初狩の次は笹子
笹子駅を出ると「笹子トンネル」に入る
笹子トンネルは笹子と甲斐大和の間の、全長4,656mの長大トンネル
明治29年着工35年完成、当時は日本最長のトンネルであった
笹子トンネル下り線、甲斐大和側、伊藤博文揮毫
「因地利」(地の利に因む)
笹子トンネル下り線、大月側、山形有朋揮毫
「代天工」(天に代わって工事)
と刻まれている
当時は大変な工事だったのだろう
このトンネルの開通によって甲州と東京が列車で結ばれた
甲府を愛した井伏鱒二の「荻窪風土記」には、鉄道開通の折
甲府発の初日の一番列車に乗った人の話として
「(甲府を出た上り列車が)塩山の先辺りまで来ると沿道に土下座して
汽車の通行を感激礼拝している婆さんを見た
次に笹子トンネルに入ると、万歳を叫ぶ者があった」とある
笹子隧道記念碑