さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

王者に隙なし

2008-05-04 00:20:39 | 関東ボクシング
ということで、後楽園ホールにて観戦してきました。
前座から壮絶な激闘続き、メインは王者がさすがの強さを見せ、
なかなか濃密な興行となりました。


メインですが、初回から仕掛ける大五郎、しかし木村は隙なくいなし、
鋭く多彩なカウンターの数々を早速披露。
左ストレート、右フック、左アッパー、どれでもカウンターあるで、と
威嚇された大五郎、徐々に攻め手をなくしていきます。
手を出せないでいると、今度は木村が多彩な攻めを見せ、
ジャブ、いきなりの左、ボディブローと打ちまくる。
大五郎、追い詰められて打つ手なし、最後は5Rに連打でストップでした。

木村登勇、さすが、盤石、これぞチャンピオンというところを
改めてしっかりと見せてくれました。
山本大五郎は、先日書いた通り、東洋圏の強豪と数々の激闘を経験し、
負けた試合であっても必ず見せ場を作り、自分の力を発揮して来ました。
大五郎が今回の試合のように、文字通りの「完敗」を喫するのは初めて見ました。

しかし、長く防衛してて、少しくらい緩み、隙があっても良さそうなものですが、
木村の引き締まったボクシングを見ていると、一流の「チャンピオン」とは
こういうものなのだなぁ、という感じで、感心させられました。


前座はセミの伊藤博文敗戦、瀬川の逆転KO勝ち、迫田vs張飛の激闘と
あれやこれやと息つく暇もない試合の連続でした。

強打の迫田に挑んだ張飛は、1Rに鮮やかな左フックでダウンを奪うも、
その後は徐々に迫田のパワーに押され、身体ごと相打ちカウンター狙いになる場面があり、
これで盛り返せなければ後がない、と思って見ていました。
5R、かなり打ち込まれたように見え、これで棄権すべきか、6Rに出すべきか...
と思って見ていたら、最後は連打でレフェリーストップ、直後に昏倒。
救急車で搬送され、病院で開頭手術を受けているとのことです。
とにかく、張飛の回復を今は祈りたいと思います。



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5 コメント

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Unknown (ボコボコ)
2008-05-04 12:19:03
木村は不思議な選手ですね。
世界をとれるほどキビキビしたものはないけれど
どこからでも手が出て積極的です。

打たれないわけでもないけど決定打は受けない。

彼は世界レベルでやっていけるのか
興味深い選手です。
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張飛選手 (calm)
2008-05-05 09:36:19
なんとか持ち直してもらいたいです。意識が戻ってないそうですが今は奇跡が起こることを祈りましょう。張飛選手、過酷な練習で鍛えた精神力で立ち上がってくれ~
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コメントありがとうございます。 (さうぽん)
2008-05-06 15:06:19
>ボコボコさん

木村は今、日本ランカークラスなら誰とやっても圧勝を期待され、実際にほぼその通りに勝っています。そしておそらく、米大陸のトップ選手が日本ランカーと対戦した場合、やはり木村と同じく圧勝する、と見ていいのでしょう。そういう意味では、木村の実力は、世界のトップクラスに遜色はない、と言えます。

しかしボクシングはそう単純にもいかず、実際に世界戦のリングで木村が互角の試合が出来るかというと、そうならない場合もあるでしょうね。私は、日本レベルからの超越度で計れば、木村は世界レベルだと思いますが、その実力自体の評価は、ちょっと難しいかなと思っています。あの正確で多彩なカウンターや、いつ、どこを打つか、という「知的作業能力」の高さを、世界クラスの相手に、完全に発揮できるのかどうか。そこで木村の、世界レベルのボクサーとしての真価が問われるのでしょう。

しかし、今回の試合を直に見て、本当に充実した、隙のない闘いぶりに、改めて感心させられました。世界挑戦の実現と、その勝利を願わずにはいられません。


>calmさん

その後、どこにも情報がないので心配です。
何とか回復してほしいです。
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張飛 (友人)
2008-05-09 00:32:02
張飛こと幹雄は今も頑張って戦い続けています!!
みなさんも祈って下さい!!おねがいします。。
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コメントありがとうございます。 (さうぽん)
2008-05-09 15:23:37
現在も入院中なのでしょうか。
彼の試合を直に見たのは初めてでしたが、勇敢な闘いぶりに感動しました。
多くの皆さんと共に、張飛選手の回復を祈っています。
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