(笑)

 


6月17日のプリキュアの話です。

2018-06-23 08:13:35 | プリキュア話

おはようございます。

まずは、このたびの大阪北部の地震で被災されたみなさんに、ひとことお見舞い申し上げます。

さて、埼玉出張や月曜日の大阪北部の地震、そしてこの間の仕事等々の関係でなかなか見ることができなかったのですが、先ほど、やっと日曜日(6月17日)のプリキュアを見ることができました。

この6月17日放送分から、いよいよキュアマシェリ・キュアアムール登場ですね。先週あたりからえみるちゃん、ルールーちゃんが「プリキュアになりたい」と言っていたので、この2人がキュアマシェリ(えみる)・キュアアムール(ルールー)になることはわかっているのですが。

しかし、これも先週のエンディングででてきたように、プリキュアに変身するためのアイテム・プリハートが1つしかありません。そこで、1つしかないプリハートで、どうやって2人がプリキュアになれるのか…ということが、今回の物語の軸になります。

その物語の展開のカギを握るのが「奇跡」という言葉です。今回の放送分では、何度がくり返し「奇跡は身近なところにある」という言葉がでてきます。はな(キュアエール)の家で、失敗作のポテトサラダに明太子を混ぜてトーストに載せたとき。ほまれ(キュアエトワール)が一度はあきらめたスケートをもう一度やろうと思ったのは、はなやさあや(キュアアンジュ)に出会えたから、等々。そして、その2人がプリキュアになる奇跡が起こることを願って、一晩中夜空を見上げ、流れ星にお願いをしようと思っているうちに、はなは風邪を引いて寝込んでしまいます。

その一方で今回、ほまれはスケートの大会予選に、さあやはCMのオーディションにと、自分たちの夢に向かってがんばる姿も描かれます。はなは2人の成功を祈ろうとして、流れ星にお願いをしようとしていたとも言いました。また、えみるは今まで反対されていた「ギターを弾くこと」を兄に認められ、おまけにルールーとライブに行く2枚のチケットをもらいます。そのえみるの兄は、今まで否定的なことばかり言っていたアンリくんに謝ります。

そして、えみるはチケットをもらったこと、ギターを認められたことを大喜びして、一番にそれを伝えたくて、ルールーのところに行きます。また、えみるは自分の作る曲にルールーの詩をつけて、ふたりで「アゲアゲ、ノリノリの歌を作ろう」と言います。

さて、そんなえみる・ルールーがライブ会場に行くと、上司からいろいろ注意され、追いつめられたクライアス社の課長・パップルが、オシマイダーをつれて現れます。「裏切り者のルールー」と声をかけるパップルの前に、えみるが立ち、ルールーを守ろうとします。ルールーはえみるを、えみるはルールーを、お互いに「守りたい」と思っていたわけですね。

パップルとオシマイダーの攻撃を受けているルールー・えみるのところへ、熱を出して寝込んでいたはなが、キュアエールに変身してかけつけます。もちろん、その状態でオシマイダーとたたかうわけですから、なかなか、勝てそうにありません。なにしろさあやはオーディションへ、ほまれはスケートの大会予選に行ってるわけですから、3人ではたたかえません。…というような段取りで、えみる・ルールーがはなを助ける形でプリキュアに変身する流れをつくっているわけです。

そういう状況のなかで、えみる・ルールーは「プリキュアになりたい」という気持ちが高まります。そんな2人の心から、変身するために必要なミライクリスタルが生まれます。しかしよく考えてみると、クライアス社のつくったアンドロイドのルールーちゃんに、いつから人間の心が生まれたのか…。まあ、このところ「えみると出会ってから、自分は制御不能。でも、あたたかい」とか言ってましたから、ルールーちゃん。

ミライクリスタルは2つ、それをセットするプリハートは1つ。えみるはルールーにプリキュアになるよう勧めますが、ルールーは「自分はえみるといっしょにプリキュアになりたい」と言って、えみるを抱きしめます。えみるもルールーといっしょにプリキュアになりたいと言ったとき、まさに「奇跡」が起こります。女神さまがどこからともなく現れて、2人を抱きしめ、プリハートが2つになるんですね。

まあ、ここから先はご想像どおりかと、キュアマシェリ・キュアアムールは「愛のプリキュア」「ふたりはプリキュア」ということで、コンビ技でオシマイダーを倒します。そのオシマイダーを倒す場面で、さっき2人で作った「ノリノリ、アゲアゲな歌」が流れる…という展開ですね。そして、キュアエールがキュアマシェリ・キュアアムールを抱きしめて喜ぶ、という場面で終わりです。
ということで、どうやら「奇跡」と「ハグ」はいっしょに起こるようですね。まあ、今年は「HUGっとプリキュア」ですから(笑)

ところで、その本編の新しいプリキュア2人登場の話のあいだに、今後の物語の展開上「伏線」ともとれるエピソードが1つ、はさまっていました。それは、不思議な赤ちゃん・はぐたんに必要なものを、イクメンに変身しているときのハリーとほまれで買い物に行く場面。

プリハートが残り1個しかないという大事なことを今まで隠していたこと等々、ほまれはハリーに対して「なにか肝心なことほど隠していたり、はぐらかしたりする。まだ何か隠しているのでは?」という声をかけます。でも、ハリーは「おむつどこだっけ?」みたいなこと言うわけですね。そこへ、白いシャツの不思議なオジサンが現れて、はぐたんに「お兄さん・お姉さんと仲良く」と声をかけて去って行きます。そのオジサンが来たとき、はぐたんのごきげんが一瞬、とまります。これは何を意味している場面なんですかねぇ。この場面が、7月以降の物語の展開に何かからんできそうな予感がします。

ということで、6月17日のプリキュアの話、おしまいです。


昨日(6月10日)のプリキュアの話です。

2018-06-11 16:30:51 | プリキュア話

先ほど昨日のプリキュアを見ました。

すでにネット上では下記リンク先のように、昨日のプリキュアのうち、この「いいんだよ!男の子だってお姫様になれる!」の部分が話題になっていますが…。

これはプリキュアのお友だち・アンリくんが、お姫様のドレスを着て怪物・オシマイダーに捕まっているときに、「これってお姫様みたい」みたいなことを言ったあと、キュアエールが言った台詞ですね。

まあ、昨日のプリキュアのストーリーは、アンリくんがえみるちゃんと・ルールーちゃんに「ファッションショーに出ないか?」と誘いに来るところから始まっています。

アンリくんはほまれちゃん(キュアエトワール)と同じフィギュアスケートの選手。プリキュアたちの通う中学校に在籍していて、ネクタイをスカーフみたいなのに変えるなど、日頃の制服もちょっと着崩していたりします。そこをえみるちゃんの兄(=同じ中学校に居ます)に注意されていたりもします。

で、ファッションショーの最中に、そのえみるちゃんの兄がアンリくんに対して抱く苛立ちからオシマイダーがつくられる。そのオシマイダーをアンリくんは逆にハグして、「君も苦しいんだね」とか「僕は自分の気持ちのままに生きる」とかいう話をして…。ちょっとオシマイダーが弱ったスキに、プリキュアたちがオシマイダーを倒すという、そんな展開でした。

そうそう、アンリくんは何回か前に、プリキュアの仲間・ハリー(ハムスターみたいな妖精で、人間の姿に変身しているときはイケメン)が経営しているお店で、女の子の服を着てました。

もうその頃から物語の伏線を張っているので、私的には先ほどのキュアエールの台詞、なんにも驚きません。

ちなみに、去年はキュアショコラがタカラヅカ男役風でしたし、以前にもキュアサンシャインのように、病気のお兄さん(このお兄さんがまた美形で、女の子みたい)に代わって、学校では男の子の制服を着て過ごすプリキュアもいました。

それから「守られる存在としての男の子」ということなら、妖精さんとしてでてきたココとナッツ(プリキュア5ですね)をはじめ、何度も過去のプリキュアには登場しましたね。

なので、ネット上では何かと昨日のプリキュアを取り上げて、この記事みたいに「ジェンダーを越えた」とか言って話題になってますが、「今頃気付いたか?」みたいな話です、私にとって。

まあ、この話はここで置いて、本題へ。

今回のストーリーで大事なのは、えみるちゃんとルールーちゃんが「ふたりでいっしょにプリキュアになろう」という約束をするというところです。今回のエンディングでその話をするのですが、でも、ハリーからプリキュアに変身するためのアイテム・プリハートが残り1個しかないことを告げられます。

ただ、来週予告ではキュアマシェリ&キュアアムールがもう登場することになっています。ということは、おそらくシリーズではじめて、2人で1個のアイテムをつかって変身するプリキュアが出る…ということですね。いったいどうやって2人で1個のアイテムをつかって変身するのでしょうか? そこがとっても気になります。

それと、今週からまた新たな敵・ジェロスが登場します。ルールーちゃんのクライアス社の社員に対する記憶には残っていないようなので、ほんとうに新たな敵のようです。友情とか信頼とかそういうのが大嫌いとか言ってましたね、このジェロス。「ジェラシー」から名前をつくったのでしょうか?

そうそう、先週までプリキュアたちとたたかっていたクライアス社の課長・パップル。パップルはもう、プリキュア対策から外されたのでしょうか? それと、例のなぞの白い服のおじさんらしき人とパップルがしゃべっていたような、そんなシーンもありました。そのときの伝書鳩が何かメッセージを運んでいたような気がするのですが…。

ということで、来週からいよいよ新プリキュア2人が登場。楽しみです。

https://www.huffingtonpost.jp/2018/06/10/hugpri-gender_a_23455176/


昨日(6月3日)のプリキュア見ました。

2018-06-04 19:50:10 | プリキュア話

先ほど昨日のプリキュアの録画を見ました。いや~今回もなかなか、面白かったですね。ますます、奥深さがでてきたように思います。

また、すでに新しいプリキュアが2人でてくることはネット上などで知らされていますよね。どうやらその新しいプリキュアが、アンドロイドのルールーちゃんと、プリキュアにあこがれている小学生のえみるちゃんではないか…ということも、今回の放送分を見ているとよく伝わってきました。

基本的に今回の物語は、先週、自分をつくったクライアス社(=プリキュアの敵)に背いて、プリキュアたちの仲間になったルールーちゃんの「こころ」の問題が中心的なテーマです。要するに、プリキュアの敵・クライアス社のつくったアンドロイドのルールーちゃんに、人間の「こころ」が備わっているのかどうか。そういう大きなテーマがここで浮上するわけですね。

まず、ルールーちゃんは、ずっと下宿していたはな(キュアエール)たち一家のところには帰れない、自分はだましてきたのだから、と思っています。でも、はなの母親は、そんなルールーちゃんを迎えにきて、はなといっしょにだまって抱きしめて、連れて帰ります。そして「ポトフをつくろうとして失敗したからカレーにした」というカレーをルールーちゃんに食べさせて、「失敗してもまたやりなおせばいいのよ」なんて話をします。そうそう、泣きながらカレーをたべてるルールーちゃんみてると、とてもアンドロイドには見えません。そして、「みんなルールーが大好きだから、許している」っていうような話を、はなはルールーちゃんに聴かせているのでした。

一方、先週の放送分では、プリキュアから普段の姿にはなたちがもどったところを、えみるちゃんが見ていました。そのことを知ったえみるちゃんは今週、プリキュアたちのところにあらためてやってきて、自分が知ってしまったことを伝えます。そして、えみるちゃんはルールーちゃんに「いっしょにプリキュアになるための修業をしている。仲間だ、親友だ」みたいなことを言うわけですね。でも、ルールーちゃんは「親友ってなに?」と思うわけで…。

そんななか、はなは音楽のテストのために、歌をうたう練習をしようと他の仲間たちに伝えます。えみるちゃんは音楽が得意で、絶対音感の持ち主。えみるちゃんの伴奏ではな、ルールーが歌うわけですが…。ルールーちゃんはえみるちゃんに、音程はしっかりとれるけど、気持ちのこもってない歌い方だと言われてしまいます。ちょうど「初音ミク」が歌ってるみたいになるんで…。そこでまた、ルールーちゃんは「気持ちを込めるってどういうことかわからない…」と、フリーズしてしまいます。また、ルールーちゃんがフリーズしている姿を見たえみるちゃんに、プリキュアたちはルールーちゃんがアンドロイドだってことを伝えます。

あと、えみるちゃんは大金持ちの家の娘ですが、家では音楽をやることに反対されていて(特に兄が強く反対するので)、ギターが自由に弾けないこと。そういうこともここで紹介されていました。

また、思うように歌がうたえないルールーちゃんに対して、さあや(キュアアンジュ)が、「自分も演劇やっているけど、思うようにお芝居ができなくて困ることがある」「こころってアタマではどうにもならないもの」「それでも、あふれてくるのがこころ」みたいな話をしていました。なかなか、奥が深いでしょ?

そんななか、クライアス社の課長・パップルがやってきて、オシマイダーとともにプリキュアたちを攻撃しはじめます。その様子をルールー・えみるも見ているわけですが、パップルがルールーちゃんに「しょせんはクライアス社のつくった機械仕掛けの人形。あんたになにができる? プリキュアたちの仲間になんかなれない」という趣旨のことを言います。それを聴いてルールーちゃんはショックを受けます。でも、そんなルールーちゃんの手を握って、えみるちゃんは「ルールーは自分の親友だから!」と言い切ります。そして、そのあと、プリキュアたちがオシマイダーを倒し、パップルを追い返すわけですね。

ラストのシーンでは、えみるちゃんが大好きなルールーちゃんのためにつくった歌を、「いっしょに歌おう」と言いながら、ギターを弾きながら歌っています。それを聴いてまた、ルールーが涙を流しながら、いっしょに歌うわけですね。これがエンディングにつながっていく…という展開でした。

まあ、こんな感じで、機械仕掛けのお人形とか言われるアンドロイドのルールーちゃんに、だんだん、人間らしい気持が芽生えてくるわけですが…。こうなってくると、「人間とアンドロイドのちがいって、いったいなに?」という現代哲学・思想的な話題にもつながってきそうですねえ。なにしろルールーちゃんにはクライアス社には染まれない「良心」みたいなものまで芽生えたわけですし、どうやらその「良心」みたいなものは、プリキュアたちとその仲間・家族との交流の記憶が創り出しているもののようですし…。だとしたら、アンドロイドのルールーちゃんにもその「よきこと」の記憶が蓄積されると、「良心」が芽生えるってことにもなりそうですしねぇ…。


昨日・今日と「全国学校事故・事件を語る会」の大集会が神戸でありました。

2018-06-03 21:40:34 | 受験・学校

毎年5月末~6月はじめにかけてのこの時期の土日に、全国学校事故・事件を語る会の大集会(全国集会)が神戸で開催されます。昨日・今日と、今年も大集会が開催されました。

さて、私は今回は2日目、つまり今日のシンポジウムの「全体のまとめ」を担当しました。そこで私がしゃべったことの要点整理をしますと、だいたい、次のとおりです。

(1)この十数年のあいだ、被害者家族・遺族など、当事者たちの粘り強い働きかけもあって、重大事故・事件(重大事態)の事後対応の問題点について、何かとマスメディアが動き、行政が「指針」をつくったり、「いじめ防止対策推進法」や「学校保健安全法」といった法律もできたりした。また、研究者・専門職、市民、学校や教育行政の担当者の関心も、徐々にではあるが当事者の側を向きつつある。

(2)ただ、そうなってくると…。

・「オールドタイプ」の事後対応の問題。要するに従来どおりの「あったことをなかったことにする」「事態の沈静化」「事実の隠蔽」のような対応の問題。

・「ニュータイプ」の事後対応。一応、法令や国の指針の流れに沿いつつも、調査・検証作業に失敗したり、あるいは被害者家族・遺族の関心と調査委員会の意向とのすりあわせができてなかったり…という対応の問題。

この2とおりの問題が生じるようになってきている。

(3)事後対応における「危機管理とこころのケアを疑え」ということ。すなわち「どっちの方向を目指しての危機管理なのか?」「誰のため、なんのためのこころのケアなのか?」ということを問う必要があるということ。

(4)少なくとも「被害者救済・支援」という観点から重大事態発生後の事後対応のあり方を考えるときに…。

・亡くなった子どもや深く傷ついた子どもの名誉や人権を守るということ。

・被害者家族・遺族の二次被害、特に風評被害を防ぐということ。

・その2つのことを前提とすると「できるだけ正確に事実を把握し、その事実経過等を公表することが必要不可欠」になる。

・そして、この「できるだけ正確に事実経過を把握する」ことができたなら、それが再発防止策を検討・実施することの大前提になる。

こうしたことを、今後も積極的に当事者サイドから情報発信するとともに、調査委員会などに入る研究者・専門職などもよく理解する必要がある。

(5)まだまだ学校での重大事態に遭遇したあとの被害者本人および被害者家族・遺族の直面する諸課題(訴訟の問題も含む)について、この社会では知られていないことが多々ある。そのことについて、ある学習会の参加者が100%理解してくれるなんてことは無理としても、せめて毎回3分の1くらいは理解してくれた、なんてことを蓄積して、地道に活動を続けていくしかない。

ざっと、こんな感じのことを話しました。

他にもいろいろ、言いましたけど、ひとまず以上のとおり要点整理をしておきます。

※なお、昨日の1日目の様子については、NHK大阪放送局が関西ニュースの動画として配信している記事があります。下記で見ることができますので、紹介します。

 

NHK関西NEWS WEB 「いじめ自殺など 遺族ら意見交換」
06月02日 19時44分

https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20180602/0000615.html


最近読んだ本をまとめて紹介(2661冊目~2677冊目)

2018-06-02 07:00:34 | 本と雑誌

またかなり日があいてしまいましたが、最近読んだ本をまとめて紹介します。

いつもと同じく、著者名や書名、出版社名、出版年のみです。

2661冊目:山内志朗『過去と和解するための哲学』大和書房、2018年

2662冊目:河野哲也・土屋陽介・村瀬智之・神戸和佳子『子どもの哲学』朝日新聞出版、2015年

2663冊目:NHKスペシャル取材班『発達障害を生きる』集英社、2018年

2664冊目:樋田毅『記者襲撃』岩波書店、2018年

2665冊目:山本おさむ『「どんぐりの家」のデッサン』岩波現代文庫、2018年

2666冊目:小林美希『ルポ母子家庭』ちくま新書、2015年

2667冊目:大久保真紀『ルポ児童相談所』朝日新書、2018年

2668冊目:本田直之『ゆるいつながり』朝日新書、2018年

2669冊目:エマニュエル・トッドほか『世界の未来』朝日新書、2018年

2670冊目:榎本博明『「対人不安」って何だろう?』ちくまプリマ―新書、2018年

2671冊目:酒井啓子『9.11後の現代史』講談社現代新書、2018年

2672冊目:稲田和浩『水滸伝に学ぶ組織のオキテ』平凡社新書、2018年

2673冊目:白井聡『国体論』集英社新書、2018年

2674冊目:猪熊弘子・國分功一郎・ブレイディみかこ『保育園を呼ぶ声が聞こえる』太田出版、2017年

2675冊目:川口創・平松知子『保育と憲法』大月書店、2017年

2676冊目:普光院亜紀『保育園は誰のもの』岩波ブックレット、2018年

2677冊目:渡邉正樹『今、はじめよう!新しい防災教育』光文書院、2013年