さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
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拳闘見聞の日々。

この上への「機運」を高めるには 竹迫司登、王者対決に圧勝

2020-01-19 12:14:31 | 関東ボクシング



昨日はG+の生中継、今年最初のタイトルマッチを見ておりました。
ざっと感想。

メインは、ダブルタイトルかと思っていたら違って、日本タイトルはかからず、OPBF単独のミドル級タイトルマッチ。
王者、細川チャーリー忍を、初回から左ボディ、右ストレートの対角線コンビネーションで竹迫司登が打ち崩す。

2回までで、両者の実力、その位置付けははっきり見えた、というくらいの竹迫優勢でしたが、3回以降、細川がクリンチで粘り、竹迫は毎回、ポイントは連取するが、さらに攻め込み、倒すという流れは作れず。
判定は大差で竹迫でした。

竹迫、昨日の試合ぶりは、総じて「強い」と言えるものでした。
細川の方も、言動が若い?からイメージと違いますがすでに35歳、それにしては若い竹迫の攻勢を耐え抜いたのだから立派、と言えるでしょう。

しかし、3回以降、クリンチの時間帯が長くなり、その膠着を違う攻め口で変えられない竹迫、ポイント挽回の姿勢を見せられない細川、共に物足りない面もありました。
試合としては、あまり良いものではなかったな、と残念にも思います。


竹迫司登は、加藤収二戦のあれこれを抜きにせずとも、近年の日本ミドル級王者として、抜きん出た実力を持っています。
しかし、村田諒太の域、つまり「上」への挑戦、その機運を高めるためには、OPBFやWBOアジアを防衛し続けて、ランキング上昇を待ち、タイトルないしイリミネーションの試合で勝負、というパターンしかない、のでしょうか。

例えば村田が過去に闘った相手、世界戦ではなく、その前に闘った相手と、竹迫が闘えばどうなるか。
そこで良い内容と結果が残せるようなら、我々にもわかりやすい指標になります。
もちろん、世界戦で闘った相手となら、より良いですが。エンダムやブラントは難しいとして、例えばエマヌエール・ブランダムラだったらどうかな、と。

もちろんそれも色々大変なんでしょうが、なんとか、こちらのファンの想像を超える「おお」という試合を、ひとつなりとも実現してほしいなあ、と思います。
ミドル級で世界どうこうと言うのは、やはり日本のレベルでは「破天荒」なくらいでないと難しいことですしね。



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国内最強を証明した上で、WBOアジア経由、WBO挑戦を実現させた井上岳志は、中国人のサウスポー、チャン・スーを2回終了TKO。
二度ダウンを奪って、チャンが鼻骨骨折で棄権しました。

しかし、時折サウスポーの右フックを食っていて、一度、合わせられて前にのめった場面など、一歩間違えば危ないところだったように。
やはりスーパーウェルターともなれば、あのくらいでも、当たり所ひとつで大ごとになる可能性があります。
先日WOWOWで放送された試合で、WBO暫定王者になったブラジル人サウスポー、パトリック・テイシェイラが相手だったら、あのくらいで済んだものかどうか。

今回のマッチメイクが、テイシェイラ挑戦を目論んでのものだったかはわかりませんが、今のうちに課題が見えたことは幸いだったかもしれません。
あの長身サウスポーとの対戦は、なかなか難しそうですが、ヒットが取れれば攻め込む場面は作れそうです。
なんとか実現してほしいものですね。




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2 コメント

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Unknown (アラフォーファン)
2020-01-19 13:52:28
昨日は同じくテレビ観戦でしたが共に物足りない。これまた共に原因はほぼ対戦相手です。まず井上さんの相手。あっさり棄権したなと。井上さんの右が、とアナウンサー連呼してましたが、それより簡単に倒れすぎだろうと。井上さんが世界戦時よりレベルアップしたかどうかを測るにはかなり不足あると思いました。
竹迫君はジャブやサイドへの動きがなく、クリンチさせてしまい、連打が出来なかった点に不足を感じましたが、それよりも細川さんのクリンチ、揉み合い、肩でのかち上げが目に余りました。そして負けてるのに盛り返す姿勢見せず、揉み合いに終始。負けた後も自分とこの応援団にガッツポーズっぽい事したり、後のインタビューで「竹迫君は思ったよりパンチ無かった」と言ったりと、呆れました。倒されない事だけが目標だったのでしょう。竹迫君をそういう感じに評する態度も全く感心しません。それが安くないチケット代払ってくれた方々に対する態度かと。言い方きついですがプロ失格です。
コメントありがとうございます。 (さうぽん)
2020-01-19 17:56:34
>アラフォーファンさん

井上の相手は、中国でホンマに一番強い選手が来てるわけでもないでしょうし、あんな感じでしょうかね。パンチ力は凄いでしょうから、倒れたこと自体はしょうがないんでしょうが。井上、危ない打たれ方もありましたね。
細川の試合ぶりは、仰る通りで、半ば勝敗度外視でしたね。終盤、ちょっとだけ打って出た以外、ずっとそうでした。試合後のアレは何なんですかね。単なるクセなんでしょうか?コメントについては、まあボクサーがクチをどう動かそうと、基本的には関係ないですかね。パンチない相手にアレではまずいやろう、という気はしますが。

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